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2011年11月28日月曜日

生態が違うんだから考え方も違う

って、スズメやカラスのことなんだけどね。

まぁ、人間と野生動物との間には大きな違いがあって当然だし、互いに何かを理解しようという意思の疎通や努力があっても全部を理解できることはないと思ってる。
それでも一定以上の付き合いが続くと、信頼という形で一定以上の生態を見せてくれるのだが、やはり人間にとってのメリットがあるという前提に於いて、彼らに食糧援助をするなどしてお近づきになることはあっても、彼らが満腹になると大抵は彼らの都合で離れていく。

カラスのように貯食行動によって今食べる以上の食料をコツコツと貰っては隠しておくケースを除いては、大抵は原が膨れたらどっかに行っちゃうものだ。
オラがとりあえず個体識別しているヤツラはオラを個体識別しているからある程度の満腹状態になっても暫くその辺をウロウロしながら胃袋に余裕が出来たらまた少し食っていくか程度の行動をすることはある。
それ以外の一見さんは用が済めばさっさと安全に休憩できる街路樹の枝の隙間に入って外敵から身を守るのだ。

スズメやカラスの子育て中は、じっとその場を動かないオラを都合の良い託児所代わりに使いやがる野鳥としてそれはどうなのよ?的な親鳥も中には居るのだが、やはりそれも彼らにとっては都合が良いからそうしているだけであって、そうしなければオラの周りに子供を置いてどっかに行ってしまうようなことなど普通はあり得ないことだ。

最近じゃ子供らはもうとっくの昔に親離れをして、顔見知りの連中も換羽が終わり冬羽で艶と血色が良さそうな面をしている。先日、公園の西ボスさんを訪問した時もツヤツヤのテカテカだったし、ボロボロだったスズメ達もこれからの季節に凌げるだけの羽毛を携えてフワモコ度合いをオラに見せ付けているのだ。

彼らはその脳の体積に見合わずオラに様々な意味ありげな行動を示してくるのは鳥さん好きなら誰でも知っていることであるが、基本的にヤツラは自分にとって都合の良い生き物にはある程度の意思の疎通を図ることができる。相手が何であろうと敵じゃないのは味方だからだ。
しかし、敵じゃないけど味方でもないものには意外と無関心で、攻撃されなきゃ近くに寄っても逃げもしない。ただ、一度でも攻撃の意思を見せたら余程のことが無いと気を許してもくれない。
この辺が意思の疎通は出来ても誤解を解くのは難しいということになる。

最初は無害なヤツがエサを上げれば味方として認識するが、普段からエサをくれている人が一度でも不穏な動きをすればどんなに新密度が高くても一方的に敵認定されてしまう。この辺が彼らの考え方で、ハトみたいに馬鹿じゃなければ近寄ろうともしない。
ただ、自分と同種の別個体がエサを貰ってたりすると、自分も貰えるかも知れないと簡単に考えを覆すこともあるので、「何なんだコイツら!w」とか思ってしまうことがある。

しかし、それは頭が良くて慎重なハシボソガラスにだけは通用しないのだが、ハシブトガラスは何度怒っても食べ物を貰えばすぐにフレンドリーな態度を取るお調子者でもある。最近ではそのハシブトを見習って、何回怒られても別に自分らを取って食おうとしているわけでは無く、騒いだ後に怒られるから騒がなければ怒られないとか学習することを学ぶヤツも多くなった。

彼らは彼らなりに色々と「人間ってわけわかんねー」とか思ってるのだろうが、オラがヤツらを見て思考パターンを解析しているのと同じで、同一個体であるオラに対してヤツらも行動パターンを解析しているのである。

もっとも、そんな面倒なことをわざわざするのは、明日のメシが食えるかどうかって切羽詰った事情によるところ大だからなのだが・・・
オラがヤツらの機嫌を損ねないようにしているのと同じく、ヤツらもオラの機嫌を損ねないように学習中なのである。表情の分かり辛い鳥類ではあるが、泣き声や態度のリアクションがでかい生き物なのでオラにとっては分かりやすい。同時にヤツらがオラの機嫌を見る時、かならず目を合わせて顔色を伺っている。どうやら人間の喜怒哀楽について学習中なのであろう。

寿命が長い人間と違って寿命の短い彼らから見れば学ぶ速度が速いのは当然ではあるが、コミュニケーション能力に関して鳥類は、複雑な言語を駆使しないと本意を伝えられない人類よりも単純で分かりやすい喜怒哀楽の表現と鳴き声だけで相手に真意を伝えられるという点で、かなり優秀と思えてくる。

ヤツらはどこまで人間の感情を読み取り、オラはどこまでヤツらの真意を汲み取れるか。そして考え方の違う生き物同士、互いに自由な関係でどこまで互いを信頼することができるのか今後のヤツらの行動が楽しみでもある。

目指すは、呼んだらすぐに飛んで来て(いまここ)、手に乗って(もうちょっとでイケそう)、エサを食べる小鳥の図。(カラスだと小鳥じゃないな・・・まぁ腕に停まってくれたら嬉しいのだが。鷹みたいに)

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