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2019年3月15日金曜日

舎利石 顕微鏡モード写真 OLYMPUS TG-5 (更に行くよぉ)

 今度は 1024x684pix / 96dpi なのでウェブ用ですね。PCやスマホの画面で見る限りでは問題ない解像度です。

 これだけの写真を見れば、多分、頭で理解するよりも、「ああ、これだ!、これのことかっ!」と脊髄反射でゲットできるかも知れないですなぁ。 実際のところ、痕跡が1つしか無いけど、舎利石である要件を満たしている他の要素で判別できるようになるかも知れない。




表面が透明に近く、中心部分が濁っているものは舎利石の特徴のひとつ。














表面の凹凸は摩耗で消えたが模様が残っているもの









ぶっ! 鼻みたい

これも核が濁っているので舎利石

これも核が濁っているので舎利石




これも核が濁っているので舎利石




表面の穴に不純物が混じっているのは母石のもの。




凸凹が残ってる部分が母石に食い込んでいた側。削れているのは母石から露出していた部分。




母石の模様がくっきり。母石の跡の黒い粒もある。










おそらく、こういったものが舎利浜にはたくさん落ちていたのではないかな










同じく、これらの画像を使用する場合には 撮影者:あおもりくま と表示してください。

2019年3月14日木曜日

舎利石 顕微鏡モード写真 OLYMPUS TG-5

 今日は舎利石のマクロ撮影をどうぞ。表面の凸凹の感じが良く分かると思う。今回の写真の解像度は 1280x855pix / 314dpi なので印刷物にも耐えうる高精細画像ですよっ!














以下に同じく、これらの写真を使う場合は 撮影者:あおもりくま を表示してください。

2019年3月13日水曜日

舎利石はどれだ?「真贋を見極めよう」

 以下は、いづれも青森県今別産の石英質(二酸化ケイ素)の石ころです。ただし、今別で採れるし石英質で「なんか綺麗だなぁー・・・」とか思ってても、無価値なものは無価値です。

 で、石屋に持っていっても値段がつかないものがまずコレです。素人が「なんか綺麗だから拾ってしまう」という石ころです。部分的に舎利母石に埋まってた頃の名残のような跡があるものもありますが、それは岩の隙間に板状にできた石英で、母岩の跡という点だけ合致していますが、↓これは違います。

写真1:これは舎利石ではありません。ただの石英質の石ころです。
値段がつかないほど無価値です。パワーストーンとしての価値はあるかも。

 やや黄色みがかったものも混じっていますが、今別の石英質の石には、地層に含まれる赤褐色の色素(たぶん酸化鉄)の色がついた砂礫層があります。そこに長らく埋まっていた石英質は、多孔性ゆえにその隙間に色が沈着して赤やオレンジ、黄色に染まります。でも、そんなに深いところまでは沈着しないので、割ってみると表面しか色がついていません。

写真2:オークションでよく見かけますが、これも舎利石ではありません。

さて、最後の一枚・・・ちょっと意地悪問題です。舎利石は何割ほど混じっているでしょうか?・・・

全部が母石から零れ落ちた特徴は残している舎利石ですが・・・さてどこまでOKかな?

 答えは全部!・・・ですが4割です。全て舎利石の特徴や痕跡を残していますが、重要なのは形状です。ほぼ丸または楕円。白または半透明や飴色。黒い不純物が混じっているものもありますが、それは母石に孕んでいた痕跡の一部ですのでアリです。
 そして、割れや欠けのないもの。人に依ってはそれでもOKという人も居るでしょう。でもこういったものはやはり割れていたり、欠けていると何かご利益が無さそうですよね。

 実は今回の写真は、全て廃棄処分(海に戻す予定)の石だったりして。その中からもう一度吟味したところ、最後の写真のように、舎利石がまだ混じっていたんですよねぇ。

 とま、あこんな感じで、よく見ないと分からないものもあるんですよ。でも、明らかに舎利石ではないというものは分かって頂けたかと。無価値なものに大枚を叩かないように気をつけましょうね。 現時点でオークションの半分以上は怪しいと思った方が吉です。

