これがh-ムセンターで売ってた和式ナイフ2種類。
肥後守:648円と切出小刀:1380円だ。
(CRAFT HOUSEが販売する №51975 と K-2)
切出小刀の方はどこのOEMか分らないが、刃の材質がホチキスの針で傷が入るくらいだからかなり柔らかい。
肥後守の方は肥後守定(ひごもりさだかねこま)のロゴが刻印されているが、刻印のフォントに少し違いがある。
まままままさか・・・中国製のパチモン?。それとも永尾駒製作所(カネ駒)さんの商標を使えるOEM?。
肥後守の方についてはちょっと疑問がある。
鋼を丹念に鍛造焼入れ ←??? え? これ刃の形に打ち抜いただけのやつじゃないのか?
チキリは確かに綺麗に叩いているから一度焼きいれはしているだろうけど、丹念に???
特別鍛造品で6300円もするんだぞ? 丹念に鍛造したヤツは・・・
鋭い切れ味の和式ナイフ ←うーん、これも2~3回ほど研がないと本来の切れ味は出ないと思うぞ。
刃先を指でなぞったら少し荒い感じだったし。
永尾駒製作所(カネ駒)の刻印がある本物については個人としては「アホなんじゃねーの?投げ肥後守でもすんのかよ?」って本数を所持しているオラではあるが、下の写真の文面に注意だ。
鋼を古来からの技で鍛造焼入れをし、シャープな刃に仕上げた和式ナイフです。
永尾駒製作所(カネ駒)さんは確かコークスで焼き入れしているって
ehamono.comに紹介されていたんで古来からの方法で鍛造しているのは間違い無いだろうなぁ。
とある。
ここで現物をマジマジと観察すると疑問が出る。
刃の部分が単純な青紙を割り込んだSK材(多層構造)ではなく、普通の1枚鋼ではないかという感じ。
ほら、刃の材質が割り込みじゃないから「割込」の刻印が無いのだ。
カシメとチキリは確かに永尾駒製作所(カネ駒)さんのものと同一のものであるとは思う。
品質自体はそんなに悪いものではないから、肥後ナイフという一般的な類似品の中では造りはマトモである。
ただ、 グレードは一番低いタイプのものであると思う。
これでこの値段か。うーん、ホームセンターで買える物の中ではまぁまぁかもね。
にしてもだ。刃物油を使わないでグリスみたいなベットリした油を塗ってるようだけどネバネバしてアレだったぞ。
で、こっちは切出小刀の方。槌目というザラザラの表面がいい感じ。
方刃で裏はこんな感じ。
材質は不明だが多層構造であることが分る。これもネバネバの油でべったりだった。
今日のエモノはこんな感じ。