スズメのベビーラッシュでうちにも薄茶色の連中が来ようになった。
オラという生き物をよく分かってない様子の子。あからさまに警戒心丸出しの子。たぶんオラが風景の一部だと思ってる子。親と勘違いしているのか、オラにパタパタ・アーン! する子。
親スズメも、オラを信用しきってるチュン。警戒心丸出しだけど、食べ物欲しいチュン。他のチュンがオラに近づくから大丈夫なのか疑いつつも寄ってくるチュン。まるで動かないオラに気づかず目の前に着地して固まるチュン。そして、迂闊な子チュンがオラの目の前に着地したので気が気ではない様子のチュン。子供を置いてどっか行っちゃうチュン。
ある一定の知能がある生物には、個性がある。スズメの知能は皆が思っているよりも遥かに高い。よって、個体識別できるほどに個性がハッキリ表に出る。オラという生物に対して慣れれば慣れるほど楽しい挙動を見せてくれる。
特に観察してて面白いのは子連れ。親はオラを信用しているが、子供にはオラという生物が何であるかは理解できていない。親がエサ貰ってるんだから大丈夫だろうと思ってるのかも。見ていて視点が定まらない子スズメがふと、オラに気づいて微動だにしなくなったり、これいいの?みたいにいちいちコッチにエサを向けながら食べられるのこれ?みたいな顔で見つめたり。
何というか、まぁ、楽しい連中である。
そもそも飛べるってことが鳥類最大の武器。人間がいくら頑張った所で生身じゃ飛べやしない。それが彼らが最終的に逃げれば襲われないという自信からくる行動。まぁ、こっちもアッチが気にしている内は、見て見ないフリをしてあげているから、その隙にエサをゲットしてたりもする。完璧に信用している個体については、よく書いている通り、遠慮がない。ズンズン詰め寄ってきて、はよ出せ!と言うのだ。顔がw 真下から精一杯背伸びしているんだけど、7cmが10cmに伸びた所で、177cmに対して何が違うのか。まぁ、彼らの背伸びの意味が人間とはっ違うからね。必ずしも周囲の警戒という意味ではないのだし。
オラは生き物はもう飼わない。動物はもう家族にも迎えない。死んだ時に悲しいからね。でも、本当に親しいスズメが死んじゃうとやはり悲しいものだ。でも、そういう付き合いというのを互いに割り切ってる関係だから、互いに気楽なのかもしれない。
縛りたくもないし、縛られたくもない。面倒なら放置。向こうは困ってたら困ってるという声で呼ぶんだから、あとは気分次第。大抵は困ってる時に助けるから信用してくれるというのもあるけど、まぁ、こっちが寝てたら、そもそも気づかないし。
住んでる世界が違う人間とスズメ。互いに互いを100%理解はできない。でも、生活の中で接点があるというだけで、これはこれで楽しいと思うよ。
だって、普通は鳥類と顔見知りという関係は無いからね。普通に街中で声を掛けてくるし、降りてきてメシ持ってない?とか言うもんね。アイツらの言葉で。メシだけの関係ではあるんだろうけど、こっちはこっちで写真とか普通に至近距離で撮らせてくれるから別に一方的な関係ではない。これも共生って言うのかな?
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