年中活発なカラスさん
既に夫婦で活動中のハシボソさんを長い通勤途中でよく目にする。
一生懸命頭を上下しながら何かに向かって威嚇していたり、雪解けの流れる水の辺りで何かが出てきているのか拾い食いしてたり、縄張りに侵入する他のカラス(この場合、ハシボソとハシブトの両方が余所者)を追い出しに空中戦を繰り広げている。
さっき、だいぶ暗くなった空に掴みあって錐もみ状態で落下してくるカラス(ボソ&ブト)を視認できた。種として異なるボソとブトでもカラスという立場では自分の縄張りに他のカラスを入れたりはしない。
さぞや疲れることだろう。普段、何を食ってあれだけ忙しなく何かに怒っていられるのだろうか。たまには何か旨いもので食わして話を聞いてみたいと思うのも別に悪くはなかろう。
ってことで、誰も見ていない時に走っている車の窓からからバターロールを千切ってカラスの前に落ちるように投げてみる。オラは走り去りながらも視界に入るバックミラーで黒い物体がどう動くのかを観察するのだ。
その様子はほんと人間臭いというか、周りをキョロキョロしながら誰にも感づかれることなく、さりげなくを妙に分かりやすい挙動で演じながら拾って飛んでいく。そんな感じ。
まるでお金を拾った子供みたいな仕草でオラの顔面の筋肉を弛緩させるのである。
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