人間臭さを感じるとはいっても、別に人語で語りかけてきたり、ぶつくさと人語で愚痴っている訳ではないのだが、鳥さん言語を直接理解できるごく一部の人間からすれば、直接言っていないにしても、それにぴったりの台詞を言っているとしか思えないほどリアルタイムに彼らの言葉に適切な○○を埋めなさいが入ってしまうのである。
この感覚というのは、恐らく感覚が理解できる人間でしか分からない感覚で、ちょうどそれを漫画にしたのが「とりぱん」であると言って良い。
というのも、オラやごく一部の鳥さん大好き人間は彼らの行動原理と言うか、その生態を日常的に観察して警戒させずに身近で彼らとコミュニケーションしているため、殆ど至近距離から彼らの「眼は口ほどにモノを言う」という状況に遭遇する。
しかも彼らからほぼ1ミリも警戒されていないので、彼らも言いたい放題である。とはいっても人語は喋らないんだけどね。でも、言いたい放題の状況と言うのは、それだけ彼らが素でモノを言ってきている状態であり、彼らは当然オラのような人間が自分たちの言葉を理解しているという前提で近づいてアレコレ言っているので、世間一般の人間の目線から見た世間一般の野鳥たちが普段言っている言葉とはまた違うのである。
見ず知らずの人間で、鳥言語を理解していない人にとっては、何か言ってて何かを要求している程度にしか理解できないけど、彼ら人間より小さい生き物はとにかく動きがせわしない。殆どそのcジェスチャーが早口言葉に匹敵するほどせわしない。
だけど、親や先生から「話す時は人の眼を見て話なさい」を実行している人は相手がたとえ何であろうと同じ。蟲だろうとネズミだろうとスズメやカラスやハト、ニワトリやカモ、クジャクだってそうだし、アナグマ、テン、ニホンザル、カモシカでさえそうだ。かならず相手の目を見て話してくる。
タイトルに戻るが、「人間臭さ」というのは人間のような考え方という意味ではなく、彼らも人間が人間を見ているときに「ああ、あの人、いま、○○って思っているよね」というような分かりやすい行動を取るってこと。
たとえばスズメ。今日も十数羽と目が合う距離で彼らを見ていたが、見ていて目が合うと「なんだよ?」という顔をする。顔見知りともなると、車から降りるや否や寄ってきて、トーンの高い声で挨拶をする。人間で言うところのオハヨウである。まぁ、オラには「来たよ!」と聞こえる。なにせ彼らにはオハヨウという言葉が無い。
・・・にしても会ったら最初に元気よくオハヨウという人間と同じで、スズメもカラスも背筋(首)を伸ばして元気よく挨拶してくる。この辺はべつに人間と変わらないのではないだろうか。
つぎに、要求であるが、人間だって「なぁ、ダバコ持ってないか?」っていう感じで普通に聞くことがあるが、かれらはタバコを吸わないので、「なぁ?何か食うもの持ってないか?」という顔でこっちに居直る。
背伸びしても大して目線が高くはならないのだが、「何か無い?」とか「いつものあるかな?」って意味の行動は、背伸びしてちょっと回りを見回すという行動。これは繰り返しやっていると毎回同じことをするのですぐに適切な言葉が脳内変換される。
そして、食い物を貰った後もオラが見ていると「なによ?、ヒトがモノを食っているところをジロジロ見ないでくれる?」って顔をするのだ。最初はコッチ見て食ってたのをわざわざ向こうを向いて食ったり、少し離れたばしょに咥えて持って行き、ゆっくり食う。 その仕草はまさしくそれだ。
この他にも色々とバリエーションはあるのだが、あとは自分で彼らの目線や言葉、仕草を直接見て欲しい。少なくとも犬や猫よりは直接的に言っていることは簡単に分かると思う。
そして一番重要なのは、かれらのその言葉や態度から読み取れる思考パターンが人間に直接的に理解できるようなものが多く、彼らが人間が考えているよりもかなり人間臭いことが分かる。
意外なようだが、鳥さん鳥さんとオラが毎日可愛がってる野鳥たちは人間とコミュニケーションを重ねるたびに人間の思考パターンと重なるような態度や行動をよく取るのだ。
あのちっこい生き物がそんな高度な思考をするのか疑問に思うかもしれないが、実際にそうなのだからそのギャップに笑わせられることも非常に多い。
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