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2019年3月10日日曜日

舎利石あります(その2)

  3月9日(土)は朝の4:30に出発し、途中で海岸の石の分布調査。

 現地には7:00ちょい前に到着。風は強く押し寄せる波の間隔は速い。波が引いて次の波が来るまで2秒。この速さが、ここの石ころをきれいに磨き上げる秘密なのでしょう。
しかも海岸には波が並行に打ち寄せるのではなく、斜めから打ち寄せてます。同じサイズの礫が粒ぞろいなのはこの理由からなのかも知れません。

 この日は拾い始めて3分で膝まで浸水してしまいました。波が連続して到達したため逃げるのが間に合わなかったと言うか、足元の砂利に足を取られて抜けなかったと言うか、沖に尻を向けて拾ってるので大波を予測できなかった訳です。 まあ、いいやと諦めてそこから連続4時間ほど粘りました。スブ濡れで車に戻ったのは12:30です。

 これまで拾った数と同数の舎利石のようなものをゲットできました。ここから選別開始です。今回はこれまで拾った屑の欠片を分別して持っていきましたので、今回拾ったものと併せて、前のものと改めて選別し屑は河口にリリースしました。大雨でも降れば徐々に波打ち際に流されていくでしょうから、もう一回波で揉まれてピカピカになってくれるでしょう。

 実は、ただ闇雲に拾ってもしょうがないことに気づいたのが先週のこと。1月から数えて既に8度の舎利石採取しています。 そろそろ経験値も溜まったところで素人を卒業せねばなるまいと思い、ここでお勉強の時間です。

 金曜の夜までに舎利石の特徴をネットで調べていくうちに興味深いサイトを見つけました。
 また、私は過去にその舎利母岩をどこかの磯で見かけているのです。 勿論、遠い昔に護岸工事で失われた舎利浜ではありません。そのころはまだ生まれていないでしょうからね。 もう思い出せないですが何せ20年も昔のことかと。いまもそこが無事な保証もないわけで今後の運に任せるしかありません。 ただ、舎利浜で採れるものだけを舎利石と言うなら、もう拾えないでしょう。何せ、いまはこうなってしまいましたから。浜などありませんよ。

写真1:現在の舎利浜の様子。 2019/03/09 早朝に撮影。
(GFDLでよろしく。 ここの写真は使用時に aomorikuma撮影 と表記すること)
私はこれらの錦石や輝石の類は加工後よりも原石のほうが好きですので、舎利母岩という石についての形成過程から推測をしてみました。

 舎利母岩(しゃりぼがん)という石の中に閉じ込められた状態から風化や侵食によって岩から零れ落ちるものというキーワードは必須のようです。それを元に、水摩礫の中に本物が混じっているのではないかという結論に至りました。

 そして、それは容易に見つかったのです。 これがそうです。

写真2: これが舎利石だ。
↑これは50粒ほどだが、過去に拾ったものから特徴に合致するもの
を探したら、今回更に拾ったものと併せて120粒ほど見つかった。

 岩の中に閉じ込められた石英質(瑪瑙)にはある特徴がある。丁度こんな感じです。

写真3:舎利母岩から取れてまだ年月が浅い舎利石(超特大)
母岩に埋もれていた頃の痕跡の特徴がくっきり残っている。

 それは表面に細かい穴や、穴に母岩の石が残っています。 例え何万何億と打ち寄せる波で揉まれても、硬度が半端ないので簡単には摩耗しません。その形跡は少しずつ失われながらも何処かに舎利母岩に嵌っていたころの痕跡が残っているのです。

 大きいものはそれだけ質量が大きいので波で揉まれた時に衝撃も大きく、小さいものは衝撃が小さいから大きいものよりは削れにくいのです。だから小さいものにもその痕跡は残っているので判別が可能ということです。
 それに、3枚目の写真の石が落ちている場所こそがこの近くの海底に舎利母岩の岩盤があるという証拠です。

 つまり、似て非なるものの中にも僅かに本物が混じっているのです。 一般には見栄えが良いほうがウケが良いだろうと思うところです。 そこに目が眩んで、最初は美麗な小粒ばかり選別していたけど「実はそうじゃなかった」と気づきました。そしてその採れる場所は非常に狭い範囲に集中していました。まさに盲点です。

写真4: 母岩の残留物と痕跡が残っている舎利石。(小粒)
確かに仏舎利が遺骨であり、その代替品が舎利石であるとするならば、
綺麗な水摩歴よりもこちらのほうが確かに代替品としては適切である。

 現在売られている舎利石には瑪瑙や玉髄を人工的に研磨した偽物である「人工舎利石」があり、それはまだ人工と断っているから良いですね。嘘ではありませんから。
 そして瑪瑙や石英が綺麗に自然の力によって水摩歴と化したものがあり、これは「舎利石のようなもの」とか「舎利石の代替品」つまり「仏舎利の代替品の代用品」というものに当たるでしょう。

 最後に残るは組成と形成過程が同じものであり、産地が少し離れた場所に産出する同等のものだけではないかと。
 デッドストックが見つかって格安でオークションに出ているものがあります。でもそれが本物かどうかは分かりません。
 私がこれまで見てきた店頭販売やネット通販のそれはお土産品として機械研磨されたものに黄色く着色したものにしか見えないのです。
 本物を見れば着色かどうか分かるのですが、写真写りが悪すぎて確証は持てないですが、この辺で採れる色のついた石英質とは色が根本的に違うんですよね。 それに黄色い瑪瑙の黄色は「自然のままの玉髄」を多数持っている私のコレクションには流石にあの黄色はありません。 以下は袰月周辺で採れる色付き瑪瑙の暖色系サンプルです。

この辺りで採れる石英質の無色と色付きサンプル。舎利石の代替品の代用品(特大と中サイズ)
一度拾いに行けば1個から最大3個くらいはゲットできる。赤やオレンジはカーネリアンとも呼ぶ。

実際に取引される場合

 とりあえず、クレジットカードも持っていないのでオークションには出せません。お譲りする場合は直接お会いすることとなります。誰か信用できる方に委託販売という手もありますが、それは予定がありません。

 個人で代替品の代用品でも構わないという場合は、ご自分で拾いに行くか、GooglePlayのコードを受け取って、指定の住所に送るという手もありますね。
 これは少額の場合です。これで儲けようとは思っていないですから、せいぜいガソリン代と寒空のもとでずぶ濡れになって採った手間賃とお考えください。

 今回見つけた形成過程と組成が同じものについては直接交渉でしょうね。なにせ確率は数百分の一以下です。 私は海岸での石ころ拾いについては一般人の数十倍の量を拾いますので、これを石拾いの素人が探すとなると、確かに行っても「代替品の代用品」くらいしか見つけられないと思います。そうなると実際にお坊さんが現地で探そうとしても探せずに、持っている人から買い取りたがる訳が納得できます。

 私への連絡方法はGoogleのGmailで。アドレスは彼方此方で公開しているのですぐに見つけられるでしょう。 Gmailアドレスは日に一度程度確認していますので、連絡をくれれば翌日には見ることができるでしょう。 ですから、メールで連絡をくれた翌日にではなく、最短で翌々日には会えるかも知れません。 ちなみに青森市内ですので今別にはすぐに行けるわけではありません。

 たまたま拾いに行く予定と重なれば奥津軽駅での待ち合わせも可能でしょうけど、奥津軽駅に行くなら自分で拾ったほうが価値があると思います。駅から車で十数分もあれば着きます。
 青森市内でしたら、用事がなければ私の退社時間の後(18:00~)なら青森駅周辺で待ち合わせも可能ですよ。

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