カバンテープ版「肥後守専用シース」の素材選び
カバンテープを素材としてシースを作る際に、どのような基準で選ぶか。
①色合いだべな・・・金色には暗色が映えるだべさ
②強度だべな・・・ 摩擦に強くてちょっとやそっとじゃ裂けない生地だべさ
③風合いだべな・・・肥後守が和式ナイフなら、シースも和風だべさ
なんだが・・・カバンテープ版を100本近く作って一番重要なことに気づいた。
生地が柔らかく、反発性の高いフワっとした生地ほど縫いにくい。しかも、片方が縫いやすいと、もう片方がペンチじゃなきゃ針が通らない。だから、折り曲げて反発性が低く折り目がつきやすいしっとりした生地なら、両方とも針が手で縫えて生地の硬さが均一。購入時に色だけで選ぶとエラい目に遭う・・・
ベルト通しの幅はある程度の市場調査の上で、幅は事前に決めておき、予め裁断しておく。本体とベルト通しの色の組み合わせは凡そ3色あればマッチさせることができるが、スナップはくすんだ真鍮または真鍮の錫メッキじゃないとアンバランスに。黒も良いが、あれは塗装なので剥げる・・・
作る上で全ての生地の裁断に言えるのだが、予め、同じ処理を施しておくと、作り始めが非常に楽ちん。ほつれ止めは塗りすぎると光って格好わるいから、切断面のみを処理。一晩掛けて扇風機などを使用し、完全に乾燥させるほうが都度処理するよりも圧倒的に効率が良い。ただ、一気に同じ方法で同じ処理を施してしまうとやり直しが効かないので注意。
という感じ。最後の仕上げについてはこれをするのと、しないのとでは大違い。これは企業秘密というか、「しかふぇらいね(津軽弁)」
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