公園4時間ウォーク
浅いところで15cm。最も深いところで70cmの雪が積もっていた近所の公園。
人はまばらで、歩くスキーを楽しんでいる2家族と、散歩が2~3人。
もちろん、ここ2~3日で降った雪は歩道を埋め尽くしている。
歩けるところもほぼ決まっていてオラ的には人が歩いたところは歩きたくないこともあり、雪の中を漕いで歩く。
上下ウインドブレーカーと長靴で完全防備しているので、多少濡れてもインナーを着ているし寒くない。
公園に入ると動物園の辺りに居る黒い連中は一斉にオラの顔を見て寄ってくるが、やはりマスクしてようがヤツらには分かるらしい。
人間でも見分けが難しいってーのに大したもんだよヤツらの識別能力は。
とりあえず、雪を掻き分けて東屋まで道を作る。
ここは積雪50cmで、10m道を作るのに10分掛かった。
まぁ、半分は息を切らしてゼェゼェしてたんだが。
その間も黒い連中は今か今かと周囲の木に集まってくる。
まぁ、ここでエサをやるわけにもいかんので無視。
ようやく東屋に到着し、椅子の雪を払って腰をかける。
既に回りは真っ黒になってるのだが、一服するのが先だ。
(;´(Д)`)=3 ああ、しんど・・・
オラが10分かけて作った道を犬の散歩の人が30秒も掛からず通っていく。
楽だろうな。歩くの・・・
せっかく作った道も犬のションベンでまた嫌な感じに・・・
雪が真っ白だとさ、犬のションベンって目立つんだよ。
黄色とかオレンジのションベン跡が彼方此方にあってさ。
それにウンコ埋めても色が浮き出てくるし、犬のウンコだけ熱を吸収して雪から顔を出してくる。
さて、1本吸い終わったので大きく溜息。30分も経っていないのにもうしんどい。
周りの黒い連中もオラがエサを出す気配が無いので各自遊び始める。
そうしているうちに公園ボスが登場。
コッチをイガイガしながら見てるのでボスを見分けるのは楽勝だし。
とりあえず、所場代を払う。払わないと煩いし。
あとはポチポチ寄って来るやつの口に放り込む。
圧倒的にボソ子が多い。口の中がピンク色だしな。
ギーギー鳴くから子供だってすぐに分かる。
一息ついて今度は東屋から西に向かって池沿いに道を作る。
吹き溜まりが多いので、最大で70cmの深さがある場所も。
雪は漕いで行くよりも池に落とした方が半分の力で済む。
ここは30mも道を作らなきゃならない。
3m置きに休憩しないと眩暈を起こして池に落ちそうだ。
歩道に出て一息つく。
黒い連中もついてくるが無視。
ついてくるのは勝手だが騒いだら叱るの分かってるから大人しいものだ。
そのまま分岐点まで進んで木の下を歩く。
何せ、木の下は雪が浅いからな。
海の東屋までのしのし進む。
東屋に到着。
ここでもベンチの雪を払って一服。
結構な汗だ。西ボスを待っていたのだが、声は聴こえども姿は見えない。
アホだな。今の内に来ればいいのにさ・・・
そこから一旦、東に向かい、ベンチが並んでいるとこに道を作る。
ここは50mあるが、海沿いなので20~30cmしか積もっていない。
楽勝である。
後ろからヒ西ボスが「どこ行くんぢゃ-!」とか騒いでいるから戻ったのだが降りて来ないので無視して道を作る。
西2ボス登場。こいつも降りて来ないから無視。
藤棚のベンチまで雪を漕ぐ。
カモ居ないし・・・
で、海まで便所を経由して出る。
オラに気づいたカルガモとマガモ。カモメが飛んで来る。
ちょっと向こうにはコクガンが1羽だけ。あれ?今年はお1人ですか?
それを見てまた黒いのが集まりだす。
もう足の踏み場が無いというか踏みそう・・・
今日はちょっとだけリッチに魚肉ソーセージも持っているので少しずつ分ける。
顔を見て重複しないように分配する。
それも無くなったので元来た道をまた踏みしめながら公園を出る。
公園から先はもう付いてこない。
彼らのルールでは、まず、縄張りを持ってる個体がそこの最優先順位。
次は公園内を昼のエサ場と決めているグループ全体。
そのグループ以外の個体が進入すると全員で追い出しに掛かる。
やっぱり顔見て分かるんだべな。すげーよ。
最近じゃ滅多に公園に行かなくなったものの、カラスもカモもカモメもハトもスズメも顔を見てちゃんと飛んで来る。
やっぱり人間が友達の顔を見てすぐに誰だか分かるように、彼らの識別能力は非情に高いのだろう。
服装の違いとか帽子の違い。マスクやサングラスの装着でさえあまり変装の意味を成さない。
近所のスズメも歩道を歩いているとどんどん集まってきて、玄関に着く頃には山盛り居るしな。
人間の脳には使われていない部分がたくさんあるようだけど、鳥類の脳というのは体積に関わらずかなりの部分が機能しているんじゃないかと思うよ。