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2008年6月9日月曜日

秋葉原無差別殺傷事件

人間とはパニックに弱く、臆病で、自ら危険に立ち向かおうとしようとしない奴がいっぱい居るということが分った気がする。

 秋葉原無差別殺傷事件についてだが、少し前にもどこかの商店街で起きた事件同様に誰も犯人を止められなかったのかと思うと寂しいものだ。

 犯人の心境や行動などについては理解したくも無いし、「頭にきたから誰彼構わず傷つけるなど言語道断である。」これはどこのサイトでもどこのニュースでも共通した意見である。

 しかしながら、集団心理というか、パニック時の心理状況は分らなくも無いが、あれだけ多くの人が居ながらにして、早い段階で犯人を取り押さえるなり、殺すつもりで張り倒す行動が出来なかったことである。
 獲物はたかがサバイバルナイフで、相手はガリガリ眼鏡だ。あんなモヤシなんぞ刺し違えるくらいの勢いで取り押さえるか、体重80kg以上の人間が居なかった訳でもあるまいし。

 拳銃なら仕方が無いが、ナイフってのは使い慣れていないヤツが振り回したところでリーチそのものは大して変わらない。突くか振り回すかしか無いからだ。投げたところで大した威力も無い。

そんなわけで、事件現場には

  • 格闘技・古武術を習っている(習っていた)人間は居なかった。
  • 正義感のある熱血野郎が居なかった。
  • 考えるよりも先に行動に出れる人間が居なかった。
ということか。古い話だけど「線路に落ちた人を救った韓国人」はたぶん3つ目だろうな。迫る危険がナフを振り回すキチガイか、轢かれたらまず助からない電車の違いだけだ。むしろ、後者の方が危険度が高い。
 ナイフなんぞ、急所である目・首・胸・腹以外に刺さったところで死にはしない。また、切られて危険な部位も首・腹だけなので前方からの切りつけ・突きさえガードすれば良い。

 こんな時、ヒーローに憧れたことのある純粋な人間なら自らの危険を顧みず、早期に犯人を取り押さえるんだろうな。生憎、ヒーローになる機会が無く、そんな状態に陥るほどキチガイを相手にする機会も無い。
 ただ、こんな時に備えて、剣道・柔道・空手・合気道(マーシャルアーツ)・ボクシング・中国拳法なんかを習っていれば自分の身も、他人の身も守れるとは言える。
 汗臭いからとか、面倒くさい・痛い・キツイ・格好良くないとか単純な理由でこれらの攻守可能な武術やスポーツを選択できないのなら、自分の身も他人の身も守れず、ただキチガイの成すがまま殺やれるだけなのだろう。
 やっている時は大変だし、汗臭いし、痛いし、キツかったけど、剣道を長年やっていた経験そのものはいま、自分の物理的な被害を確実に回避できているし、仮に目の前で蒙ろうとしているとき、確実に打開できる心構えが出来ている。

 思うに、抑止力である警備員や警察なんかは今回のように人が多く集まる場所には必要なんじゃないのかな。流石に持ち物検査を全員に行うことは無理でも、やるだけ無駄と分っていればそれなりの抑止力にもなるわけだ。アキバのホコテンはそんなわけで犯人がどうのこうのと考えるよりも、各自の護身と警備について考えさせられる事件であった訳ですよ。

 ってわけで、格闘技や武術は保険である。

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