オラのチュン語は本当に合ってるらしい・・・
今日はたまたま某所(ここから70キロほど離れている)に行ったのだが、人前で初対面のチュンに話しかけたら本当に柵の上から降りてきて、話している最中に近くをウロウロしてた。
で、エサは持ってなかったので捨て台詞「ちーーゅ!(なんだよチクショー!)」を言われて最後は飛んでった。どうやらエサが貰えると思ったらしい。
前にも盛岡チュンや山形チュン、秋田チュン、むつチュンにも通じてしまったことはあるのだが、ただの偶然かと思ってる・・・いや、未だに偶然とか思ってるのだが、ここまで話が通じるとなると確証を得られそうだ。
チュン語は人間の会話とは違う。だから翻訳しろとか言われても、無理。せいぜい感情表現や朝の点呼(朝にチュンが集まって喋り捲ってるアレね)、仲間同士の合図のときに使われる用語をオラは半分以上発音できる。これを組み合わせて使うことで飛んでるチュンもUターンしてまで降りてくることがある。
仲間だと思ったけど人間しか居ないじゃないか。でも、この人間は確かに自分らの言葉を理解して喋ってる。どういうことだ?。もしかして自分らの仲間なんじゃないか?・・・と思うのかどうかは分からない。
彼らの行動を見る限り、必ず相手の表情や視線を見ている。これはスズメもカラスも同じ。カモもカモメも同じ。というか鳥類は相手の目を見て心を読んでるかのような態度を示すことがある。
以前、公園のベンチで子ガラスの兄弟を撮影していたとき、手が塞がっていたので目配せと言葉で「どうぞご自由にお持ち帰りください」と膝の上のパンを指し示したら 膝の上に降りて自分で食パンを千切って持っていったことがある。
このように、実際のところ、オラの鳥語は対象となる鳥類の言語をリピートして気を引き、それに対してアイコンタクトとジェスチャーを交えて意思の疎通を行なっているようだ。つまり人間は言葉や表情、態度などで相手の気持ちをある程度読めるように、彼らは語彙が少ない分だけ相手の態度や目線、表情や言葉の強弱や高低、発音から意思を読んで理解し、それを行なうことができると言える。
鳥を飼ったことがある人ならその知能の高さ、人語を真似て喋り捲る中に、きちんと意味が通じる返答を聞いたことがある人は多いかも知れない。オラも昔、何度もインコを飼ってて家族のように接していたので鳥のキモチが分かる方だ。そういった幼少期からの経験もあるかもしれないし、自然と鳥と話すことができているのかもしれない。中にはそれを理解できない人がいる。でも、多分、今日のオラのチュンとの会話がきっちり成立している様子を見れば、オラが鳥と話すことができるとオラから説明しなくても分かるだろう。
オラはカラス(ボソ・ブト)とスズメ、カモ(マガモ/ヒナは全共通)とは相性が良い。他に発せられる言語は僅かだがヒヨドリ・ハクセキレイ・カモメ・ウグイス・キジバトくらい。でも、一番個体数が多いカラスとスズメとカモさえクリアできれば良い。なぜなら、鳥というイキモノは鳴き声こそ違えども、それぞれがそれぞれの言語を理解しているのだから。
ちょっと考えてみよう。鳥というのは種類によって鳴き声が違う。でも、犬や猫は? 大きさによって声の高低はあっても殆ど共通だ。それなのに鳥類はそれぞれ種類によって鳴き声が違う。近似種であるスズメ目でさえ、スズメ・カラス・ヒヨドリ・ムクドリ・シジュウカラ・九官鳥・ハクセキレイ・・・どれを取っても鳴き声が違う。それでも互いに言っていることを理解している。例えばカラスが猫を発見すると特定の威嚇を行なう。それを聞いたスズメ・ハト・カモなどが同時に警戒態勢に入るのだ。ここまで書けば分かるだろう。
鳥類は言語に対する理解力がズバ抜けて高いのだ。しかも他種族であるはずの人間や犬、猫の声すら発することが可能な声帯を持っているし、黒電話の呼び出し音から携帯の着信音すら発する種もある。鳥が如何に言語野が発達しているかお分かりいただけだだろうか。
オラが鳥好きなのは、全く遺伝子的に接点が無い生き物なのに、こちらから興味を示すと、向こうもこちらにコミュニケーションを図ろうとすること。互いに言いたいことを分かるようなジェスチャーのやりとりをしてくること。それが一番の理由。
鳥さんは偉大なのだ。