カラスの生態:うちに来るハシボソが脚を負傷
どうやらちゃんと仕事(ハシブトの追い出し)をしているようで、喧嘩の際に足を痛めたようだ。
歩くときにビッコ引いて(引きずって)いた。
歩くのが辛いのか、いつも遠回りでスズメを驚かさないように寄ってくるのに、飛んできたので8割のスズメは驚いて逃げた。
残る2割の賢いスズメは襲われないことを知っているのでそのままコメをプチプチ食っている。
ハシボソとの距離が50cmに達しても1割は「こいつは安全だもんねー」という態度でコメを食い続ける。
これまで(2年半の観察)の経緯から推測すると、鳥類の世界でも顔見知りはあると確信を持てた訳だが・・・。
で、ハシボソも特定のハシブトに対して攻撃をしないことがある。当該のハシブトはハシボソがエサを貰えるのを知っている。ハシボソは優先的にエサを咥えて隠しに飛んでいくのだが、咥える時に割れたサブレの破片を貰ったりするのだ。
時には4枚まで咥えられるハシボソが3枚だけ咥えて1枚置いていく事がある。
性格的にハシボソは自分のエサ場に入ってくるハシブトを問答無用に追い出す傾向にあるのだが、西ボスも特定のハシブトに対して神経質にならないことが分っている。うちに来るハシボソも2羽のブトに対して威嚇をしない。(仕事しろぉ・・・)
人間的な考え方とに近いのかも知れない。たぶんこういう考え方かもしれない。
「オラはハトが嫌いだけど、ハトの中にも思慮深いヤツがいるので全部が嫌いな訳ではない。」
・・・ということに近いのかな。
スズメとハシボソ。ハシボソとハシブト。それぞれに顔見知りが居て、住み分けができている。
うちに来るハシボソは(o`θ´o)がいる時にけっして(o`θ´o)のゴハンを横取りしない。
コメは(o`θ´o)専用。待てば自分の食べ物を別に用意してくれるから(o`θ´o)には意地悪しない。
いや、むしろ、元々ここは(o`θ´o)のエサ場なので、自分は優先順位が低い。
(o`θ´o)を追い払ってコメを食べたら、自分は食べ物を貰えないかも知れない。
そう考えるのが普通だろうと思わせられる行動を毎朝見る。
人間がルールを作れば、それに従ったほうが多くの食事を得ることができる。
結局は自分の食事の為ではあるが、それでもちゃんと考えて行動する。
ハシボソガラスは対人関係を重んじ、何が自分にとって最良の選択かを考え、正しい答えを選択するカラスだ。
> どうやらちゃんと仕事(ハシブトの追い出し)をしているようで、喧嘩の際に足を痛めたようだ。
返信削除→ 何とか、無事、治ってほしいです。ぜひ、経過を教えて下さい。しかし、この場合、労災適応ですか?
> 残る2割の賢いスズメは襲われないことを知っているのでそのままコメをプチプチ食っている。
> 時には4枚まで咥えられるハシボソが3枚だけ咥えて1枚置いていく事がある
> そう考えるのが普通だろうと思わせられる行動を毎朝見る。
スズメやカラスでくまさんは明らかに利他行為と思われる行動を2年間にわたり記述されています。一方、群れをなす哺乳類、たとえば、ニホンザルの利他行為は知られていますが、くまさんの記述の内容は鳥類の研究者は知っているのでしょうか・・
しかし、職業としてではなく、日常生活の中で、言わば趣味として、そのような観察をされるのは、アシにとっては、偉大なことです。くまさんのブログに接するのは、喜びです。
一度、西ボスが足を負傷してモウダメダー状態になったことがあります。
返信削除きっと長くは無いだろう。とう思ったのですが、そこはやはり長生きしているだけはあって、奥さんと協力しながら1ヶ月ほどで完治しました。
一方で、若いハシボソが同じように脚を怪我したときは3日目に死んでしまいました。
これは経験値によって生き残る為の術を身につけるカラスならではのところだと思います。
一方は武術を学んだことがある、普段から鍛え、生き残る為の知識を吸収している人。
一方は勉強ばかり出来て、体力に自身が無く、今住んでいる社会では頭脳さえあれば生きていけると思っている人。
怪我をした時や、誰かに襲われた時。災害や突然降りかかる事故に見舞われたとき。生死を分かつのは勉強よりも生きるための知識です。
鳥の食事方法については、それぞれがそういう進化を経て効率が良いと思った方法。
でも、状況に合わせて食事方法を変えられる雑食のカラスは、何でも食べることで数を増やしてきたと思います。
食事を充分に摂れることで同じスズメ目の中では最大の鳥。器用な脚と、器用なクチバシ。寒さに強い羽毛。目立たない黒い姿。優れた視力と色覚。見たものを理解する高度な脳。
時には人間に対して如何にもハラヘッテマスな表情で近寄り、食事を貰えまいかと陳情する。常に今後のことを考えて貯食をする計画性。
何処にでも居て、他の野鳥たちを猫から守っている。黒服のSP。
人間がカラスを見ようと見まいとカラスはいつも人間を何処からか見ている。
たまたまカラスの不思議な感じに気づいた人だけカラスが如何に優れていて、生態系の中で重要な位置を担っているんだと気づくことができる。
まぁ、労災の方は好物の柔らかスティックジャーキーを買ってきたので、これで手を打ってもらおう。