 綺麗なものほど実は嘘くさかったり、テカりすぎだろ!それ絶対に研磨してるお土産品だろ!とか、 それ人工着色で舎利石の色じゃねー!とか色々とツッコミ入れたいけど、オークションしないんでコメントや質問もできないし、手持ちの石ころ並べて真贋を見比べてもらったということです。これだと名指しで偽物売ってんじゃねー!とか言ってないので、セーフですよ。

 でもまぁ、外国の仏舎利見てると、結構テキトーな石ころ使ってますからね。それこそ日本では本物の舎利石以外は無価値であるような紹介が大半なので私も右習えでそうしてますけど。 だって、「これ今別の本物の舎利石だぜぇ!」とか自慢して詳しい人に見せたら「ああ、それ舎利石じゃねーし・・・」とか恥をかくことになる。

 とまあ、地元の津軽衆としては、やはり良いものは良いもの。これは違うからねーとかお節介を焼きたくなるものです。

  とりあえず、選別して形状で弾かれたのが左。 要件を全て満たしたのが右。
舎利石の特徴をよく表しているものだけ分けた。
  更に舎利石として高品位なものを選別するとこうなる。
写真3:更に厳選して「これが舎利石だ!」というものだけをチョイスしてみました。

 これだけ良いものを誤って海にリリースしちゃう所だったとは迂闊でしたね。 あと、ここの写真も使いたければ「撮影者:あおもりくま」という表示で使って良いです。表示義務され守ってくれればどんどん拡散してください。同じように撮影者の表示義務を文面に含めてください。

偽物に注意!舎利石の特徴を覚えよう!

舎利石の特徴を非常によく表している小石だけをチョイスしました。

  最近、今別のとある浜を縦横無尽に彷徨ってるあおもりくまです。オラはあることに興味を持ち始めると、どんどんエスカレートしていって、中にはプロフェッショナル一歩手前に到達しそうな頃に飽きちゃって他の趣味に転向するという性格なので、知識に関しては浅く広くより進んだ「ある程度深く、それなりに広く」(節操がないともいう)な感じです。

 オラが津軽の名産品である錦石採取に関しては、本業の方々と採取場所の情報交換を行なっているのはご存知の通りですが、今のマイブームは「おいおい、もう拾えなくなるかも知れないって!? んじゃ、今のうちに拾えるだけ拾ったろうじゃん!」ということで舎利石(しゃりいし)がターゲットになってます。

 最初は以下の5項目に注意して採取しましょう。

  1.  舎利石の舎利は今別から平舘周辺で拾える。(大前提)
  2.  白または飴色の小石で大きさは大豆ほど。(大前提)
  3.  表面に細かな凹凸あり。摩耗で凹凸が失われたものもあるが、一部に凹みがあるものも疑って良い。(見分ける目安)
  4.  石に白やオレンジの小粒の石がポツポツ表面にくっついてるものは母石。これゲットできたら超ラッキー!(真言宗のお坊さんが喉から手が出るほど欲しい石)
  5.  母岩が海底にある浜では零れ落ちた舎利石が波打ち際に落ちてる。海流や波の方向で一箇所に集中して溜まることがある。

 
 まあ、実際は米粒ほどから大きいものではアーモンドチョコくらいの大きさまであります。自然の造形物なので必ずしも教科書通りにはいかない。例外もあるんだよ。

 舎利石についての仏教的な知識や開眼とか、お経を唱えるとか、写経がうんたらーとかはパスです。八百万の神は信じるし、妖怪や悪魔。宇宙人まで居るんじゃないかと信じるオラですが、何でもかんでもフィーリングで感じたままを感じたままに行動する野生動物なので、細かいことは気にしないのです。

