先月上旬にちょっとした実験を行なった。
それは食いしん坊で欲張りなハシブトガラスに1個まるごとの菓子パンをあげたらどうなるか・・・
いつも千切って投げると食べられるだけ食べて、咥えられるだけ咥えて、周りを気にしながらどうやって仲間に強奪されずに自分の縄張りまで帰るか・・・という行動に出る。足りなければもっとクレと言うし、何度でも往復する。
でも、時間が無かったので相手もしていられず賞味期限切れの菓子パン(メロンパンの倍くらい大きい) を1個まるごと どん! と置いてみたのだ。
他にはカラスが居なかったので奪われる危険も無いし、焦ってどうこうする必要も無いってこともあったのだが、結果は「視界から消えるまで菓子パンを目の前に立ち尽くしていた」だったのだ。これが四分の一程度の大きさなら迷うことなく咥えて猛ダッシュで逃げただろう。
でも、彼の頭にはこういう思考が巡っていたのかも知れない。
※彼というのは今年で5歳になる顔見知りのハシブトガラス。ここの日記にもよく登場する。
人間(オラ)との付き合いが長く、かなり賢い個体。
何かを喋ろうとする努力が見られ、犬や猫の鳴き真似もする。
① 何コレ? 食い物だよな? 食い物に見えるけどこんな大物見たことが無い!
② コレ咥えて飛べるのか? ていうか、咥えて前が見えるのか?
③ いつもこんなデカくないだろ、罠か?罠なのか??? 襲ってくるとか、危険は無いんだよな?
④ いや、仮に咥えて飛べたとしても、こんなの咥えていたら仲間に袋叩きに遭うかもしれない!危険だ!
⑤ 分割して運んだ場合、戻ってくるまで残っているだろうか。1回目で見つかって残りを奪われるかも!
⑥ 1回で運ぶべきか、小分けで運ぶべきか!これだけあれば3日は何もしなくていい!
という葛藤に苛まれていたに違いない。
カラスでも判断に迷うとか、ジレンマで立ち尽くすことがある・・・ということが分かった。
色々と考えるんだな・・・やつらも。
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