夜中に仕込んでおいたものが、朝、玄関を出るともう無い。
野鳥は早起きなので薄明るくなると行動を開始する。
そうなるとうちのチュンカー食堂は早い者勝ちなので、オラが出勤のために出るころにはもう無い。
近所の馴染みの連中は特に仲が悪いので、いつも一触即発状態でイガイガしているのだが、今日はなぜかAボスとチュンが3羽だけ。チュンにはパンを千切って出した。
「1週間前にレンジでチンしてそのまま忘れてしまったコロッケドック」がレンジから発掘されたので、臭いを嗅いでみて「あめでながった(腐敗していなかった)」ので食べようかと思ったが、タマゴサラダが入ってたから流石にこれはダメだろうということでAボスにあげた。
地面に置いたコロッケドックを見つめるAボス。いつもなら車に乗ろうと玄関を出たとたんに逃げるのだが、コロッケドックを他の連中に奪われまいと決死の覚悟。何がなんでも2mは距離を取ろうということなのだろうか。
手摺ブトならオラが背中を向ければ既に咥えて飛んでいくパターンではあるが、オラが車を50cmほど発進したのを確認して(地面を)ダッシュ!。
過去に色んな物をどうやって食べるかカラスを観察したことがあるが、まず中身。パンは後回し。
この場合、たぶん、タマゴサラダ→コロッケの皮→中身→戻ってきてパンがあればゲットだと思う。
一人で一回に咥えられない大きさだったし、Aボスは50mほ向こうにエサの隠し場所があるので1往復した後にコロッケがあるとも限らないことを考えればタマゴサラダが最優先であると思われる。
次に脂っこいコロッケの皮。コロッケの中身はジャガイモなのでカラスは余程ハラが減ってなければ食わない。イモを食う時はたっぷりマヨネーズが入っているときだけだ。たぶん、ボロボロとこぼれるイモを拾うよりも、持ち運びと保存に適したパンを取るだろう。
そして、最後までイモが残っていれば食うって感じだろうか。
カラスは栄養価の高い順や消費期限が分かるので、コロッケドックのような色んなものがくっついている食い物を出すと、考えている様が面白い。
ちなみにハシブトガラスは一度に持って行ける分を咥えてから飛んで逃げる。で、すぐに戻ってきて残りをゲット。考えるのは後。とりあえずは確保が最優先という感じ。
この2種類のカラスの思考の違いを見ていると非常に興味深い。
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