2011年12月6日火曜日

飛ぶ鳥を立ち寄らせる勢い

飛ぶ鳥を落としちゃ動物虐待になるから、勢い良く呼んでみた。それこそ100m以上遠くまで聞こえるくらいの音量で。
ミサイルのように頭上を飛んでる友チュン4羽はコンマ数秒で気付いたようで急旋回して地上に降りた。呼んでから催促まで2秒。自然では3~4年(12年くらいは生きるらしい)と言われる寿命の彼らにとっては2秒はとても長いのだろう。

4羽であそこを飛んでるのはいつもこの2組のツガイで、頭上を飛ぶ時に呼ばれた気がしたので答えると「やっぱりオマエか」という感じでチュルルル言いながらオラの進行方向に。
その場でエサをやっても良かったが、そのまま車まで着いてきてもらう。
今日は駅ビルのマツキヨでトイレットペーパー12ロールとトイレットペーパー5箱パックとハチミツ2本とドクターペッパー3本と缶スープ4つと・・・・を持っていたのでポケットのパンを取り出せなかった。

車に向かって歩くオラと、その斜め後方をチョンチョンとホッピングしながらチュイチュイ言って着いてくる。
さながら、「呼んだなら早く出せよ」と言ってるかのようだが、ちょっと待って、いまやるからと言い聞かせ延々と地面をついてくるチュン4羽。
車に荷物を放り込んでから、見えるようにパンの袋を破ってパンを咥えて飛べる大きさに千切って投げる。喧嘩しなくてもたっぷりあるのに1個目から奪い合い。2秒も待てないとでも言うのだろうか。

1羽だけ落ち着いているオスのチュンも今日ばかりは我慢できなかったようで奪い合いに参加。
こいつら10日くらい見てないような気がする。それだけ腹が減ってたのだろうか。ちゃんと毎朝同じ時間に出勤してくるオラを待ってれば食いっ逸れることも無いのに。

最近見ないのは毎朝寒いし、確実にエサを食える場所を知っているようなので、たぶん駅前の公園にでも行ってるのだろう。毎日あすこの食堂の婆さんがパンをあげてるからヤツラにとってはこの食糧事情の厳しい冬場でも餓えて死ぬことは無いだろう。

そういや、今朝も寒かったので6時に起きた。小便をしにトイレに行こうとしたら玄関でチュンチュンという声が。寒いし腹が減ったし早く食い物をくれよー!とか言ってるのだろう。人の生活音で一番良いタイミングに鳴くんじゃないよ・・・とか思いつつ、きっちり0.5合の白米を持って厳寒の玄関から外を見ると目の前でホバリングしとる・・・だから無駄なエネルギー使うなっちゅーの。

まぁ、エサが貰えると確信している連中だからその無駄なエネルギーを消費してまでも「待ってたぞー!!!」をアピールしたかったのだろう。確信犯だな。
まぁ、可愛いから許す! ※重要

米を撒くと当然ながら馴染みのカラスも来る。
侵入者が居ない時は静かなもので、貰えるまで向かいの電線で羽繕いをしながら待つカラス。
利口なやつは好きだ。スズメがある程度食って飛んで行ったらこんどはマジックフレークを砕いて投げる。まぁ、取り合いになるが、体が大きいんだから1羽で1袋は余裕で食うし、毎朝4袋までと決めているからそれ以上は硬くなった食パンを割って出す。まぁ、この寒さでは贅沢を言ってられないのだから夏場は見向きもしないパンの耳ですら奪い合いになる。

ただ、騒いだらそこで終了。

だから騒がないように彼らなりに気をつけているようではあるが、それでも「オレのモン盗るんじゃねーよ!」的な罵り合いはあるもので、そうなったら大きいの1つ投げておけば、それを取ったヤツが逃げ、それを全員が追いかけて居なくなるんで簡単だ。本当に賢いのは、それを見越してみんな居なくなった後で現れるやつ。4歳ブトがそのパターンだ。パン食い競争に参加せず、みんなが居なくなってからゆっくり食うみたいな。

ヤツは「オレサマハラペコカワイソウなヤツ」を演じて頭を下げてくるので、こっそり大きいの1枚出してすぐに閉める。こいつが巣立ってから4年の付き合いになるが、人間と付き合うと人間の気持ちが分かるように、カラスの気持ちも今まで数百羽相手にしててオラには分かるので、

(* ̄(エ) ̄) ノ みんなには内緒だよぉ

とか言ってこっそりあげて、こっそり貰っていくみたいな。
人間同様にヤツらには個性があることにまず驚いた4年前。
昔はインコを飼っていたので鳥との付き合いはお手の物だったけど、野鳥とまさか友達になるなんて少女漫画や童話の世界だけだと思っていただけに驚いたのを思い出す。

一番最初に東ボスと付き合い始め、東屋でメシを食っているオラを真正面に見据え、舌なめずり。
ええと・・・と一瞬考えたが、鳥でも舌なめずりできるんだなと思って食べ物を分けてあげるとそれを咥えてまたもや直視。おじぎしたようにも見えたあの時の驚きがカラスって律儀なんだなぁ・・・というイメージの変化に繋がったわけで。

それ以来、みんながハトにエサをあげて満足しているその横で、スズメとカラスを専門に彼らを観察して4年。感情の表現としてこちらが歩い程度の言語を駆使することはあっても、1羽くれば他のも来るんでアイコンタクトに切り替えて会話する目が合えば自分に投げてくれると分かってからは近い方が有利だと判断し、どんどん距離が近付き、今では足元で・・・というか人の足の間に入って食ったり尻の横で隠れて食ってるやつも居る。

西2ボスなんていつも決まった松の木の虚にエサを押し込んでおくとそこがブツの受け渡し場所として認識するまで1週間。決まってしまうと催促しないからそこに置いとけみたいな感じで、下手に騒ごうものならハシブトが集まるからその方がいいや的な思考をするようにもなった。

彼らの学習能力というか理解力は、その辺の聞き分けの無い人間よりも遥かに現実主義というか、とにかく面倒よりも堅く確実にが優先されるようだ。
この思考パターンはここ1年ほどでほぼスズメとカラスの性格は良く似ていると確証を得られるほど。
だからあれほど体の大きさが違う、下手をすれば犬猿の仲とか捕食者と食われる関係のあの3種類の鳥が同じ場所で静かにメシを食ってる姿はある意味で人間を基準としたここだけのルールを認識した上できちんと守っているんだという意思の表れだろうと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