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2009年2月12日木曜日

春は海岸からやってくる

公園では物凄く歩きやすいところと、物凄く歩きにくい場所が交互にやってくる。

今日も海から暖かい風が吹き付けて、海岸の砂を巻き上げて雪の上に被る。
そのせいで太陽光線を吸収しやすくなった雪が早く溶け、海岸は半分が砂地になった。

カラス共は飛んで来る砂に目をシパシパさせながらコッチを見ている。
カラスの瞼は内側から外側に縦に閉じる半透明の膜だ。
睫毛も無いのでモロに砂が当る。薄目を開けるということができないんだろうな。
ちょっと不便だ。

海岸から始まった春は公園内へも広がってきており、草がだいぶ見えてきたものの池はまだ3分の1が氷に覆われており、カモたちも氷の上でズルズル滑りながらパンを争奪。
カラスは爪が鋭い割にグリップできないものだから派手に転んで滑っていく。
ついつい面白くてカモVSカラスのパン食い競争を堪能してしまった。

氷はもう1cmほどの厚さしかなく、色も真っ白。空気を大量に含んだ柔らかいものなので、当然ながら淵の氷は割れやすい。
所々開いた穴から水を飲んでいるカラスも時々 ズボ!っと氷を踏み抜いて焦っている。

(* ̄(エ) ̄)ふっ・・・

さて、南では来月辺りから野鳥が営巣を始めるころ。
青森はまだ肌寒く卵の保温は無理があるものの、カラス共は長い枝を咥えては追ってみたり自慢げに加えた枝を見せ付けている。
だから何だという感じもしないではないが、彼らのように自分の気に入った場所が寝床で、気に入った場所に巣づくりして、毎年子作りをしている生き物を見ていると、結婚もしていなくて子供もおらず、マイホームも持ってなくて自分の好きな場所に自分で材料を集めて作ることができない人間よりも、彼らの方がよっぽど大人なんだと思ってみたり。

自由がある分、彼らの方が食料の調達やら巣づくりが大変だし、僅か半年で独り立ちしなくちゃならない。寿命だって人間より短いし、病気になったって病院に行ける訳でもない。
でもどっちが幸せなんだろうと考えると、生涯設計という価値観というものが無い彼らは常に必死であり、生きているって感じがする。

人間よりも彼らの方が太く短く充実している人生(?)を謳歌しているんだろうな。
季節はただ無常にも過ぎ去り、年齢を重ね、ただ生きているという感じのオラにしてみれば、彼ら野生の者が羨ましくも思えるのはそんなことなんだろうと最近思う。

生まれ変わったら人間にはなりたく無いな。

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