怒ってるようで怒っていない。実は別の意味がある場合。
例えばスズメもハシボソガラスも距離が近く、自分に対して好意を持っている場合は怒っているようで怒ってはいないのだが、ツンデレみたいな態度を取ることがある。
ハシブトガラスは感情がストレートで、無駄な行為は少ないのだが、スズメとハシボソガラスは性格がとても似ている。
休みの日に時間を気にせず寝ていると外から怒ったような声で起こされる。「メシ出てねーぞ!」という意味だろう。
で、外に出ると喜々としてぶっ飛んで来るのだが、しばらくは「早くしやがれ!」的な態度でブツクサ言ってる。食いながらもブツクサ言ってる。腹が満たされてくるとゲキオコも収まり、「もっとちょーだい!」という態度でデレてくる。
スズメは貯食をしないから、その時に食って腹一杯に成ったら「さんきゅー!」って言いながら飛んで行く。カラスは貯食するからあげればあげただけ持っていく。何度も来る。際限がない。だからお一人様1個までか、2個まで。あとは文句言おうが無視。あまりしつこいと追い払われるという過去の経験を覚えているのでそれ以上は言って来ない。
これがあまり親しくないが、過去に関わりがあった個体の場合は、「とりあえず怒ってみて気を引いてみる」という態度になることが分かっている。(少なくともカラスの場合は半年前に関わった人間の顔を覚えている)
ハシボソなら「んがー!んがー!んがー!」で、ハシブトなら「ぉあ!ぉあ!ぉあ!」だ。スズメなら「ヂュヂュヂュヂュヂュ!」と言いながら、停まっている電線にクチバシを左右交互に素早く擦り付ける。一般的にはこれは威嚇行為またはイライラしている。カラスは「縄張り宣言+出て行け」に相当する。
しかしながら、これが顔見知りの場合は意味が違う。「早く気付けよ!」「こっちだよ!こっち!」という意味になるようで、エサを放ると「一目散にエサに飛びつく」。つまり、こちらを警戒していない。エサをくれる人間だと最初から分かっている。我先に警戒もせずコッチに向かってぶっ飛んでくる。つまり大喜び。 怒って気を引き。エサ出すとまっしぐら。更に無警戒。ツンデレである。
カラスは半年や1年くらいじゃ顔を忘れない。車の特徴を覚えていて、本人であることを関連付けして覚えている。顔を見なくても後ろ姿。体格や歩き方などからも推察する。スズメの場合は少なくとも50m離れた場所から個人を特定できる。