2009年12月20日日曜日

空を飛ぶ者は見通しが効かないと怖い?

またしても凄い勢いで雪が降り始めた。
借り物の代車では視界の確保が困難で出られない。
つまり人間でも慣れた視界が狭まると怖いと感じる。
ましてや鳥は飛ぶ者だ。
視界は元々広くあって当たり前。
エサを玄関脇の階段下に限定したところで来るのは慣れた固体のみ。
そいつが階段下に来なければ他の個体は怖がって降りて来ない。
でも、そうは言ってられないのでは?
この寒さと1時間で5~10cmも積もりそうな雪の降る中、電線に止まってても飢えも寒さも凌げない。
猫の心配なら、オラを信用してくれればいつもどおり食事中の安全は確保してやるちゅーのに。
エサがあるのに来れないのは3方塞がりの場所には行きたくないということだろう。
野鳥の野鳥たる越えられない壁なのだろうか。

1方なら左右に逃げられる。
2方なら横に逃げられる。
3方なら反転して逃げるしかない。
その逃げ道を塞がれたら逃げられない。
殆どの鳥は垂直に逃げられない。
多少の助走が必要で、飛んでしまえば垂直にも勢いをつけて飛べるが、出だしは飛んだ方向に斜めに飛ぶ。
しかも勢いがつくまでは人間でも手で捕まえられる遅さだ。
飛ぶ前に地面を蹴る。これは殆どの鳥がそうだ。

スズメは一瞬だけど、カラスは大きいからよく分かると思う。
カラスが身構えると横向きに直って姿勢を低くする。
コレは地面を蹴るタイミングを見計らっているところ。
スズメは常に低姿勢だからいつでも飛んで逃げられるが、カラスほどのサイズになるとけるタイミングが重要になる。

スズメは敵に対して振り向かず全速力で背を向けて逃げる。
これはこれでとても速い。緊急離脱の速度はスズメ本人にもかなり負担が掛かるだろう。
スピードが乗るまではほとんど振り向かないスズメ。

地面のカラスであるハシボソはギリギリまで飛ばない。
タイミングを誤ると車に轢かれる。
道路で轢かれているハシボソの殆どがそうなのかもしれない。
彼らは暢気だからな。
カラスの緊急離脱は少し余裕があるようだ。
敵に対して目で確認をすることがある。
ギリギリまで相手を見ることもある。

ハシブトはああ見えて神経質なところがある。
クチバシに似て神経も太いと思われがちだけど、かなりのビビリだ。
威嚇はするけど、怖いからする・・・みたいな部分が大きい。
威嚇して相手が怖がれば良し。そうじゃない場合は逃げるのみ。
だからハシブトに威嚇されたら、そのままズンズン歩いて行けばハシブトは横向きに直って姿勢を低くする。
このときも必ず逃げ道を確認している。相手が怖がらないと認識すると逃げる。
というよりも目が横向きについているので常に逃げ道は確認しての行動だ。
自分が不利な場合は「来るな!やめて!何をするつもりだ!あっちいけ!」な声を出す。
しかもオロオロしているのが人間でも分かるくらいのオーバーアクションだ。
声もたぶん分ると思うよ。ゴモった声になるからね。

ついでにハト。
奴らの怖いものはカラスと猫。あとは市街地にはあまり居ないけど猛禽類。
集団で居ることの多いハトは人間に聞こえない超音波でアラートを発しているのかもしれない。
何にタイミングを合わせているのが分らないが、ほぼ寸分の違いもなく一斉に飛び立つ。
これは襲う側には仰天だ。オラでも一瞬呆気に取られる。
これが彼らの脱出&威嚇なのだろうと思う。
捕食者が躊躇することで捕まえるタイミングを逃す可能性が高いからね。

逃げるという行動ひとつ取っても色々と違いが分って面白い。
スズメは正面で敵を見て、地面を蹴る時にビヨーン!って伸び、その時に体を捻って飛ぶ方向に直る。
小回りが効く小鳥ならではというか、まぁ、ホバリングできるくらいだからな。

( ´(Д)`)y━~~~ こんど、時間があれば「怒る」についても書こうかな。

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