2011年8月30日火曜日

アメリカシロヒトリ大発生

ドライブマニアのオラが今月初頭に能代や大館(いづれも秋田県北部)を回ったとき、立ち木が丸ごと毛虫にやられ、林そのものの色が違ってしまうほどの大発生である。

そして近所の庭木にも発生中で、葉脈しか残っていない薄茶色というか白っぽい葉っぱが目立つ。
しかし、肝心の毛虫はいずこに???

そう、我らが稲荷寿司ことチュンどもが肉食べ放題をしているからである。
巣立ちチュンが多い原因のひとつであろうか・・・

いづれにしても冬季に食糧支援した甲斐もあり(?)近所の平和を守ってくれてたりしているのだろう。
山好きのオラでも流石に毛虫の大群は見ただけで蕁麻疹が出そうである。
あの可愛い稲荷寿司が毛虫を食べている姿を想像したくは無いが、彼らにとっては貴重な動物性たんぱく質。
そして、毛虫の大群よりはチビふわもこの大群の方がオラ的には嬉しいし、毛虫とスズメのどっちがいい?と聞かれて毛虫と答えるニンゲンは居ないだろう。

北秋田郡であれだけの猛威を振るっているアメリカシロヒトリも、チームあおもりくま(稲荷寿司部隊)に掛かればただの食物連鎖の底辺である。
まぁ、最近は帰りも暗いし朝もほとんどチュンが居ないところを見ると、せっせと本来の自然食品を消費しているのだろう。
オラの構想を公園管理者がしっかり理解して協力を要請してくれれば、公園をスズメの巣窟にしてしまうことも可能だ。いや、むしろそうした方が毛虫の大発生を抑止できるという意味で推奨して欲しいし、目の前で子チュンにエサを口移しする親子の図をニンゲンの親子も観察するべきなのだ。
なんと愛らしく、なんと一生懸命で、なんと勉強になることか。

まぁ、スズメだけでなくカラスの子育ても実に可愛いが、彼らとの付き合いにはある程度の駆け引きが必要で、逆に子ガラスに無為に近づくような素人さんには反撃を食らう可能性が高すぎてオススメできない。
カラスは偏見の目で近づくとすぐに読まれて敵認定を受けてしまうし、仲の良い個体でも2年もクチを聞いてくれないヤツ(東ボス夫婦)さえ居るのだ。それだけ恨みを買うと怖い相手だってこと。
カラスも縄張りを持つという習性上、そのエリア内でエサを探すことになるので、食べ物は逆に限られてしまう。つまりエサが豊富なエリアを獲得することが強い固体の絶対条件で、それ以外のエリアのハシボソは子作りになかなか踏み切れない。でも今回のような毛虫の大発生が起きると、それは彼らにとっては好都合であり、人間にとっても好都合であると言える。
いくらスズメが頑張ったって、20グラムほどのスズメと、2~3kgほどのカラスとでは食う量が違いすぎる。だからスズメだけではなくカラスやシジュウカラ、コゲラなんかにも頑張ってもらわないとダメなのだ。

一般的なニンゲンはペットに犬や猫を好むようであるが、残念ながらオラはそのどちらでもない。
100%鳥さん大好きクマ野郎であり、森を造り、森を守る鳥さんが大好きなのだ。
哺乳類で森を作るのはリスやねずみが食べ残した、去年土に埋めて隠した残りの木の実。
鳥類は食べてウンチが出るまで短時間なのでタネを未消化で落とす。
どちらも植物にとっては共生関係にある生き物なのだ。そして森を作る動物は殆どが小動物である。

図体がでかいオラが小動物大好きな理由にはそういうこともあるし、オラは彼らの目線に立って見ることを好む。彼らの目線が分かれば彼らが怖がる動作が分かるし、彼らが警戒しない動作というのも自然とできるからこそ、彼らは逃げずにオラというニンゲンを観察しようとするのかもしれない。




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