 だがしかし(変換したら駄菓子菓子って出た!スゲー!)、石拾いに関しては妥協しませんよ。この趣味は幼少期に父親から教わって、40代中盤から復活したもので、拾った小石の重さは数百キロに相当します。もちろんいい感じの石ころではありますが、それなりに拘りはあるのです。

 さて、舎利石ですが、一番上に貼った写真をよーく見てください。これが舎利石の特徴です。最も舎利石らしい特徴を表している石だけを集めています。拾った石から本物を探しましょう。200個に1個は混じっているかも。運が良ければ1回で50個以上拾えるかも知れない。

 慣れてきたら以下の8項目についてよーく観察しましょう。

  1.  表面に細かな凹凸があります。これは舎利石が舎利母石から剥がれた時に残った母石の跡です。
  2.  凹凸には母石の残留物が残っていることがあります。この形状でごま塩おにぎりっぽいのはほぼ舎利石であると言えます。
  3.  当然、水摩礫(すいまれき)ですので、他の石や砂と波で撹拌されつつ表面は摩耗してその特徴が僅かにしか残っていないものだってあります。その僅かに残った痕跡を見逃さないでください。
  4.  全く痕跡が残っていないものでもその小石の表面と中心で色が異なるものは舎利石である可能性が高いです。全くの透明または表面から中まで透明なものもあります。
  5.  特に表面が透明で、中心部が少し濁っているものは舎利石である可能性があります。表面から中まで濁った白い物もあります。
  6.  ただの石英質の角ばった不定形の小石は舎利石とは呼びません。少なくとも楕円形または丸で少し平べったいものが多く、中にはまん丸なものもあります。
  7.  色に注意してください。蛍光ペンで着色されたような黄色は人工着色です。お土産品ですね。それに完全に機械研磨されてしまって表面が滑らかすぎます。
  8.  本物は自然のままで最初から半光沢で、完全な光沢じゃないんですよ。下の写真をよく見てね。ほら、光ってるけど表面はミクロの傷があるでしょ?。実はこの舎利石。あまり強度がないので砕けやすい。この状態で浜に落ちているってのがほんと半分ほど奇跡なようなもので、輝石だけに奇跡って駄洒落てる場合じゃないけど七里長浜じゃ、こんな状態で落ちている石は全く無いに等しいんですよね。これが舎利石の不思議でもあるんだけど、実は以下の写真の石ころは今別では滅茶苦茶落ちてる。だからこれが舎利石ではないかと勘違いするのも致し方ない。

これも中には舎利石が混じっていますが、大半は形成過程が異なる似て非なるものです。
大きさ、光沢がある。白または飴色。大豆ほどの大きさ。ここまで合っています。
ただ・・・舎利母石から零れ落ちたときの母石の痕跡が無いものが大半なんだよ・・・

 さあて、ここまで説明して大凡の見分け方は分かったかな?。 どうせ購入するなら本物を。高解像度の写真を貼りたがらない人は、本物である自信がないだろうから、購入前に「表面の様子が分かる写真はないですか?」と聞いてみよう。「無いです」と言われれば・・・ ( ´ー`)y-~~

 情報はタダではない。でも、オラが色々知っているのは大勢の同じ志の何処かの誰かが情報を惜しげもなく公開しているからなのだ。これに気づいた時、今度は自分が情報を発信する側になろうって思った人は色んなことに興味を持って、いろんな知識を得られる。

 結局はよく分からないものをどこまで調べられるか。どうやって調べるかなんだよね。調べ方が分かれば、そこからの成長は非常に早いよ。 だから、もし、このブログを読んでなにか気づいたことがあったら、今度は貴方が貴方の知る情報をネットや書籍として世の中に発信して欲しい。

2019年3月11日月曜日

舎利石あります(その3)

