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2011年9月25日日曜日

防災用に最適:高感度 高機能ラジオ ELPA DR-08/09 ER-20/21

 ELPAの・・・という言うよりも、中華よりOEMで輸入しているラジオのER-21Tことホームセンター仕様のDR-09と、ER-20Tことホームセンター仕様DR-08が潤沢に流通するようになり、また余裕で購入可能になった。

 日本では一般的にAM(MW)とFMさえ付いていればラジオとして必要充分な機能を持っていると言えるが、単にAMとFMが聴けると言っても、できるだけ高感度で電池が入手しやすくて電池の持続時間が長い方が良いに決まっている。
 ER-21T・ER-20T (DR-09 / DR-08)は更ににSW(短波)も広くカバーしているラジオで、機能面ではワールドバンドラジオの部類に入る。機能面と大きさでこれと同等のものならSONYのラジオで12,000円ほどする。もちろん品質では落ちるが、「それができる」(機能)という観点で見れば、ER-20T(DR-08)が6台買えてしまう。 いわゆる入門機としてその雰囲気を堪能してみて、もしも性能を求めるのであれば一流の入門機を買えばいいということになるが、それで満足できればそれで充分とも言える。

 「機能」は何ができるかであって、どれだけの能力はあるかは「性能をが求められる。 でも、ラジオの場合は性能を補う方法があるので機能を持っていれば性能を上げることも出来る。この場合は受信感度を比較することになるので、アンテナをなんとかしてやれば受信性能は上がる。つまり安物でもちょっと手を加えれば性能が補えるということ。この写真はSSサイズの目玉クリックに導線を2mハンダ付けして先端に洗濯バサミを取り付けた簡易型の着脱式のワイヤーアンテナ(1本あたりコスト100円)で、FMとSW(短波)の受信性能が数倍に跳ね上がる。 AM(MW)の受信性能を跳ね上げるにはループアンテナが必要になる。



 国内メーカーではSONYとPanasonicの2社がラジオではハズレ無しで安心感も高く、中国製が殆どであるが中には国産もあるし、中国製でも部品の品質は日本品質を満たしていて耐用年数も心配ない。
 2流メーカーではオームのAudioCommが国内販売(でも全部中国製)のラジオでは高品質であるが如何せん電池の持続時間に問題がありすぎ。SONYやPanaのと比べて半分程度かそれ以下でひどいものは1/4以下だった。感度は申し分無いのだがやはりラジオは場所を選ばずどこでも聴けて、非常時には手持ちの電池でどれだけ長い時間を聴けるかが重視される。

 最近ではAudiocommで単四電池のもののスタイリッシュなものが出ているが、単四電池は電池の持続時間が短すぎるのでダメだ。
 基準は最も優秀なものと比較されるので、それに並ぶか、それに近い持続時間と同等の感度を求めるわけで、電池の持続時間の目標はスピーカーで聴いてアルカリ単三電池2本で200時間弱。単一アルカリ電池2本で500時間弱。
 はっきり言って、これに並ぶものは少ない。ちなみに電池3本使うラジオは選択肢から排除している。半端だし、6本で3回か2回かを比べると3回の方が良いに決まってる。

 今回のELPAのラジオはもう過去に散々書いているのだが、現状のこのラジオに対する評価として書いてみる。モノっていうのは使っているうちにその感想や評価ってものが変わるし、使い続けているうちに解かることもあるから。

■ ELPA DR-09 ( ER-21TN ) ■


電源 プッシュON/OFF 
電源OFF時は時計
アラーム 1時間再生(スヌーズあり)
プリセット選局無し(デジタルチューニングではありません)
お休みタイマー 60~10分(10分刻み)
液晶部バックライト
12バンド:FM AM(MW) SW(1-10) 前面スイライドスイッチ切り替え
アナログチューナー デジタル表示 ※ダイヤル戻り(遊び)あり(FMで1MHz程度)
誤操作防止のロックスイッチ(側面)
単三電池2本(ニッケル水素充電池OK)
ストラップ装着済み
専用ケース(DR-09のみ)
ステレオイヤホンジャック(モノラル出力)
標準市場価格:2,480~2,680円

