海沿いに住んでいると海の匂いってのは潮風を直接受けないと感じない。
山の匂いも山添いに住んでいると感じにくい。それに樹種によっても違う匂いがする。
自然林の匂いには季節の植物の匂いが混じる。
川の匂いもそうだ。温泉が混じった生物の居ない川と、アオコが混じったダム臭い川とでは全然違う。
土地にはその土地の匂いがある。
藁焼きの匂いで秋と感じるオラ。一方で喘息の方にとっては悪臭でしかない。
あと、時間にも匂いがある。
早朝の空気の匂いや昼の匂い。
夕方の匂いに夜の匂い。
朝の前の未明の匂いなんかもある。
車を走らせて窓を全開にし、風を受けるとその匂いはする。
いろんな匂いがあることを感じられるというのは素晴らしいことだ。
夜中のダムの匂いや、未明の林道の匂い。朝の山奥の小川の匂い。
色んな匂いの経験が五感をもっと研ぎ澄まさせてくれる。
匂いによる経験値。
それは匂いを嗅ぎ分け、感じられるということ。
普段、何気なく吸い込んでいる空気。
それにも色んな匂いがある。
古いデパーと特有の匂いって経験値がある人にはそれがどんなものか分る。
でも、それがない人には言葉では表しようがないのだ。
いま外で、夜の匂いと潮の匂いが混じった清涼感のある匂いを感じてそう思った。
匂いって、そのものの匂いの記憶がない人には言葉で説明がしづらいものなんだと・・・
場所と植物と時間と季節と地理的条件。
いろんな匂いがブレンドされその土地の匂いができあがる。
匂いの記憶と経験。目で見て覚えている記憶とはまた違ったものだ。
自分の生まれた川に戻ってくる鮭なんかはそんな色んな匂いの混じった川の匂いを覚えて戻ってくるのだと想像するだけでなにかロマンを感じるなぁ・・・
今日は良い夢を見られるといいな。
久しぶりに、晩秋の自然林の小川の匂いが嗅ぎたくなった。
落ち葉と土とドングリが浸かった石灰岩の岩場を流れてきた山奥の沢の匂い。
(* ̄(エ) ̄)何故かあの匂いはとても心が落ち着く。
(*´(Д)` ) y━~~~ オラの前世はやっぱしクマなのかもしれないな。
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