 個人研究と研究者の研究に優劣を付ける気はない。結果としてそれが優れた研究であればプロを素人が凌駕するということはこの世にはいくらでも事例がある。
 ただし、Wikipediaにおいてはそれが許されていないため、個人研究はノートに書くか個人のブログでその研究を発表するしか無いのだ。

 研究の過程でさえも、いづれも文献を読み漁り、写真を検索してその特徴を理解し、実地調査によりその裏付けをとって、結果として成果を上げれば、それはプロだろうが素人だろうが、結果を出したもん勝ちである。

 さて、写真を撮り直したので、パブリックドメインでWikieodiaへ投稿し、そしてここにも貼る。何せ自分がパブリックドメインで公開したものだ。自由にどこにでも使えるからどんどん使ってくれて構わない。

 さあ、どうだ。これが舎利石だ (≧∇≦)b 綺麗に撮れたでしょ? 
 なにせ2K画質だぜぃ!







 で、ネット上の文献をかなり読み漁ったことで真贋も備わってきた。ただ、一部に舎利浜である前提のサイトもあって、結局、舎利母石がセットじゃなきゃ価値がないとか、書きたい放題であるものの、結果として母石が産出する場所であり、母石から零れ落ちた舎利石の特徴を満たせばそれは舎利石であり、お経を唱えて仏舎利としての性能を賜れば、それは仏舎利であるとかもう、わけわかんねー・・・

 つまり、読めば読むほど訳わかんねーなんですけど、とりあえずこれは舎利石であるのは間違いない。次にこれは舎利石であって仏舎利ではないが、お経を唱えてもらえば、仏舎利としての効力を得るということ。

 ここまでわかった。うん、きっとそうだ。(おい、昨日の丁寧語はどこいった?→いいんだよ。疲れているんだから・・・)

 でも、困ったな。お経を唱えてもらわないと効力を得ないのだから、使うのならお経を唱えて貰う必要がある。だからオラが持ってる内は単なるコレクションってことなのも理解した。ほむほむ。

 しかしながら、これは舎利浜産ではないにしても舎利石であるのは間違いはない。古語辞典に拠ればこれは今別と平舘で採れる舎利石に該当する。だからこれは舎利石である。ふむふむ。

 舎利母石を所持していた老人が、青森市の昭和大仏がある青龍寺に寄贈したとある。つまりは効力を得るには昭和大仏でお経を唱えてもらえば良いということも分かった。ネット上で情報を得ているハイカラなお坊さんであれば、当然ながらここにも行き着くだろう。そこからのアプローチを待って、交渉。そこに預けてお経を唱えてもらったものから幾つかを送ってもらうことでギブアンドテイクとするか。

 では、せっせこ集めた舎利石じゃなかった代替品の代用品(つまり舎利石モドキ)はどうすんべぇ・・・ということにもなる。これはこれでコレクターアイテムとしても価値はゼロではない。少なくとも舎利石の要素を微塵も満たしていないものを舎利石といってオークションに出しているケースよりはよほど価値がある。ツルテカなやつはどんぶり1杯持ってる。

 さてさて・・・続くかも知れない。

2019年3月10日日曜日

舎利石あります(その2)

  3月9日(土)は朝の4:30に出発し、途中で海岸の石の分布調査。

 現地には7:00ちょい前に到着。風は強く押し寄せる波の間隔は速い。波が引いて次の波が来るまで2秒。この速さが、ここの石ころをきれいに磨き上げる秘密なのでしょう。
しかも海岸には波が並行に打ち寄せるのではなく、斜めから打ち寄せてます。同じサイズの礫が粒ぞろいなのはこの理由からなのかも知れません。

 この日は拾い始めて3分で膝まで浸水してしまいました。波が連続して到達したため逃げるのが間に合わなかったと言うか、足元の砂利に足を取られて抜けなかったと言うか、沖に尻を向けて拾ってるので大波を予測できなかった訳です。 まあ、いいやと諦めてそこから連続4時間ほど粘りました。スブ濡れで車に戻ったのは12:30です。

