真正面から見たカラス
横から見るとスタイリッシュなハシボソガラス。がっしりとした体格のハシブトガラス。
前から見ると怒ったような顔のハシボソガラス。フワフワ頭のカワイイハシブトガラス。
後ろから見ると如何にも平均的な鳥の姿のハシボソガラス。やはりがっしりとした体格のハシブトガラス。
でも、飛んでいるのを舌から見るとどっちがどっちだかあまり見分けが付かない。
一般的に地面をウロウロしていることの多いハシボソガラス。
拾い食いのプロフェッショナルである。ウォーキングが得意なのでそれこそ足腰がハイsブトよりも強い。
主に地面に足をつけたがらないハシブトガラス。見るのはいつもどこかの上。ただ、オラの知り合いは地面に降りなきゃ構ってもらえないのを知ってるから地面には居る。
ハシブトガラスはいつもオドオドしている。挙動不審に近い。
強そうに見えるが、臆病である。威嚇はもっぱら、ハッタリである。
ハシボソガラスは常に真面目である。何をするにもスタイルがきっちりしている。
細身であるが怒るとハシブトガラスでも逃げる。
オラに用事があるカラスはどいつもこいつもオラが危害を加えないことを承知している。
だから遠慮がない。でも、おこらせなきゃ何をしてもいいというわけではないことも知っている。
だから大人しいものだ。数十羽に囲まれてもオラ自体は何も怖くはない。
でも、まぁ、見た目で怖いと思ったのはハシボソガラスがオラ目掛けて走ってくる姿だね。
遊歩道にしゃがんでいると東2のボスが一目散に走ってくる。
これは正面から見ると大迫力である。ただでさえ正面の顔が怖いってのに、それがみるみるオラに近づいてくるというか、駆け寄ってくるものだから。
鳥って言やぁ、普通は飛んでくるものだけど、ハシボソの場合は、知り合いに対して駆け寄ってくるんだよね。
いずれのカラスも、一般人には怖い鳥だと思われている。これほど賢くて大人しい連中も居ないのだが。
だからオラの周りにカラスが群れで大人しくしているのが奇妙な風景だと思っているようだ。
べつに取って食おうとするわけでも無いし、カラスも別に襲おうとか所持品を強奪しようなんぞ考えている訳ではない。
好奇心旺盛なだけなのだ。だから、オラがカラスを観察しようとしていると、カラスはオラという人間を観察しようとするだけ。互いに様子見しているだけである。
だからオラはヤツらに何もしないし、ヤツらもオラに何もしない。こっちが追い払うときも決して本気ではないことを知って居るし、必ず相手の目を見て話そうとするカラスにとって、オラの顔つきひとつでオラが何をしようとしているのかもモロバレであると同時に、カラスが何を考えているのかもオラには筒抜けである。
そんなこんなで3年以上彼らと付き合ってみると、互いに何を考えているかが大体分かってくるようで、別にカラスが特別知的だと分かっていても、そのくらい犬でも猫でも同じだろうし、スズメだって同じである。
カモだってハクチョウだってそうだし、今まで遭遇した殆どの野生動物もオラには観察対象で、彼らにも観察対象であったとしか思えない。
相手を見るということは、相手にも見られている。
それは何も人間界にだけある事象ではないということだ。
それがイキモノ同士の普通であると考えれば、自分以外の生物が自分にとって何であろうがそれは単に自分と自分以外のもので分けられた対象に対する自然な反応というものであると気がつくのである。
( ´(Д)`)y━~~~ 世界とは自分と自分以外の何かでしかないのだよ。
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