こそこそチュン
駐車場に来るガン見チュンの子供の1羽が単独行動で来ることが多くなった。
もう親離れしているようで、一応2家族の他にほかの単独チュン併せて15羽ほどのグループで行動しているが、かなりの食いしん坊であるこの子チュンは群れから離れて一人で飛んできては「何か無いっすかー?」な感じで匍匐ホッピングしながら仲間に見つからないよう死角を縫って飛んでくる。
その行動がやたらと滑稽で、一人車の中でニヤニヤしているオラはおそらくかなり危ないオサーン風味を醸し出しているにちげーねー。
なんでこんな怪しげなこそこそ移動を繰り返すのかは、おそらく仲間に見つかるとまず争奪戦が始まって自分の取り分が無くなるのではないかという心境に間違いない。
パンはたっぷりあるのだが、稀にヤツらは遅く来てメシを食いっ逸れることもある。来るのが遅いのは流石にオラは付き合ってらんないし。無視して行ってしまうのだが、それでもヤツらは毎度食いっ逸れることはないだろうと律儀に通ってくるのだ。
その中で目立つ子チュンがこいつ。
行動自体が凄くドロボーぽくていつかムービー撮ってやろうかと思ってるのだが、カメラを構えると逃げる。何度挑戦しても逃げる。
オラの車はスモークガラスだから窓越しにカメラを構えれば気づかれないのだが、こいつ、時々コンクリの上で日向ぼっこを始めるのだ。もぞもぞ・・・もぞもぞ・・・もぞもぞ・・・しかも頭は頻繁にキョロキョロしてて挙動不審だ。ドロボー風味大盛だ。バスケの選手の素質があるかも、「こっち!パス!パス!」顔がそう言ってる。一人だけ他のやつと動きが違うし。
いつぞや真冬に撮ったヤツの親の写真がどこかにあったはずだが、やはりクセというのは遺伝するのだろうか。温まったコンクリにペタっと腹をくっ付けている様はどこか似てる。
この個体なんかいいなー・・・
その他大勢居るチュンの中で目立った個性を持つのはほんの1%にも満たないというのに、オラの周りのチュン共は変なヤツの割合が多い。
いや、固体数が減ってるが、変なチュンの絶対数は変わらないのかも知れないなぁ。
今はこそこそしているこのチュンも、そのうち親同様に「来てやったぜー。何かクレ!」みたいになるのだろうなぁ。
あのチョッピリしか無い羽毛を最大限膨らませ、立派なヒゲヅラになって来るのだろう。
スズメ目の鳥ってのはほんと変わってるよなぁ。