2023年4月7日金曜日

人工知能によって排除される仕事と残る仕事

 感性による良し悪しや人の「なんとなく良い」とか、「ぶさカワイイ」とかAIじゃ判断できないようなことでしょ。あと、風流とか、美しいとか感動とかそんなもんは残る。それに携わる。発信する。想像する。判断する。バズらせる人は残るでしょうね。

真っ先に要らなくなるのはセルフレジ化でコンビニやスーパーのレジ打ちとかそういうの。コンビニやスーパーは商品の陳列とかで今のところロボット化したとしても満足のいくようには出来ないでしょう。それこそ、みんな電子マネーで決済するようにすれば、スーパーもコンビニも棚にカード読み取り機つければ、タッチして商品が落ちるようにできるでしょ。最初に袋を買うか持ち込めば、最後にレジ打ちも必要ないし、万引きもできない。要するに棚が自販機状態。これだと万引き犯は根絶できるかも。

オラの趣味に関しては、石ころ関連ではAI判定ができるのは少ないかもね。クリエイト系やら探索系。撮影とかそんなもん。実際の行動を伴うものはAIが自由自在に出歩けるロボットでも撒き散らさなきゃ無理でしょ。

あと、人間の勘とか、野生の勘みたいなやつに頼るもの。経験による学習はAIの得意なものだろうけど、人間の好みすら個性に依って偏りがあるので、学習しきれないと思う。そしてAIは経験や判断。結果による学習はその事例によって学べるけど、嘘を見抜くには時間がかかると思うし、ポーカーフェイスのできる人間には通用しそうもない。

また、誰を助けるか、誰を見殺しにするかという判断もだね。これらはあくまでも守る対象が守りきれるかどうかとか、最初から護衛対象が決まっていて、それを優先させるとかは設定や判定による選択の結果。人間のように、可愛いから助けるとか、ブサイクだから助けないとかいう判断はしないだろう。そもそも人間が人間の好みを判断する基準でさえ曖昧なのだから。

例えば目の前に刃物を持った狂人が居たとする。

近くに襲われそうな人が居るとする。

身内である場合と赤の他人である場合でも助けるか助けないかの判断は変わる。

男の場合は単純だから、行動には下心が伴うし、肉体の強度によって助けられるか助けられないかの他に、そもそも自分第一で誰だろうと見捨てる男も居るだろうし、自分の大切な人なら庇おうとするかもしれない。

オラの場合はそこへ更に別の考えも入り込む。

一つは、チャンスと考えるパターン。何のチャンスかと言えばこれはオラの脳筋な部分。自分の攻撃力の確認。滅多にないでしょ。全力で試せるってこと自体。

何も考えないということもある。身体が勝手に動くってこと。打算は人間だからあるでしょ。あとからのメリット。いま動けば◯◯かもしれないってやつ。

他には間に合うかどうかの問題。相手の使う獲物も問題。受けるダメージによって手を出すか、出さないか。逃げても意味がないか、逃げ切れるか。

先制攻撃を防御と考えるかってやつ。防御は狂人には通用しないので普通にやられまくる。こうなるとどんどんダメージが蓄積して反撃のチャンスがなるし、受けたダメージで攻撃が遅くなるほど相手に与えるダメージが減っていく。可能な限り早い方が良い。ベストは受ける前に狂人相手に最大限の攻撃を与えて相手の攻撃力を削ぐこと。

初手で大ダメージを与えれば、相手の次のターンが遅くなる。防御の真逆だ。どんどん相手の初手を遅らせつつ相手が先に戦闘不能になれば良い。だから遠慮する必要も無いし、正当防衛だの過剰防衛だのは後で考える。そもそも相手が凶器を持っておりこちらが素手であれば正当防衛は後からどうとでも成る。

そういえば、AIの警備員が居たとして、人間に危害を加えることを禁止したら、取り押さえるしかできないでしょ。その相手にダメージを与えず取り押さえるってのがAIには「加減」というものが理解できるかどうか。

やはり人間が起こす事件とかってAIじゃ臨機応変には対処できないだろうから、警備ってのはあくまでもAI+ロボットって人間の補助にしか使えず、同時に行動して人間が指示を与えるってことしかできないでしょ。他には何か気配を感知するとか視線を感じるって曖昧なやつ。センサー類てんこ盛りのロボットなら音や赤外線などで何かを感知することはできても、勘や感覚って100%はロボットじゃ感知できないでしょ。

