チュン目線
カラスや猫にとっての目線は30cm前後。10cmの草丈なんぞ邪魔でもなんでもない。
しかし、スズメの目線は、背伸びしたって10cm。これは警戒範囲の死角となりえる。
いつも道路から駐車場に入るときに躊躇しているのは草丈が10cmを超えて死角が大きくなっているから。
飛び越えるにも躊躇するくらいなら刈り取ってしまえばいい。
ついでに猫が伏せて隠れられる高さでもあるので周囲の雑草も駆除。
人間と同じかそれ以上の視力を持つ鳥類は下等な哺乳類が見ているモノクロ映像と違ってフルカラーで見ている。
いくら猫が隠れても色が着いて見えているのだからモロバレである。でも、死角はカラーで見えていても埋めようも無い。
昔、公園で匍匐前進しながら地べたを這いずり回ってスズメとコミュニケーションしていた。地上10cm程度の視線というのはとても怖いかもしれない。彼らは頻繁に背伸びをしつつ周囲を見回して寄ってくる。
チョンチョンとホッピングしながら迫り来るスズメはなかなか可愛いもので、這い蹲ってカメラを構えているオラに「何してんのアンタ?」って顔で小首を傾げる。
オラは「オマエらが見ている世界をちょっと体験しているのさ」って顔で言い返す。なるほどなるほど。お前らの視線ってのは随分と面白いな。まぁ、お前らにとっちゃ面白くも無いんだろうけど。でもまぁ分かったよ。
オラがスズメと接するときは足元の動きに気を使う。彼らにとってはオラの足首が目線と同じ。彼らが怖いと思う足運びをしないし、出来る限り動きがスズメに予測できるように流れるようにゆっくり運ぶ。
これからスズメと戯れようと考えている人は足運びに気を使うといい。そしてエサをやる時もできるだけゆっくり。親指で弾くなら腕が動かないので便利だ。繰り返していると色々と便利だぞ。かなりの命中率を出せるようになると、離れたゴミ箱にティッシュを捨てることも可能だ。
ちなみに今の命中率は100%近い。体を動かさずに小石を狙った場所に飛ばせるんだから、敵の目を逸らすために離れた場所にある金属に小石を当てて気を逸らすマンガみたいなこともできる。つまり、スズメにだけエサを狙って与えられる能力は、時によっては自分の身を守ることもできるのだ。指で小石を飛ばせると腕も動かさないから相手に位置を知らせる危険も少ない。
うむ、みんな、スズメを大事にすれば生存率が上がるぞ!w
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