カネコマ 肥後守 黒 大
1280円なのに本割込(特殊鋼を別の軟鉄やらステンレスなどでサンドした鋼材)だ。
刃が2段階で研がれているわけではない。
本割込なので刃が3層構造になっとるのだ。
アウガの1階で三条市の金物市やっとる。
そこで見つけた逸品。
金色のカネコマ肥後守(大)1680円は3本持ってる。
今日、この黒をもう1本買ったので黒4本と真鍮3本だ。
オラは綺麗なものと可愛いものと小さいものが好きだ。
こういった機能的で美しい日本の伝統工芸はそのうちの「綺麗なもの」に入る。
刃物マニアではないのでその辺はお間違い無く・・・
で、いま、銃刀法では6cmを超える刃物は正当な理由無く所持しているとタイホされるのでこのサイズを持って歩けないのだ・・・ぬーん。
どっかの馬鹿が刃物で事件を起し過ぎるから法律で要らん縛りがされている。
これより小さい肥後守もあるにはあるのだが、小さすぎる。サイズは豆。これじゃちょっと実用性に問題がある。
そこでだ。カネコマさんは刃渡り5.5cmくらいの「中」ってサイズの肥後守を出してくれれば全長11cmくらいで使いやすい合法的な肥後守ってことで売れるのではないか・・・と思うのだ。
人間は火を使うことを覚え、刃物を使うことで狩りや料理を行ない、道具を作ったり工芸品を生み出してきた。
つまり刃物は人類の文化の発展に貢献してきた立派な実用品である。
昔は肥後守でエンピツを削っていたようだが、オラの時代はボンナイフ。ああ、これは前に書いたな。
で、オラが小学校高学年のころに100円シャープペンシルが出てきてエンピツは一気に需要が落ちた。
今では趣向の問題でエンピツではないとダメだってひとくらいである。エンピツをナイフで削っているのは・・・
でも、エンピツをナイフで削れるひとは基本的に手先が器用なのだ。当然、漏れなく、言うべくもなくオラも手先は器用だ。エンピツを如何に美しく削るかって点では小学校の頃に極めたと言っても過言ではない。
大人になって・・・というか、中年になってからエンピツの良さ。エンピツをナイフで綺麗に削るって楽しさを思い出した。
で、肥後守収集に至る・・・というか、この肥後守。1本買えば研いで切れ味を保ちつつ10年は使い続けられるような定番かつ機能的に完成された最強の和式ナイフである。それを7本持ってるという時点で死ぬまで使い切れないような本数を所持しているわけだが、たぶん、カネコマさんの肥後守は本物だけが持つ鍛造品の重厚さと美しさに魅せられて欲しがる人が居るんじゃないかと思って買い込んでいる。
おそらくだ・・・手にとってみれば解かると思う。これは欲しくなると思う。だからたくさん持っているのはお世話になっている人にあげる為の予備とも言える。
まぁ、売って欲しいという人にお譲りしてもいいとは思っている。通販で買えるとはいえ実際に手にとってみなければ解からない人も居るだろうし、これは手にとってみれば価値が解かる代物だ。
例え、今まで散々肥後守コピー品を使っていた人でもこの凄さは手にしないと解からないくらい凄い。
ツールナイフとか一時期流行った時期もあった。あのピカピカの薄い刃のやつ。あれはちょっと何かを削ったり切るには便利だけど、すぐに切れなくなる上に研いでも切れ味が復活するというわけでもない。というか砥石で研げるようなものではない。セラミックシャープナーも昔使ってたけど、あれば目詰まりが酷くて衝撃で簡単に折れる。
洋式ナイフの定番はシャープナー。刃先に凹凸を付けることで切れやすくなる。ただ、リンゴの皮むきにはあまり適さない。もちろん肥後守でリンゴを剥こうものなら即時アウトだ。やはりリンゴは包丁か果物ナイフが一番であると小学2年で悟った。
で、高い包丁や肥後守は砥石をピタリと当てて研ぐ必要がある。コツがあるのだそうだが、刃物をきちんと研げる人は憧れる。オラもそうなりたい。で、肥後守をきちんと使って、切れなくなったら研いでまた切れ味を復活させるってことをやってみたい。
以前買った ehamono.comで調べてみた。 砥石にも色々とあって、#1000 #1500 #5000 と研いで行くか、#1500か#2000でいきなり仕上げるか、常に#2000か#5000でこまめにメンテすべきか迷う。
サビ止めの油も安く、それも入手すべきか迷う。そして研いだ後の処理を怠ると和式ナイフは錆びるという点も考慮せねばなるまい・・・うーむ。
さあて、どうしたものか・・・