研ぎ
砥石にペタリと刃を当てて、ただ只管均等に力を加えて研ぎ続ける。
その心境は剣道の素振りや、浮きと睨めっこの釣りと似ているのかも知れない。精神集中という行為に研ぎは良いと思うのだ。
心に乱れがあれば切れ味が悪くなる。ずっと同じ姿勢で同じ角度、同じ力で砥石に刃を当てて押しては引くを繰り返す作業には忍耐が要る。早く済ませようと強く当てすぎると砥石の表面に乱れが生じて面が均等に削れない。ゆっくり絶妙な力で刃先に少し力を加え、等速でスっと引くと良さそうだ。
今日は既に刃つけをした特殊鋼2本の切れ味を戻す研ぎと、ホームセンターで買った安物の肥後守(とはいっても3本とも永尾駒製作所(カネ駒)の銘が入っている) の刃付け。ホームセンターのヤツはサンダーで荒削りしたような雑な削りなんで切れ味がとても悪い。
物珍しさに買ったとしても研ぎができない人にとっては「なんじゃこりゃ?」なレベル。せめてもう少し切れ味を出して売ってくれまいか・・・というよりホームセンターで売ってる方があまりにもニセモノ臭い。カシメがオリジナルっぽいのだけど、割込じゃないし荒削りすぎるのだ。銘もやたらクッキリ出過ぎてコピー品臭い。OEMなのか???。
とりあえず、今回も少し研ぎの技術が向上した訳で、切れ味は格段に向上した。
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