ここ最近、また作り始めている肥後守のシース。
もう手慣れたものだが、まだまだ極まっていないようで、作っている最中に改良案がポロポロ出てくる。
一応、現段階での最新版は切り口の処理方法が前のと違うのだ。
通常はライターで炙って溶かして留める。でも、最新版は切り口を軽く炙って留めた箇所に針が不要の裁縫用接着剤を使用してほつれを防止。
乾くと固まって洗濯しても溶けないらしいから、現状では最も切り口が綺麗に仕上がっているのだ。
これをその都度やるのが面倒で、所持している材料を裁断し、20本ほど下処理しておいた。
このシースを作成する上で一番迷うのはベルト幅を何ミリに設定するかということ。2cmの細いベルトの人も居れば4cmの太いベルトをしている人も居る訳で、ベルト通しをフリーサイズとかいう曖昧な単位で決められない。
そこで作ったシースには、全てベルト通しの幅を付箋に書いてスナップ部分に挟んでいる。
これでパっと見でベルトが何ミリに対応しているか分かる。
今のところ大体、30ミリから45ミリ程度の間で作っている。少し余裕があれば良い人もいれば、キツ目に作って欲しい人も居るだろうから、本当は受注生産が一番良いのだ。一晩で1本から3本は作れるので、充分に間に合うのだ。
今考えているシースの価格は、材料費300円と手間賃1500円で1800円。かなりしっかりした造りになっているし、素材がスポーツバックのベルト部分なので簡単には擦り切れない。糸はペンチが無いと縫えないほどギチギチなので余程の負荷が掛からなければ#20の糸を2本束ねで2ミリ間隔に縫っているため裂ける心配もない。この価格のシースは全部スナップ留めで作っており、スナップも縫った後に接着剤で糸を補強している。
おそらくは肥後守の寿命とほぼ等しいかもしれない。
因みに、フタ部分のスナップ縫い目については好きなワンポイントを自分で選んで貼り付けて欲しい。
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