木と話す方法は無いものか
スズメやカラス。カモとカモメのプロトコルを入手しているオラとしては次の課題は植物と話すことである。
野鳥のように動物であるのなら表情やリアクション。鳴き声でそれらを把握して、それに正しいリアクションを返せばいい。
だけど、植物は動物であるオラから見ると時が止まっているように動かないから表情を読んだり声を聞くことはできない。
以前、植物に電極を付けて電流の変化で植物の声を聞くという実験をTVが何かで見た。
分かった内容に寄れば、森の一部で火事があると、植物同士のネットワークで森全体にそれが電気の流れる速度と等しいほど一瞬で伝わるのだとか。
つまり木々は植物同士のプロトコルを持っていて互いに話をすることができるのだ。
姉や従姉妹のような強い霊感を持たないオラではあるが、僅かな触覚と存在を感じ取ることはできるくらいの極微小な霊感がある。だいぶ前の日記でも書いたが、インフルエンザで死に掛けたときに入院した病院のベットの上を徘徊された経験もあるし、場所に宿る気配というものにには敏感である。
一説には霊や残留思念などの意思(?)のあるプラズマは人間に聞こえるか聞こえないかほどの声を出しているらしい。その音量や周波数などは不明であるが、子供がそれらを敏感に察知しやすいというのはおそらくモスキート音を大人が聞こえないのと同じで、子供にしか聞こえないなどの肉体的な変化が関係しているのかもしれない。
同様に女性は命を宿すことができるから、そういった命または命だったものの声を男よりも聞く能力が高いのだという説もある。
男のオラがそれを完全に習得できるかは分からないとしても、オラが山で迷わないのはいくら道路からそんなに離れていなくても、嫌な気配を察知した時点でそこを避けるという野性の感というか動物的本能に基づいている。
何か嫌なものを感じるというのは、逆に危険や死といったものをオラが気配として感じることができるからなのかも知れない。 危険や死といったものには多分可視化できない色のような光のような闇のようなものを感じることがあるからだ。もちろんそれを温度として体感する例もあるように、実際の気温とは別に肉体と重なっている霊体とか幽体とかいうものが感じることのできる温度というものもあるのかもしれない。
これら感覚というものは・・・というか、「感覚」というのはオラが感じ取れるという独特の感覚というだけでこれに正しい表現や単語があるのか知らないけど、その感覚さえ認知できればオラと似たようなこともできるだろうし、それがもっと強い人は霊感や第六感と言われる能力を使うことができるのかもしれない。
山火事があるとよく動物たちが何かを感じ取って火から逃げるように同じ方向に走り出す。もしかしたら動物。特に小動物なんかはそれらの微小な音や人間には聞こえないほど高い周波数を聞き取っている可能性だってあるのだ。そして、鳥の世界では共通の言葉というかそれに近い警戒音というものを出すように、森の小動物がその森の声を聞き取って回りに危険を知らせるのだとしたら、森も動物も何か共通のプロトコルを持っている可能性がある。
その感覚にオラがどう気づけばよいのかは今後の課題にしろ、100年も存在したら物にも魂が宿る(つまり九十九神)と言われているくらいだから、少なくとも周囲の植物と陽光の奪い合いのバトルをしている植物にも意思があり、それは長生きすればするほど何か知的な行動をするかも知れないし、知恵を持つだろうと思う。
だから若木よりも老木の方がおそらく植物の声を聞くことに適している可能性が高い。
それと、小さいほど周波数が高く、大きいほど周波数が低いとされる自然界の法則から考えると、老木ほどの巨木であればその周波数をオラの周波数に合わせられる可能性もあるのではなかろうか。
農家の人はよく作物や果樹と話をするし、表情があるとかいうけど、似て非なるものかもしれないが、感覚としては表面に近い表情としても、何か参考となる可能性もあると思われる。
その表情は成長などによる目に見える現象と長年の経験によるものが大半かも知れないし、作物ではない多種多様な植物を作物と一緒にして観察するのはまた45度ほどズレた話かもしれないが、たぶん、もうちょっと違った角度からのアプローチにはなると思うが、もしも怪異などヒトナラザルモノや、別次元のコノヨナラザルモノの視点からのアプローチが必要となるのなら、また違った手段や儀礼などが必要になるかもしれない。
でも、これだけは言える。
知的生命体同士は相手の意思を汲み取ろうとする努力をするという行動原理があるように、場合によってはコミュニケーションを取ろうとする相手に向こうからコミュニケーションを図る可能性もあるのだ。
オラがスズメやカラス、カモなどの言葉を知ろうとした結果、相手もニンゲンであるオラに分かりやすいような手段を講じてコミュニケーションを図ったように・・・
まず、相手を知ろうとし、相手の性質を知り、相手の好物を知る。そして相手に絶対に警戒させない。これは動物相手には常套手段と言ってよいほどの定番メニューである。
そうなると、植物相手には何をすれば良いのか。
<気持ちの問題>
まず、動物のように速く動けない植物であれば、ゆっくり一歩ずつ近づく。
いきなり馴れ馴れしくするのもアレだし、根元付近にシートかビーチベットなんか用意して寝転がる。
気持ちを落ち着かせることも必要だし、植物には目が無いので聴力などの振動の部類か。
光は葉を通して感じることができるのだが、おそらく発光できる植物は殆ど無いので目隠しか何かで覆って音に集中したらいいかも知れない。
<会話手段>
相手は植物であり発声器官は無い。電気信号で会話するのだとしたら声と言うよりも信号のようなもの。それを音声化できるような装置を作る。たぶん電極は離したほうがいいだろうから、根元にアースをとって、あとは手の届く高さまで塗れた布か何かに電極をつけて軽く留める。
<相手の好物>
植物だからNPKだろうな。窒素・燐酸・カリウム。
液体肥料なんか即効性が高いだろうから300倍程度に薄めて根元の周囲から推定される寝の先端付近へ円状に散布するのが望ましいかもしれない。
<何を話すか>
まずは自己紹介だろうな。
次は他愛の無い世間話か。こっちが何かを話せば向こうも何かを話すかもしれない。
話さない相手に自分から話すってことはあまり無いしな。セールスじゃないんだから。
あとは何か言いたいことがあるかを聞く。(たぶんこれ重要)
そうなると、話の内容を記録する必要があるから録音の手段も必要だなぁ。
<時間や天気など>
どうなんだろう。植物的には太陽の出ている晴れや、恵みの雨のどちらかが一番好都合なんだろうけど、雨の日に根元に寝転がってたらオラが死にそうだ。となると、風のない晴れの日が好都合っぽい。
うむ。とりあえず、ここまでをそのうち検証してみたい。