鳥さんの思考が読めすぎるのもアレだな・・・
昨夜は雨が降っていたと思ったのだが、今朝、玄関を出るとべちゃ雪。焦ってヤツらのメシを1個と昨日の残り半分しか持って出なかった。
やはり昨日の春のような暖気から一気に冬の天候になったせいか、陳情してくるスズメがわんさか。やべぇー!足りない!!!・・・
無いんだから提供出来るはずもなく、カモにやろうと車に積んでた2週間前の食パンを千切って投げるも、ソレジャナインダヨ!って顔してパンをガン無視。 メンチ切って身じろぎもせずコッチを真っ直ぐ見上げている。 ぐぁぁぁぁぁあああ!その視線が突き刺さる! コッチ見るな! 見ないでくれぇぇぇぇえええ!
スズメやカラスやカモにしたって表情が無いと思ってる人は多いと思う。 が、しかし、彼らが一番相手に訴えるのは視線である。それが真正面を向いてるんだから、非常にマジである。 なぜ、マジなのかを説明すると、真正面を至近で見つめているってのは、それだけ必至ってこと。
逃げるときのアクションは、少ない方がいい。大して困っていない時は、向こうか、横向き。これだと逃げる時はそっちに飛べばいい。 でも、真正面を向いているってのは、まず、横か向こうに向き直しながら地面を蹴って飛ぶ。その一瞬が遅れることは命取りであること。 つまり、真正面である、オラに真っ直ぐ向いている時は、逃げる気もなければ、オラを全く警戒していないんだよいう意思表示になる。 スズメがこれをやるときは、信用度がほぼMAXであること。非常に困っていること。用件(食料の支給)が済むまではここを動かないぞ!と言っていることと同じなのである。
つまり、今日のその状況は、本当に困っているんですという意思表示であり、信用してやるからメシをくれるまでここを動かないぞ!と言ってる訳なのだ。 いや、本当にスマンかった・・・今度から車にはちゃんと予備を積んでおこう。
こういうのは信頼関係が大事だからなぁ。オラとて至近でスズメを観察できるってのは非常にありがたい。警戒心が強く、普通なら人間なんぞに相手もしない鳥であるが、人間とのリンクがあると、妙に人懐っこく、信頼度がそのまま態度と距離に出るスズメだからこそ、この距離でのコミュニケーションもできている。
それに彼らの思考パターンの勉強と、彼らの使用する言葉の意味も付き合うほどに分かってきている。オラはそれを只管、反復しながらどのような時に、どのような鳴き声を出すか、何度も何度も整合性を確認している。
最近では、わざとオーバーリアクションでこういう時には、こういう声を出すんだぞ!ってわざわざやって見せて、早くオラにちゃんと話せるように言葉を教えているんじゃなかってくらいの態度を示してきている。
実際に、、馴染みのない土地で見かけたスズメに試してみると、オラが知り得ている言語はかなり正確なようで、すっ飛んできて、仲間じゃなくてオラしか無いことに気づき、なんだこいつ!っていう顔して逃げるとかあるわけで。
まぁ、手持ちのメシがあれば「ほら食べろ」って言えば、疑いもなく喰らいつくし、やはり通じているんだと実感する。
これは別にスズメとの会話にだけ特化している訳でもなく、視線や態度に関しては、カラスにもカモにも有効で、更には野生動物間での共通の態度に依るところの意思表示方法として広範囲に使えることが分かっている。
オラが野生動物とばったり遭遇しても、同様の意思表示で敵意はないですよ?って態度をとれば、相手も同じように見なかったことにするって態度をとる。 ここまでは順調に、意思の疎通ができている。一番大きな野生動物ではカモシカまでだが、それ以外の動物も、相手が興奮しておらず、比較的冷静であれば通用する可能性が高くなった。 それもこれもスズメやカラスやカモを始め、主に鳥類とのコミュニケーションで培った知識と体験であり、その授業料が彼らに対してのメシの提供。もちろん、クマなんかに人間のエサをやろうという気はない。だって、その味を覚えたら、そのクマは人を襲ってまでそれを得ようとするし、民家のある場所まで降りてくるだろう。
相手にしても特に人間に対して脅威ではない対象へ気を惹く程度にってことだけは守る。人間の周りにいる野生動物ってのは種類が限られているが、まぁ、最大の脅威はツキノワグマ、次がイノシシで、その次がニホンザル。次いでシカ。他は大したことない。 ヒグマは北海道に行かなきゃ遭遇しないだろうし。あんなの相手にするだけ命の無駄だ・・・