答え:可能である
ああ見えてスズメはとても頭が良い。
臆病な生き物は襲われる側に居るため、必然的に生き残るための工夫をする。
神経質とはいってもそれは周りに誰も居ないときだけ。
「最初のペンギン」ではないが、スズメも最初の誰かがエサ場に着地すると他のスズメが続く。
時には大胆に。時には誰かを味方にすることを覚える。
ハトやハシブトは乱暴者の傾向が強いのでスズメは近くに来ると逃げる。
特定の誰かを観察して自分らに危害を加えそうも無いと判断しても警戒を解く。
>スズメが警戒する相手
猫全般(食べられるから)
ハト(ゴハンを横取りされる。蹴散らされる)
ハシブトガラス(ゴハンを横取りされる。蹴散らされる)
犬(中には警戒しない飼い犬も居るようだ)
カモメ(捕まったら丸呑みされるから)
アオサギ(捕まったら丸呑みされるから)
人間の一部(特定の人間以外を警戒対象)
人間の子供全般(何度も蹴散らされているから)
>スズメがあまり警戒しない相手
ハシボソガラス(あのクチバシは肉を啄ばむクチバシではないし、スズメを捕まえようとしないから)
カモ(地上は動きが遅いのでスズメは余裕で歩いて逃げられる)
人間の一部(ハトやカラスにエサをやってる人間は鳥好きだから大丈夫)
犬の一部(伏せている犬でスズメが飛んできても起き上がらないのは襲う意思が無いと判断する)
オラがスズメと話ができると保険指導員に言ったら信じられないという顔をしてた。
失礼な。3年もスズメとコミュニケーションしていれば意思の疎通など容易だ。
日本人だって3年も海外に住んでいれば少なくとも簡単な日常会話くらいできるようになるだろう。
言葉が通じない相手と意思の疎通を図ろうとする時、まず言葉と何を重視して観察する?
身振り素振り口調だろう?
スズメもカラスもカモもカモメも同じだ。特にこいつらは逃げないので対面で話ができる。
こちらの言葉を理解しようとすると同時にこちらの目を見て意図を把握する。
同じ赤い暖かい血が通った地球上の動物である。哺乳類と鳥類という違いはあっても全く相容れない関係ではないのだ。昭和初期から中期に行われたスズメの大量捕殺については人間の一方的な虐殺行為であり、そろそろ人間の側から彼らスズメに仲良くしようと譲歩しても良い時代ではないだろうか。
近所の公園のスズメトカラスとカモにはオラがしっかり人間への耐性をつけておいた。
どういう人間を相手にしたら自分らにとって都合がよいかということを。
最初は知能が高いハシボソガラスを。ハシボソガラスが仲間になるとハシブトガラスもオラに対して敵視をやめた。カモも同じく。そしてスズメも。
カモメは怒哀までしか表現できない。
エサを自分にくれないから怒る。何度怒ってもくれないといじける。この2つ。
シロカメモの特定の個体だけはハシブトガラスと同等のコミュニケーション能力があった個体もいたが、カモメ全般で見るとウミネコが一番競争心が強く、次にオオセグロカモメだった。ユリカモメは小型で機敏なので目の前でホバリングや滑空して手からエサを取れる傾向にはあるし、人間には捕まらないという自信があるようだ。
ハシブトガラスは「貰えるものなら貰う」という精神にあり、貰えそうなら下手に出る。中にはとても親しいハシブトガラス(3歳♂)も居て、対面でのやりとりがあるものの普通ノハシブトであれば2mくらいの距離をとる。ただし、真冬ではエサが極端に不足するため、積極的だ。足元に来て手から10cmくらいのところでジャンプキャッチするハシブト(隻眼の巨大ブト)も居る。
過去に頭を掠めて飛ぶ遊びが流行った時、頭にモニュっと当たったことを叱ったことがある。やったブトに雪玉をバンバン投げつけて(当てないように外す)怒った素振りを見せたらやらなくなった。ハシブトはどこまでやったらダメなのかを分かる生き物なので教えれば覚えるし、どこまで我侭が通じるかを試す傾向がある。だから、ダメならダメと言わなければ付け上がるので、言うがままに与えてはいけない。少しだけ。ほんの少しだけだ。
ハシボソガラスは年を通して距離がほほ一定である。態度もあまり変わらない。
ただ、1ヶ月くらい合わないと、とても怒ったような態度を取るものの、食べ物を分けてあげると嬉しいという態度を取る。ツンデレにも程がある。
ただ、ハシボソは鳥類の中でもっとも相手との調和を重要視する傾向にある生き物なので、自分の縄張りに大人のハシブトが侵入すれば怒っても、子供のブトが誤って入り込んでも怒らない。寛大である。
ただ、自分の縄張りにエサを横取りしに入ってこようものなら容赦しない。
カラスとコミュニケーションを取ろうとするとき、条件付けを徹底しなければならない。
樹上から見下ろしている個体を相手にしない。自分を信用していない相手には自分も信用しない。
スズメは地面に降りて、しかも足元に来る。そこまで信用されれば人間としても無下にはできない。
ちなみに横か背中を向けている固体は大抵の場合は「いつでも逃げられる」という態度であり警戒を解いていない。
※ハシボソにはいじける態度でそれをする個体もいる。
正面切ってコッチを直視している個体にはカラスであってもちゃんと相手をする。
これが大事。鳥種によってではなく、相手が信用で答えれば信用で返す。ハトにも例外は居る。
ただし、相手が一方的に強奪または攻撃の意思を持って接触してきた場合には威嚇または反撃を行なう。これは野生動物同士の基本的な考えかからの対応であって、それによって相手がどのような態度を示すかで相手の考えの傾向も分かる。
さて、スズメとの簡単なやりとりの例を紹介しよう。
>冬の場合
外からスズメの声が聴こえる。エサを貰いに集まってきた声だ。
帰宅したときも同じような感じだ。車から降りたらスズメも先に下りている。
このときはエサを持っていない。
地面に降りてたらスズメに「ちょっと待ってね」と言う。※人間の言葉と行動との関連性を覚えてもらう
家に入り米を一握り掴んで玄関を出る。
このとき、「ちょっと待ってね」を知っているスズメは待っている。
しゃがんで目の前に米を撒くとスズメは普通に食べ始める。
>夏の場合
玄関前の電線にスズメが集まる。あわよくば米を貰おうという算段だ。
夏はそれほど切迫していないので必死ではない。
そのまま撒いても近くにネコが居るのではないかと警戒音を絶やさない。
そこで、オラは車の下を覗き込んだり、向かいのアジサイの下にネコが隠れていればネコに「ダメだよ」と念を押すし、車の下に居る場合はスズメを狙っているという態度なので足を踏み鳴らしてネコを追い出す。
ネコが車の下から出て行くとオラは玄関の前に戻ってスズメに「もういいよ」と言う。
スズメは警戒をやめて一斉に降りて来る。先頭のスズメは大抵いつも決まっているけどね。
オラの会社の保険指導員に「鳥類の言葉は理解できるよ。スズメとカラスとは話せるし。」と言っても信じていないが、ペットとしての鳥が人間の言葉を理解するように、野鳥とオラが話をしても不思議は無い。
神経質なスズメやハシボソも、傍若無人なハシブトでも、カモでも、それらが子連れでもあまり関係ないかも。
最近は仕事場の鉄格子つき窓から見えるハクセキレイもオラがここから出れないということを学習して、窓の外で立ち止まってはコッチを見て頭を掻いたり羽繕いしたり門柱に止まって膨らんでいる。
相手に危険が無い場合、鳥類って無関心のことが多い。
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