自分が設計製作したものが誰の役に立つ
あおもりくま6号Bループアンテナを昨日発送して里親に渡ったようだ。
6号Bは最初、アルミワイヤーの実験機として作られ、性能が出せないことでお蔵入り。
そしてLANケーブルをバラしたものを再配線される。
その後、使用していないループを譲ってもらえないかという打診を受けてピックアップL2を装着した6号同等のループアンテナになる。
オラがその時配属先が変わったこともあり一般人向けに改修が必要だが暫く時間が掛かると言ったため、一時は「お忙しいのでしたら」ということで見送りになった。
先日、先方が「やはりループアンテナが必要です」という連絡をくれて、「6号BであればOKですよ」ということで梱包、発送した。
今日、それが届いたようで、使用した結果6号Bが必要な周波数を増幅しているとの返信を受けた。
小学校の頃、月刊誌の裏の通販広告にあった1万円ほどのオールバンドラジオが欲しくて広告に穴が開くほど見ていたが、そういうレトロなBCLラジオは流行らないことから今では高級機種のみが細々と販売されている。値段も目玉が飛び出るくらい高い。
それなら普通のラジオをパワーアップできるものはないかと試行錯誤して辿り着いたのがループアンテナとの出会い。とにかく作ろうと何もわからない状態で作った1号。意味が理解できて新たにスパイダーループ2号を作成。バリコン容量が足りずに2連バリコンの2連装備。
3号、4号、5号は失敗。平行巻きに路線変更。
途中で安価な高性能ラジオ、ICF-EX5やRF-U99に走るが、これはこれで確かに受信性能が高い。
高いけど何かが違うと思った。
またループアンテナに立ち戻る。
6号で平均的な性能を確保。7号試作と6号亜種の製作→6号Bが完成。
そして2010年には8号の設計を始める。
小学校3年の時に電子工作に目覚めて電子工作の基礎概念はあったものの、共振式ループアンテナという技術はオラが生まれるずーっと前のローテク。いま、そのローテクがラジオの受信のために再び再燃し始めている。
ネットを見ると、地元局で中継していない番組や、遠くの放送局の番組。海外のラジオ、米軍放送のAFNを受信したいという意見が多い。まさにループアンテナが一番最適なアイテムではないか。
ループアンテナは作る人に寄ってその性格も形状も様々だ。何を利用するかで形状も違えば、ループ枠の自作に至っては作る人の個性が出る。
配線の方法や、ピックアップの有無によっても操作が違ったり性能に差が出る。
拾った電波を片っ端から増幅してしまう市販の非同調式とは違う、個別の電波を共振させて増幅させる同調式が求めにに応じられることも事実のようだ。
AM放送がこれからもある限り、誰でも作れそうなループアンテナの開発を続けようと思う。
キット販売も面白いかもな。
ある意味で8号ループは材料を厳選して一番簡単に作れるループアンテナを目指すというコンセプトでいきたい。
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