 これまで拾った数と同数の舎利石のようなものをゲットできました。ここから選別開始です。今回はこれまで拾った屑の欠片を分別して持っていきましたので、今回拾ったものと併せて、前のものと改めて選別し屑は河口にリリースしました。大雨でも降れば徐々に波打ち際に流されていくでしょうから、もう一回波で揉まれてピカピカになってくれるでしょう。

 実は、ただ闇雲に拾ってもしょうがないことに気づいたのが先週のこと。1月から数えて既に8度の舎利石採取しています。 そろそろ経験値も溜まったところで素人を卒業せねばなるまいと思い、ここでお勉強の時間です。

 金曜の夜までに舎利石の特徴をネットで調べていくうちに興味深いサイトを見つけました。
 また、私は過去にその舎利母岩をどこかの磯で見かけているのです。 勿論、遠い昔に護岸工事で失われた舎利浜ではありません。そのころはまだ生まれていないでしょうからね。 もう思い出せないですが何せ20年も昔のことかと。いまもそこが無事な保証もないわけで今後の運に任せるしかありません。 ただ、舎利浜で採れるものだけを舎利石と言うなら、もう拾えないでしょう。何せ、いまはこうなってしまいましたから。浜などありませんよ。

写真1:現在の舎利浜の様子。 2019/03/09 早朝に撮影。
(GFDLでよろしく。 ここの写真は使用時に aomorikuma撮影 と表記すること)
私はこれらの錦石や輝石の類は加工後よりも原石のほうが好きですので、舎利母岩という石についての形成過程から推測をしてみました。

 舎利母岩(しゃりぼがん)という石の中に閉じ込められた状態から風化や侵食によって岩から零れ落ちるものというキーワードは必須のようです。それを元に、水摩礫の中に本物が混じっているのではないかという結論に至りました。

 そして、それは容易に見つかったのです。 これがそうです。

写真2: これが舎利石だ。
↑これは50粒ほどだが、過去に拾ったものから特徴に合致するもの
を探したら、今回更に拾ったものと併せて120粒ほど見つかった。

 岩の中に閉じ込められた石英質(瑪瑙)にはある特徴がある。丁度こんな感じです。

写真3:舎利母岩から取れてまだ年月が浅い舎利石(超特大)
母岩に埋もれていた頃の痕跡の特徴がくっきり残っている。

 それは表面に細かい穴や、穴に母岩の石が残っています。 例え何万何億と打ち寄せる波で揉まれても、硬度が半端ないので簡単には摩耗しません。その形跡は少しずつ失われながらも何処かに舎利母岩に嵌っていたころの痕跡が残っているのです。

 大きいものはそれだけ質量が大きいので波で揉まれた時に衝撃も大きく、小さいものは衝撃が小さいから大きいものよりは削れにくいのです。だから小さいものにもその痕跡は残っているので判別が可能ということです。
 それに、3枚目の写真の石が落ちている場所こそがこの近くの海底に舎利母岩の岩盤があるという証拠です。

 つまり、似て非なるものの中にも僅かに本物が混じっているのです。 一般には見栄えが良いほうがウケが良いだろうと思うところです。 そこに目が眩んで、最初は美麗な小粒ばかり選別していたけど「実はそうじゃなかった」と気づきました。そしてその採れる場所は非常に狭い範囲に集中していました。まさに盲点です。

写真4: 母岩の残留物と痕跡が残っている舎利石。(小粒)
確かに仏舎利が遺骨であり、その代替品が舎利石であるとするならば、
綺麗な水摩歴よりもこちらのほうが確かに代替品としては適切である。

