2013年6月26日水曜日

VTOLチュン

 バカ鳥が来るのでエサを事前に撒かずに居ると、運転席の窓の高さまで垂直離着陸を繰り返すチュンが居る。本人は「オマエこれで気付かないはず無いだろー!!!」という意思表示をしている模様。

 疲れるとドアミラーに乗る。顔との距離60cm・・・見詰め合うオラとチュン。相変わらず眼光鋭いというか、スズメの顔や目付きって間近で見ると決して可愛いというレベルではない。子チュンは可愛いけどね。
 どちらかというとチュンの可愛さはその「一生懸命」なところだろう。しかもかなり人懐っこいというか、主張が激しいというか、ハッキリとモノを言う(オラにはダイレクトに意思が伝わってるので言っているのと同義である)ので、その成りの小ささに見合って何でもかんでも一生懸命に見えてしまう。

 せっかちとも見えるが、何せ体内時計が人間の20分の1以下なもんで、十秒待たせれば彼らにとっては3分以上待たせられることと同じ。 20秒待たせただけでアクビを連発するのもそのせいだ。人間に対して「飽きた、早くしろよ」という意思表示に「アクビ」という表現を用いることに最初は驚いたものだ。彼らはそれがどんな意味を相手に伝えられる手段なのか知っている。

 カラス程度の大きさになればスズメの数倍生きるので、待つのも苦ではないっぽい。黙って待つだけの余裕もあるようだし、我慢もできるようだ。頭が良いというか、余裕がある。まぁ、カラスと対面しているとその辺の知性が見え隠れするので楽しい。それでも5分も放置すると羽繕いを始め、背中に顔をうずめ「いっそ寝て待つこととするか・・・」という態度を取る。つまり、言い換えれば「貰うまで待ってるから」という意思表示をしていることと同義だ。

 スズメのせっかちも、カラスの余裕も見ていて飽きない。 そして、次はどんなジェスチャーでオラを驚かせてくれるのだろうかと楽しみにさえ思うようになる。彼らは人の会話ほど複雑な思考や意思の伝達をしない。でも、相手に自分の気持ちを伝えることができる知能の高さがある。

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