前の事務所から移転して3年位経ったのだが、通勤中にそこを通る。先日、車で信号待ちしてたらスズメが降ってきた。
そう、街路樹から真っ直ぐ降りてきたのだ。で、チュチュんと言って顔を確認してきた。思わず素でチュンチュンと返してしまった。覚えてるのか。野生のスズメの寿命が3〜4年と言われているが、オラと親しいスズメの年齢は1歳以上。つまり少なくとも4〜5歳。呼べばすっ飛んでくる程の顔見知りである。生きていたか。
で、今は堤埠頭の緑地で晩飯を食ってる。先程、やはりスズメが降ってきた。頭上の松の枝から。チョンチョンとホッピングして迷うことなく真っ直ぐに。で、こっちを見上げている。やはり前に相手をしてる固体であろう。
ここのスズメは半年に一度くらいの頻度で相手をしている。前回は雪深い1月。食べる物が殆ど無いだろうから、その時はパンをやった。満足して飛んでいったあとに、後で食べる物が欲しいだろうとサワラの枝の中にパンを押し込んでおいた。
カラスやハトじゃ入れない隙間だが、スズメを目で追ってたので、身を隠すのに使ってたスペースだ。偶然飛び込んだ時にでも勝手に食うだろうと思って。
鬱ってた時は日課として鳥類の相手をし、完璧に個体識別していたが、今はそこまでのスキルは無い。でも、カラスもスズメも迷うことなくオラを覚えていた。
人間から見たらカラスもスズメも同じような顔で見分けができる人は少ない。でも、カラスもスズメも個を重要視するので、この個体は味方。この個体は無害。この個体は敵という具合に個体識別する事はオラの中では常識。
でも、スズメでも3年位は顔を覚えられる事は分かった。因みに冬になると飯を催促してくるヒヨドリは少なくとも1年。雛のときからもう3年だから一生覚えてるかも知れない。
鳥類の研究はライフワークで一生続けるつもりなので、新しい発見があると嬉しい。