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2012年2月25日土曜日

カラスは強気

カラスは人と対面すると強気の態度で臨む。
舐められないようにするためと、駆け引きを有利にするつもりだからだ。
これは別に人間に対してではない。誰に対してもそうなのだ。

だけど実際はそんな態度をとる割に強くはない。
当たり前だが取っ組み合いになっても犬や猫、人間などに勝てるはずがない。体重や力がそもそも違う。
カラスは飛ぶために比重がとても軽い。大きく見えでも実はそんなに体重が無いのだ。
せいぜい2~3kg。重くても4kgほどだ。オラが過去に相手した最大のハシブトガラスは全長70cmくらいで普通のハシブトガラスよりあきらかに大きい。それでも体重は普通のより少し重いだけだろう。

カラスは鳥類ではとても強い部類に入るのだが、飛んで逃げられるから駆け引きに失敗しても逃げれば済む。本気で取っ組み合いをするのはせいぜいカラス同士だけ。人間を襲うのはヒナを守るときだけで、それ以外は日常的な天敵であるネコに対してだけ。もっとも、出ていけという程度で頭に軽く体を当てるだけだが、稀に目測を誤るとオラみたいに強烈な体当たりを食らうこともある。

オラみたいにカラスが全く怖くない人間がニコニコしながら近づくと拍子抜けすることが多い。
むしろ、なんだこいつ!ハッタリが効かねーぞ!という態度になり急にビビりだして逃げる。
逃げて高台に上がった後、安全圏から遠吠えをするあたりなんか実に滑稽で愛嬌がある。はいはい、アンタは強いよ。うんうん。

これから春になって営巣時期に入る。
そうなると縄張り意識が強くなり誰彼構わず威嚇するようになる。
それでも彼らは子孫を残すために一生懸命なだけで、それは生物としては当然の行動でもある。
だから逆に敵ではないことを教えると、全く以て無駄な体力と時間の無駄となる威嚇をしなくなるのだ。
少しでも彼らがかわいそうだと思うのなら、庭木に作った巣をそっと見守ってほしいものだ。

カラスの子供はふわっふわで可愛い。目もクリっと丸く大きくて青い。とても綺麗なサファイアブルーである。
態度もやはり何も知らない子供らしさで、何にでも興味を持ってあ”~う”~言いながら地面をウロウロしていることも多い。
子供らしさ。これは動物が共通で持つ感情を呼び起こされる。可愛いとか、守ってあげたいとか。
子ガラスをどうこうしようとしない限り親ガラスは何もしない。子ガラスから人間に近づく場合も何もしない。逆に親ガラスがいきなり怒り出すのは巣が近くにあるときだけ。それも巣を探そうとしているときや、故意に近づこうとするとき。あと表情次第。相手の行動と表情にはとても敏感で常に相手の目を見て心を読もうとしている。
まぁ、本当にカラスが嫌いな人にとっては、この子ガラスがあのカラスになると思えば殺意も芽生えるのだろうが、実際のところ人間に比べたら素直な生き物だから教育次第とも言える。

ゴミを荒らすのはカラスだけど、昭和の時代はゴミを荒らすのは野良猫や野良犬だったのだ。今では野良犬なんて1匹も見かけない。野良猫は拾われた去勢していない飼い猫が外で繁殖を繰り返しているから減らない。可愛さを味方につけて生物としては実にしたたかである。

カラスが増える理由としてはゴミ問題にある。食べられるものでも平気で捨てる人間が彼らに効率の良い食べ物の取り方を教え、彼らを爆発的に増やしたとも言える。当然、ゴミを荒らすと人間は怒る。カラスは敵対行動として認識して人間を威嚇する。それの繰り返しにしか過ぎない。

ゴミが減ればカラスも減る。ゴミが荒らされないようにしてもカラスは減る。人間が高等生物なのだと言い張るのであれば、5歳児くらいの知能を持つと言われるカラスに対して人間が対策をするのが一番だと思う。そのもっとも悪い例が東京都なのだろうけど。ゴミ収集用ボックスくらい用意すればいいのに。エサ(生ごみ)が豊富にあるうちは、いくらカラスを殺し続けたって何も解決しない。
彼らの学習能力は、侮ってはいけない。彼らを追い込めば追い込むほど彼らはそれを学習する。カラスをこれほど賢い生き物にした原因の一つは人間にもあるのだ。

まぁ、カラスのイメージを脇に置いといて、せめて彼らをひとつの生き物として眺められる機会があればじっくりと観察してみるもの楽しいと思う。実に感情豊かで表情も豊富。実に無駄のない体の構造をしていて、とても賢く学習能力が高い。素直な気持ちで彼らを観察すれば、カラスという生き物がどういうものなのかその一端を見ることになるだろう。

そうそう、人間には同族嫌悪という言葉があった。
人間とカラスの共通点を比較すると、なぜ、人間がカラスを本能的に嫌うのか多分分かると思う。
これが分からないうちはきっと彼らを正しく理解することはできないだろうなぁ。

( ´(Д)`)y━~~~

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