アッチに書こうかと思ったが、素案なのでこっちにダラダラと書く。
とある魔術の禁書目録(とある魔術のインデックス)とその外伝である「とある科学の超電磁砲」(とある魔術のレールガン)で出てくる超能力の原理というか理みたいなもの。
自分だけの現実が物理法則を捻じ曲げるとか、量子レベルでの変化を齎すってヤツ。流石にアニメや小説のような超常現象を引き起こすとかいうレベルではないにしろ、自分だけの現実ってものは誰にでもある。ぐちゃぐちゃに噛み砕いて、ユルユルに溶かしまくれば結論としては「自分にとってソレが現実であること」なのだろうということ。
別に物理現象として発現するほどの力の全てが超能力とかいうものではないかと、ニンゲンには多かれ少なかれ色んな意味での「自分だけの現実」というものがある。
たとえば・・・
① 時速100キロで走っている車から路肩に生えている山菜を判別できる・・・とか
② 三次元で見ているものを、任意の方向からリアルタイムで二次元に置き換えられる・・・とか。
③ 表面を見ているだけなのに、外から見える部分だけで内部構造をおおよそ立体的に把握できる・・・とか。
④ 飛んでいるハエやハチを手で叩き落せる・・・とか。
⑤ 山の中を普通にその辺を歩く速度でルートを算出しながら移動できる・・・とか。
⑥ 真っ直ぐしか見ていないのに、左右から同時に接近する物体の形状と相対速度を把握する・・・とか。
⑦ 自分の得意とする動物と意思の疎通ができる・・・とか。
⑧ 見えてはいけないものが時々見えるとか、触感がある・・・とか。
⑨ 危険を事前に察知して、後から考えると「ああ、あの行動はこれを予知していたのか」・・・とか。
⑩ 今日のバンメシはたぶんアレだな・・・とか。
⑪ 月の出ていない星明かりだけの山中を照明なしで歩ける・・・とか。
⑫ 音だけで後ろの情報を可視化できる・・・とか。
⑬ 匂いだけで味までほぼ完璧に想像できる・・・とか。
⑭ 普通の人なら食中毒で病院送りになりそうなモノを食っても、ただの下痢で済んだり・・・とか。
⑮ 体調が悪くなると視覚・聴覚・嗅覚が通常の数倍になったり・・・とか。
⑯ 見通しの利かない山の中に放り出されても絶対に方向を見失わない・・・とか。
そんな他愛の無いことでさえ、その人にとってそれが現実で、他の人からは「嘘だべ?」ってものでさえ、それはその人のパーソナルリアリティー「自分だけの現実」と言えるのでは無かろうか。
もっと現実的なものに置き換えれば、経理とか数字の苦手なオラにしてみれば、数字を自在に操るニンゲンはオラにとっては超能力者に等しい。
逆にオラ程度のニンゲンでさえ周りのニンゲンに比べるとパソコンのスキルはハッカーレベルだと勘違いされている。オラの能力はパソコン検定準1級程度しか無いってのに・・・実際、オラから見たらオープンソースで活躍する彼らハッカーは神レベルだって言うのに。オラは単に手持ちのソフトウェアの分らなかったことをその場で調べてその場で試して、その場でマスターして忘れないってことだけ。何でも使ってみるし、使いやすいものを常にインストールしていて、それらを組み合わせて目的を達成する。ただそれだけで、それ以上でもない。これがオラの現実。別に特別なことでも何でもない。電子機器と相性が良かっただけなのだ。
つまり、その人にとって普通にできることは「その人にとっての現実」であり、他人の現実とは乖離しているってだけのこと。人間ってのは生物学的にはそれぞれがタダのニンゲンでしかないのだが、それぞれのニンゲンから違うニンゲンを見たとき、自分にできて他人にできないことは「自分だけの現実」でしかなく、他人にできて自分にできないことは「超能力」か「魔法」のように感じるのだろう。
簡単に言えば、カラスでもスズメでも能力に凄い個体差がある。人間とちっとも変わらないのだ。臆病なのも居れば、物怖じしない個体も居る。話を上手く合わせようとする個体も居れば、目が合っただけで逃げるのも居る。ニンゲンの言葉やアイコンタクトを正確に理解して期待通りの行動を取る個体も居れば、空気読めってくらい鈍い個体も居る。それぞれの生き物にはそれぞれの現実があって、それぞれがそれぞれの現実のものとで行動しているにしか過ぎないのだ。
もっとも、「とある~」で云うところの能力は本当の超能力ではあるが、物理現象を捻じ曲げるだけが超能力ではないという部分もあることだし、存在感が薄いという能力が極限化すれば他人から見えなくなる(見えているという認識を失う)とかいうものまであるわけだし、森の中で気配を絶ったオラに最接近するまで野生動物が気付かないってスキルがオラにはあるのだが、それもある種の能力なのかも知れないってこと。おそらく相手には見えているんだろうけど、「気配を受け流す」というオラの現実は、野生動物ですら認識を霧散させることができるようだ。
手先が不器用な人から芸術家とか工芸作家を見たら「超能力」だろうし、料理のセンスが全く無い人から見たら料理の達人は何か特別な能力があるんじゃないかって思うように。
世に言う超能力者って色んなタイプが居るだろうけど、その人にとってそれが現実なのであれば、世の中の色んな人が色んな方面の能力をとことんまで追求したら、それはその人だけの現実を手に入れたと言えるし、その能力が希少で有用なものであれば、それはある意味で超能力ではなかろうか。
( ´(Д)`)y━~~~ なーんてネ♪
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