窓の外の笹の葉が激しく揺れている音が部屋の中まで聞こえてくる。
換気扇のシャッターが風でバタバタと音を立てている。
よくしゃべるチュンどもは、外で身を寄せ合って鈴生りに。
ひっきりなしに米を食いまくるカラスは遠くでなにやら情報を発している。
換気扇のカバーに雨が当たる音。
時折、カーンという音がするのは氷(雹)が混じっているからだろう。
当然、この風の音に混じって、チュンチュンと微かに声が聞こえてくる。
きっと建物の電線引き込み付近に鈴生り状態なんだろう。
今か今かと米を待っているのだ。
はいはい、ご期待に沿いましょう。
アウトドア用のプラスチックのコップを取り出して、実家から強制的に持たされる米袋につっこむ。
ほーら、たーんと食えよー。わらわらと降りてくるスズメども。
なんと旨そうに食うのだろう。
やはり、スズメは米を食っているときが一番生き生きとしている。
見ていて楽しい。
一応、彼らと単純な意思の疎通ができる身としては、人間をもっと信用して欲しいということ。好意を持っている人間を見分けて欲しいということ。
オラは彼らが可愛いし、彼らはオラがくれる米を楽しみにしている。それだけの関係でも、あの稲荷寿司くらいしかない小鳥が、信用して寄ってくるというのは気持ちがいい。
いつまでスズメを見られるのか分からないが、望遠鏡越しに見なければならない存在ではなく、手が届くほど身じかに存在し続けて欲しいという願いがある。
玄関|< んがーーーーーんがーーーーーんがーーーー!
あ・・・またハシボソガラス(Aボス♂)が玄関に居るようだ。
オラを呼んでいる声がするものの、今日は朝から散々食ってるだろう。
冬の初めからこうも食ってては本当に寒さが厳しくなってから大変だぞ?
今日のところは放置しておこう。
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