シッポのある稲荷寿司が外でメシのおかわりを強請っている。
オラは一握りの白米を持って玄関の隙間から顔を出す。
稲荷寿司は向かいの電柱を支えている斜めのワイヤーに捉まって左右に頭を振りながら背伸びをしている。
目が合うと飛んできて、玄関前で早く早くと言ってる。
米を撒くと実に旨そうに食う。
仲間の稲荷寿司もワラワラと集まってきて、こっちを気にしながら米を食っている。
毎日同じような光景を楽しんでいるが、生米をあれだけ旨そうに食っている姿は何度見ても飽きないものだ。
ヤツらは日によって個体数が大幅に異なる。
いつもは10羽から20羽だが、多い日は50~60羽。
たまに100羽以上来ることもある。
顔見知りは10羽ほどで、残りは巡回しているヤツがたまたま寄ったという感じ。
その顔見知りの稲荷寿司は西ボスのエリアに住んでいるヤツらだ。
直線にして100m程度。
ここは毎日ごはんが食べられる場所だと認識しているのだろう。
そういや、通勤途中の釣具屋にも稲荷寿司がよく群がっている。
ここには犬1匹。たまに猫が2匹居るのだが、犬だけの時は稲荷寿司は無防備である。
うろうろと店先を歩いている犬の脇で丸くなってチュンチュン言ってる。
あすこの主人もヤツらの可愛さに魅入られたのだろう。
なかなか見る目があるな。
ヤツらに目をつけるとは。
0 件のコメント:
コメントを投稿