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2010年2月6日土曜日

冬のプランターで

雪が積もらないように玄関の柱の陰に置いている。
それでも1~2cmは積もるけど、(o`θ´o)たちはプランターの土をほじくりに来る。
なんか喰うもん無いかと思ってるんだろう。
で、エサを玄関に撒くのをやめて、プランターにコップ一杯の小鳥のえさを流し込む。
あとは放置でいい。喰うもんが無くて土を穿りに来た(o`θ´o)にとっては驚きだろう。
そこには土が見えないほどのエサが敷き詰められている。

いまも、玄関では(o`θ´o)がチュチュチュチュチュチュチュチュチュと大騒ぎだ。
覗き穴から見たら(o`θ´o)が50羽ほど居て、20羽がプランターに乗って、残りは順番待ち。
この チュチュチュチュチュチュチュチュ は「早く代わってよぉー!」なのだろう。
真っ白な雪に白い米を撒くよりプランターがエサ場だと認識していれば、そこだけに撒けば無駄にならない。
雪が積もってもたかが1~2cm。ちょっと掘ればゴハンが喰える。
散らからないし、ここまで入ってこないカラスに邪魔される事も無い。
最初にこれをやったのは2週間前。
最初は玄関前まで来る(o`θ´o)しか喰わなかったので減りが遅かったが、ここ2~3日は1日で無くなる。

しっかり喰って、この冬を乗り越えて欲しい。
人間はおなかいっぱい食べられることの幸せなんて忘れているけど、彼らは食わなきゃ死んでしまう。
食べられるときに食べないと先のことなんて分からない。

犬や猫は拾ったら保健所に行けば飼うことが許されるから、彼ら次第では野良からペットになれる。
ペットになれればゴハンの心配が無いから生きていける。去勢されるけどね。
どっちが幸せなのかは分からないけど、選ぶのは彼らだ。

だけど、野鳥は研究や怪我などを除いて飼うことが出来ない。
怪我をした野鳥を保護できるケースは致命傷を負っている場合しかない。
飛べないから人間に保護されるんであって、飛べれば逃げられる。
飛べず、人間にも保護されなかった野鳥は他の動物のエサになる。
シビアだ。とてもシビアな世界に生きている。

だから彼らは食べ物さえ貰えれば人間の保護を受け入れる事は滅多に無い。
死ぬと分かっていたあのスズメも最後まで野鳥で居ることを望んだのだから。
だからせめて、この厳しい冬を生き延びられるように、ほんの少しだけ手伝いたい。
彼らが食料を貰うお返しは、彼らが元気な姿でエサクレしてくる姿だけでいい。

だって、こんなクソ寒い時にも彼らはとても元気だ。
なんか少しだけどオラも元気を貰える。
人間にはできないことを彼らは生活の一部として受け入れている。
こんなクソ寒い青森に好き好んで住んでるんだ。
彼等を見習う事もまた「寒いけど、寒い寒いって言ってらんないよな」という気持ちの切り替えになる。
だからエサをあげるのはそのお返し。ほんの少しの気持ち。
気持ちを貰ったら気持ちで返す。

(o`θ´o)の思考は人間が思っているより論理的で驚かされる事が多い。

ニンゲンの中にはわざわざ自分たち用のゴハンを用意してくれる人が居る。
このニンゲンは怖くないニンゲンだから逃げる必要も無い。
お腹が空いたらチョーダイと言えばいい。
言うだけタダだから催促すればいい。
よく見ると、エサをくれるニンゲンとくれないニンゲンが居る。
くれる人間だけ覚えればいい。
なーに。危ないと分かったら飛んで逃げればいい。
ボクらには羽がある。
自由に飛べる羽がある。
ニンゲンは飛べないし、ボクらには絶対に追いつけない。
そうさ、何も危ない事なんて無いのさ。
ニンゲンよりも(ΦωΦ)に気をつければいいんだ。
ニンゲンもボクらが(ΦωΦ)が狙っていると騒げばコトバを理解して追い払ってくれる。
黒い大きい * ゚ )∋ だってここでは大人しい。
ボクらを決して襲わない。
きっとあのニンゲンが食べ物をくれるし、騒ぐと「 (#`(Д)´)ノ usse-yo! 」とか言われて叱られるから大人しいんだ。
だから、ボクらは大きな黒い * ゚ )∋ を警戒する必要は無い。
少なくともここは安全地帯だ。
カラスの思考は関係を大事にする傾向にある。
あのニンゲンは(o`θ´o)にエサをやっている。
どうやらオレら鳥が好きなのだろう。
そういうことならオレらも好きになってくれるかも知れない。
ほとんどのニンゲンは、オレらを見ただけで嫌な顔をしやがる。
でも、中には何か言いたそうな顔をしてコッチをずーっと見ているやつがいる。
何か用なのか?と見ても、ただじーっとコッチを見ているだけ。
(o`θ´o)にエサをやってるときに、オレにもくれるか交渉してみよう。
交渉するだけなら危険は無い。

おっ、なんか食い物をこっちに投げてくれた。
貰っていいのか?ホントにくれるのか?オマエいいやつだな。
もっとくれよ。おい→(o`θ´o)、邪魔だよ。

(#`(Д)´)ノ gora-!!! (o`θ´o) wo ijimeruna-!!!

ああ、どうやら、この小さいのを蹴散らしたら怒られるらしい。
気をつけよう。嫌われたらクイモノが貰えなくなるからな。
このニンゲンは(o`θ´o)が好きなんだろう。
ということは、(o`θ´o)に気をつけなきゃいけないのか。
面倒だけど、仕方が無い。食い物の為だ・・・
慣れると・・・
あっ、待ってたぞ。なぁ、オレ知ってるだろ?オレだよオレ。
なぁなぁ、何か食い物持ってないか?ハラペコなんだよ。
おお、持ってるか。ありがとう。
ちょっと待っててな。すぐ食うから。
さあ喰ったぞ。次をくれ。
いやぁ、悪いな。こんなに貰ってさ。
悪いついでなんだけど、後で食べるからもうちょっとクレないか?
はい、隠して来たよ。明日食べる分をくれよ・・・
まぁ、だいたいこんな感じ。
注意深く見てみよう。
鳥類の感情やコトバっていうのは思ったより読みやすい。
そして、あの小さな脳味噌は哺乳類の常識とは異なりとても高度な思考能力があると理解できる。
慣れると容易に顔見知りになれるから、機会があったら足を止めて話し掛けてみよう。
案外、彼ら野鳥のほうがニンゲンとの関係を望んで居るのかもしれないと思うから。

あ、また(o`θ´o)どもが玄関に来たな・・・え?おかわり?
なんだ、もう喰っちゃったのか。
やれやれ。


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