 現在売られている舎利石には瑪瑙や玉髄を人工的に研磨した偽物である「人工舎利石」があり、それはまだ人工と断っているから良いですね。嘘ではありませんから。
 そして瑪瑙や石英が綺麗に自然の力によって水摩歴と化したものがあり、これは「舎利石のようなもの」とか「舎利石の代替品」つまり「仏舎利の代替品の代用品」というものに当たるでしょう。

 最後に残るは組成と形成過程が同じものであり、産地が少し離れた場所に産出する同等のものだけではないかと。
 デッドストックが見つかって格安でオークションに出ているものがあります。でもそれが本物かどうかは分かりません。
 私がこれまで見てきた店頭販売やネット通販のそれはお土産品として機械研磨されたものに黄色く着色したものにしか見えないのです。
 本物を見れば着色かどうか分かるのですが、写真写りが悪すぎて確証は持てないですが、この辺で採れる色のついた石英質とは色が根本的に違うんですよね。 それに黄色い瑪瑙の黄色は「自然のままの玉髄」を多数持っている私のコレクションには流石にあの黄色はありません。 以下は袰月周辺で採れる色付き瑪瑙の暖色系サンプルです。

この辺りで採れる石英質の無色と色付きサンプル。舎利石の代替品の代用品(特大と中サイズ)
一度拾いに行けば1個から最大3個くらいはゲットできる。赤やオレンジはカーネリアンとも呼ぶ。

実際に取引される場合

 とりあえず、クレジットカードも持っていないのでオークションには出せません。お譲りする場合は直接お会いすることとなります。誰か信用できる方に委託販売という手もありますが、それは予定がありません。

 個人で代替品の代用品でも構わないという場合は、ご自分で拾いに行くか、GooglePlayのコードを受け取って、指定の住所に送るという手もありますね。
 これは少額の場合です。これで儲けようとは思っていないですから、せいぜいガソリン代と寒空のもとでずぶ濡れになって採った手間賃とお考えください。

 今回見つけた形成過程と組成が同じものについては直接交渉でしょうね。なにせ確率は数百分の一以下です。 私は海岸での石ころ拾いについては一般人の数十倍の量を拾いますので、これを石拾いの素人が探すとなると、確かに行っても「代替品の代用品」くらいしか見つけられないと思います。そうなると実際にお坊さんが現地で探そうとしても探せずに、持っている人から買い取りたがる訳が納得できます。

 私への連絡方法はGoogleのGmailで。アドレスは彼方此方で公開しているのですぐに見つけられるでしょう。 Gmailアドレスは日に一度程度確認していますので、連絡をくれれば翌日には見ることができるでしょう。 ですから、メールで連絡をくれた翌日にではなく、最短で翌々日には会えるかも知れません。 ちなみに青森市内ですので今別にはすぐに行けるわけではありません。

 たまたま拾いに行く予定と重なれば奥津軽駅での待ち合わせも可能でしょうけど、奥津軽駅に行くなら自分で拾ったほうが価値があると思います。駅から車で十数分もあれば着きます。
 青森市内でしたら、用事がなければ私の退社時間の後(18:00~)なら青森駅周辺で待ち合わせも可能ですよ。

2019年3月6日水曜日

舎利石あります

<訂正> これは99%ただの石英質(瑪瑙)の小石でした・・・僅かに舎利石は混じっています。見た目が良いだけじゃダメだったんですね・・・2019/03/13

 最近のマイブームで集めた舎利石はそこそこ価値があるらしいんだ。


 舎利石(しゃりいし)は仏舎利(釈迦の遺物の代替品)として日本でも今別町の袰月周辺で採れるものが一般的とされるようで、最初はStreet Viewの撮影実験でちょっと奥に行ったら凄い石がゴロゴロ落ちてた。
 6週連続で今別まで行って強風の吹き荒れる中を波を頭からブッ被って全身ずぶ濡れ&長靴水没でひどい目に遭いながらも千個近く拾った。それを選別して4ランクに分け、最高ランク以外は形の良いものだけ。色が綺麗なものだけに分けたが面倒なので、特級とそれ以外と、屑に分けた。 上の写真はそれ以外の普通品。下の写真は特級品。


