2013年9月21日土曜日

砥石の面直しを買ってみた・・・だけ。

 今までは大昔買った300番の安い砥石(確か100均のやつ)で3000番の砥石の表面を撫でて直してたし、それで十分に効果がある上に何も問題が無かった。
 でもまぁ、一応、中仕上げ以上の砥石の面直しを1つくらい持っていてもいいだろうと今日1つ買ってみた。だが、買ってみただけなので次の研ぎまでは出番は無いだろう。予定ではステンレスの大と特大。本割込の大を2本くらい冬になる前に研ごうとは考えている。冬は水が冷たいからね。手が皸(あかぎれ)になっちまうだよ。

 本当は、時間があればどこかで湧き水を探して肥後守を研ぎたかったのだが、夕方から雨が降ってきたし、肝心の研ぎ道具一式を家に忘れて出かけてしまったのである。

 別に砥石1つと適当なプラスチックのトレイを買えば済むのだが、新品の砥石を先日買ったばかりだし、また買ってもしょうがない。でも、今日つがる市のサンワドーにあった#800と#1000の合成砥石はでかいし厚いし欲しかったかも。安かったし。うーん、買えばよかったかな。

 下図は肥後守の研ぎ方。 最初は刃の側面をピッタリと砥石に当てて研いで面を綺麗に均してから、角度を付けて先っちょだけ研ぐ感じ。
いつもオラが研いでいる砥石は#3000で、田んぼの泥みたいな色で台付きなやつ。表面を撫でると泥岩のような感じの合成砥石である。天然石も良いとは思うのだが、天然モノは石の材質に斑(ムラ)があっても分からないから、全面均一な合成砥石の方が安定して研げるのだ。

 で、下地の研ぎ(荒砥石)を持っていないオラは最初から最後まで#3000で研いでいる。物凄く時間が掛かるし、効率が悪い。そこで先日買った#1000と#3000を張り合わせた砥石の出番となる。

 肥後守は買ったときには既に刃付けはしてあるので切れることは切れるのだが、たぶん、グラインダーみたいなもので削ってるせいか、あまり刃の面が平らではない。いきなり中仕上げの砥石で研いだ人は分かるだろうが、面をぴったり着けて研いでも当たる場所と当たらない場所があって、均一に研げないのだ。それを終始#3000で研ぐという労力は、研いだ人にしか分かるまい。

 色んなサイトを見ても#2000か#3000の砥石ひとつで十分のような書き方がしてあるが、少なくとも#1000かそれ前後の1つと#3000が必要だ。いや、肥後守1つしか持ってなくて、大事に研ぐって人はそれで十分だろう。

 でも、様々なサイズの肥後守を定期的に研ぐとなると、やはり荒砥石で最初に面を平らにしてからの方が楽そうだ。#5000があれば綺麗に磨けるかも知れないが、全鋼(クローム合金)の場合は#3000で鏡面に近い感じが出せるし、青紙割込みや本割込の刻印があるものでも軽く当てて研ぐと十分綺麗に仕上がる。

 今のところ満足の行く仕上がりになっているのは、研ぐ練習用に買った全鋼(クローム)だけ。実際に使っているのも全鋼(クローム)だけという・・・本当は青紙割込の真鍮ハンドルのを使いたいのだが、何か勿体無い。いやいや、せっかく買ったのだから使わないと損だってのは分かるけどさ。


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