肥後守専用シース 在庫処分品V2~V3の改修作業完了
V3の中でV3.5に近いものを除き、V2からV3を今のV3.5に近い仕様にシースを改修した。
切り口は全て整形し、焦げない程度に加熱してから圧着。「さいほう上手」@800円でホツレ防止加工した。
※カバンテープ内のポリエステル素材を熱で溶かしてから、指で潰して切り口を溶着。断面を洗濯可能な接着剤で補強。
続いて今まで使用した生地の中で形状記憶と拡縮性が優れたものを選択して40本分の生地を購入。
1本あたりの材料費は300円程度。これと加工に要する労力と技術料を加えればやはり1本あたり最低で1500程度。縫い糸が埋没して縫い跡が見えないものは2000円程度となる。糸が表面に出ていなければ、糸がが摩擦で切れることが無く、理論上は糸が表面に見えているものよりも耐久性は高くなる。
色はカーキー20本分と黒と紺色をそれぞれ10本分。それに合う色のポリエステル糸#20を5巻。
※濃い赤・茶・パステルカラーは強度が高い反面、折り目がすぐに消え、スカスカしていて縫いやすいものの縫い跡が目立つので見栄えが良くない。
オラの作っているシースは摩擦に強い素材を使用している。
本体は布っぽい手触りのカバンテープ(スポーツバックの持ち手)。ベルト通しはナイロンのカバンテープ。糸はポリエステルのみ2本束ねで終端はライターで溶かしてくっつけている。スナップの強度は分からないが、殆どが真鍮または真鍮の錫メッキ。
ベルト通しは縫った後で溶かして終端を溶着。終端付近は何度も折り返して終端が取れてもペンチで縫わなければならないほどに糸がきつく食い込んでいる。
手縫い以外ではこれと同じ強度が保てないので非常に手間が掛かるだけに量産できない。それでこの値段。それを知らずに自分がこれをこの値段で買うか?と聞かれれば高い!という感想。普及品の肥後守の青紙割込がもう1本買えてしまう。
しかし、これはオラのオリジナル。同等の製品は存在しないうえに作る道具を揃えて生地の端っこ1ミリをチマチマと1時間縫い続ける労力を考えれば安いかもしれない。そんな値段設定。絶対に損はしない。オラの儲けもほぼ無い。今のところ商売ではなく趣味の領域だから。オラが損をしない原価に近い価格設定。あとは他人の評価を得るだけ。