 実は、この品質で特大のものも十数個拾った。 それ自体は機械研磨していないのだが、原石マニアな私としては原石でも発色が良く、太陽に透かすと気分が高揚するほどオレンジ色に輝くもので超激レア国産カーネリアンやカルセドニーとして一儲けしたいと思うほど。舎利石をそのまんまデカくしたようなものまで数個持ってる。見たら笑うしか無い見事な石だ。

 ちなみに舎利石の採取については冬の荒波で撹拌されて地表に出てくるので、気温マイナスで風速は台風並み。体感温度は凍死レベル。海岸に這いつくばって匍匐前進しながらサーチ&ゲットを繰り返し、百数十時間で千個ほど。その中の特級品はアリナミンEX錠の大瓶で3分の1。それ以外の普通品でさえ350ml程度。屑はその数倍ほど。
 屑の方は持っていてもしょうがないのでリリースしてもう一度波で研磨してもらえば舎利石になるのかもしれない。リリースする場所は本来の産地である袰月辺りが良いかも知れないが、見つかって拾われても面白くないので秘密にしよう。

 またWikipediaの他言語版で仏舎利を調べると面白いことがわかったので、拾う目安もついた。どのようなものが実際に使用されているかもCommonsの写真で分かったし、はっきり言って私が拾った舎利石より結構質が悪いのだ。へぇーこんなんでいいの?って感じなので目安はついた。なるほど実際の遺骨を見ると確かにそういう風合いのもののほうが良いのかもねって感じです。

 ああ、そうそう。Googleローカルガイドはレベル10のまま上限は変わっていないけど、12万ポイントを超えてプレビューは3千2百万を突破した。とりあえず世界でもトップレベルの仲間入りしているので今後は更にStreet Viewでトップレベルを狙うつもり。

 最近はTHETA Z1なるものが発表されたが1つ12万円もするので、舎利石の普通品(とは言っても実際に使用されているものより石の品質だけ見れば数十倍ほど高品質)で良ければTHETA Z1と舎利石を交換しても良い。それならこちらは現金収入ではないので税金を払わなくても済む。舎利石が必要な人はあんな場所であんな天気の中、見つかるとも分からない舎利石を拾わずに済む。

 何せ、私は錦石拾いと山菜採りで脳内視力が鍛えられているので、数百、数千の類似する物の中から任意の物体を見分ける認識フィルターを持っている。 例えば普通の人が一度に20~30個程度の錦石を拾うのが限度とすれば、私は30kgとか40kgとか普通に拾ってしまう。 山菜採りで素人が「みんな緑に見えてどれが山菜だか分からない」と言ってる側で同時に数十もの山菜をロックオン可能なのだ。見えているのと認識しているのは別だからね。見えていても認識できなければ見えていないことと同じ。

 ということで、「青森の今別まで舎利石を拾いに来たけど成果なしで帰れないよぉー!」と嘆いている人。仏仏交換・・・じゃなくて、物々交換しましょう。 交換レートは変わるけど、最初の人には相場を知るため半分のレートで交換に応じます。

 ちなみに某所の某お食事処で展示している非売品の舎利石の礫岩ですが、欲しい人から言わせれば○○万円で買うとか言ったらしいですぞ。それでも売らなかったって言ってました。石屋情報で産出場所も聞いたけど結局まだ発見には至ってない。たぶん私の脳内視力であれば1日頑張れば結構ゲットできると思うが。なにせカラス並(いや、猛禽類のほうかな?)に目が良い。

 お声がけは早めにね。 考えが変わって別の手段に出る可能性もあります。 また、私が不慮の事故で死んだら、母親は石に興味が全く無いので実家の庭に撒いて終わりです。価値がわからない人にとってはただの石ころですからね。