■ ELPA ER-20TN ( DR-08 ) ■


電源スイッチは側面(DR-09・ER-21Tのロックスイッチが電源スイッチ)※ちょっと緩い
12バンド:FM AM(MW) SW(1-10) 前面スイライドスイッチ切り替え(バンド目印あり)
アナログチューナー
単三電池2本(ニッケル水素充電池OK)※かなり電池が持ちます
ストラップ装着済み
専用ケース(DR-08のみ)
ステレオイヤホンジャック(モノラル出力)
市場標準価格:1,980円

■ ELPA ER-20T/DR-08/ER-21T/DR-09 の受信バンド ■


 個体差が大きいのでスピーカーの音質やチューニングの戻り、電池蓋の甘さなど違いがあるかも。
 ちなみにチューニングの戻りは中のワイヤーの張り具合で差が大きいことを確認済み。
 比較的DR-09やDR-08側に当たりが多い。ER-21TやER-20Tはちょっとバラツキが大きいかも。
 地方ではERは通販で主に入手する感じでモノを確認しながら選べないが、DRはホーマック(ホームセンター)で買えるので実物を確認できる。

 チューニングはアナログなので少しグニグニ感があるけど、ダイヤル(ちとキツめ)を何度も頭から最後までグリグリ回しまくってる内に回しやすくなるので買ったら最初にダイヤルを回しまくるのが良い。
 あと、前面のバンド切り替え用のスライドスイッチもガシャガシャスライドしまくって慣らしたほうがいい。

 ER-21TやDR-09の時計のバックアップ時間は1分ちょい。電池交換は1分以内に。
 基本的にFMメインの人はAMメインの人より早めの電池交換が必要。
 マンガンやアルカリなんかの人はFMが聴けなくなってもAMだけで数時間聴けるので電池を使いきりたい人はFMにノイズが入り始めたらAMに切り替えればいい。
 電池はニッケル水素充電池(二次電池)をオススメ。eneloopの2000mA/hでアラーム機能を使う場合、1ヶ月は余裕で使える。一般的に充電に必要な電気代は4円程度らしいので8円/月と考えれば安い。最初のうちは電池が無くなるまで放置してみたのだが、充電式の電池は過放電でダメになりやすいというので最近は毎月1日くらいに交換して、また充電を繰り返している。予備電池も放電を補うために2ヶ月に1度、使用していない電池を全て充電しなおしている。

 電池交換も考えて4本入りで急速充電機能付きのものがおすすめ。2980円くらいだし、他の単三・単四を使う機器も全部充電池にしてしまえば電池を買い換える手間が掛からなくてゴミも出ない。初期投資に6千円程度かければ何年も電池を買わずに済むかもしれないし、使い捨て電池(一次電池)は非常用にして普段は充電池で全部間に合わせられる。 既に充電式の電池だけで50本以上あるがたぶん20本くらいで充分使いまわし出来る。買いすぎた分で未使用のものは使う人に譲ろうかなぁ・・・

 つい昨日のことだが、SONY ICR-S71(野外作業用AMワイドバンドラジオ)を単三ニッケル水素電池で使用できるように、DCジャック+電池ボックス+マジックテープを買って来て組み立てた。これを繋いでいるとき(防滴仕様ではないので家の中専用)は単三充電池で聴ける。 いま、100均電池の VOLCANO NZ (1300mA/h)でボリュームを 半分(結構音がでかい) にして連続再生時間を調査中。
 この外付け電池BOXは3個分の部品を買って3個作ったが1個はDCジャックの中心電極がもげた。1個はどこも異常が無いのに接触しない。残り1個は正常に機能している。随分と高くついてしまったな・・・
 SONYのACジャックのサイズは市販のものでは丁度良いのが無くて一番近いものを使用しているのが原因なんだろうか。あまりキツイのを使うとメスのジャックがガバガバになってしまうかも知れないな。

 とりあえず、現状で入手可能なコストパフォーマンスが高いラジオはここで名前が出たラジオであるが、他にもいくつかあるのでそのうちまた「その後レポート」を書こうと思う。

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