人間相手でも難しいことを、例えば野生動物の侵入などでどう対処するか。害獣駆除としてその場で殺傷するか、それとも、動物の種族を判断して絶滅危惧種なら捕獲を優先させるとか。そういう判断もできるか。やむを得ずっていうのもどこでやむを得ずと判断するか。

遠隔でカメラ越しに人間が判断するのだろうけど、人間の眼ほどの解像度や感度が無いと細かな種の違いも判断できるかどうか。

あと、制圧できるか出来ないかの判断もだよね。盗ませたほうが被害が少なくなる場合と、取り押えるのを優先して施設を破壊しまくるのとではどちらが得か。これもAIじゃ難しいでしょ。色んな人の判断を仰ぐ状況では、即断即決って訳にも行かない。はてさて。考えれば考えるほど怪しいな。

損して得取れとかもそうでしょ。これからテクノロジーの進歩で犯罪も直接関節問わず人間が直接動く場合と、ロボットにさせる場合も出てくる。例えばロボットの中に人間が居るかどうかの判断も、ロボットはどう判断するか。SFのアニメや映画みたいに生体反応がどうとか、X線でスキャンしてどうとかそういうのまで警備ロボットに盛れるか。または判断できるか。カメラの先の人間が判断できるか。

そして法的問題。犯人が中にはいってて、警備ロボットが殺してしまった場合。小説や映画だとロボットには殺人は出来ないので機会のご動作でってシーンがあったけど、指示をしたのは人間だから、この場合はどのような扱いになるのか。

人間のようにロボットやAIには心神喪失とか、カッと成ってついとか無いでしょ。オラの場合は普通に「やられると思ったので夢中で・・・」とか言えるでしょうけどね。ロボットがカッとなることも無いし、無我夢中も無いでしょ。

ま、とりあえず、警備業は残るでしょうね。ロボットとの2マンセルみたいな感じで。単純な巡回はロボットの遠隔操作+AIによる半自動化はできるとしても最終的には警備室からのカメラに依る遠隔でしょう。

販売に関してはどうかな。食い物であれば受け答えで「今日は◯◯がお得ですよ」とか「◯◯が美味しいですよ」って、AIが味とか分かるんかい!とか客から言われそうだけど、結局は人と人とのやりとりって重要な部分は購買意欲とか、妥協とか、交渉みたいなものが多いので、AIが勝手に値引き交渉とかできるならそれでもいいけど、皆に値引き交渉してたら儲からないよね。ということで、やはり、好みとかお勧めとかそういうものは人任せにしている部分をAIが担うのは難しいかと。

では確実に無くなるってのは何かと言えば、判断が必要ではないもの。機会的に特定の条件に沿って判定式で淡々とこなせるものでしょうね。要するに無感情で無表情で無思考な業種はAIで確実に無くなる。

人間のためのロボットやAIは、あくまでも「これ、わざわざ人間がやる必要無くね?」って部分に置き換わるだろうから、コミュ障は失業するでしょうし、頭が悪いとAIでも十分だからって断られるだろうし、自主性とか、感性とか、勘とか、適当にって感じのファジーな部分を要しないものから無くなる。

未だに自動運転ですら誤作動とかあるし、複雑になればなるほど瞬間的に判断する「その何となくこうではないか的判断」も場合によっては漏れる。なにせ車って動いているからね。全部を機械が制御していれば別だけど、人間ってのは基本的に面倒くさいって状況では交通ルールを無視しちゃうお馬鹿さんが大勢居るので、人間だって車を運転していて、「おい嘘だろ、このタイミングで普通出てくるか?」ってのがあるように、機械がその人間の愚かさを加味した防衛運転までできるとも限らない。ほら、人間の見た目でわかるでしょ、あ、この人は馬鹿そうだから危ないとか、このジジババ、もう免許を返納しろやって感じの。でも、年齢だけではこういうのって判断できないよね、運転技能は年齢よりも適正ってのがあるから、若いから大丈夫だろうって機械が判断したら、こいつ、車を運転しちゃダメなやつだったって、乗ってる人が死んじゃうかもしれない。ハッキリ言って自動運転にだけは殺されたくないものだね。

まあ、人間ってのは、その時の気分で、行動原理が変わるし、ハッキリいって人間の行動をAIが全て把握するのは難しいよ。

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