あああ、体長1.5mのツキノワグマですか。デカいですね。ヤバイですね。
けがしたクマが10時間以上居座る 住宅そばの倉庫<岩手・奥州市>
体長1.5mはデカいですね
せいぜい体長1mくらいでしたら「デカい犬」程度なんですけどね。1.3mを超えるとマジでデカい(というか、見た目もヤバイ)ですからね。
基本的にクマは馬鹿
ツキノワグマの脳化指数はあまり数値化されていませんが、大型哺乳類の特徴としては体重が重いほど馬鹿です。ただ、海獣であるイルカやクジラは高めですね。クマは割りと馬鹿に分類されるでしょう。
あと、個体差というものが人間同様にあります。カラスでさえも知能に大きな個体差があります。また、単純に哺乳類と恐竜の子孫である鳥類+爬虫類は比較できません。
状況の観察力や相手をよく見て危険の有無を理解しようとする能力は、これまでコミュニケーションを試みたサンプルで見る限り、鳥や爬虫類の状況判断能力は非常に賢いという印象が強いです。でも、これも個体に依りますね。
で、クマに説得はできるかという点ですが。多分無理でしょう。彼らの思考の多くは群れで行動する動物に見られる協調性や規律という部分に於いては非常に低く、他者を良く観察して自分にとって最も利益のある行動を選択するという思考が無いかもしれません。相手が強そうか。勝てるか勝てないか。狩られるか、狩れるか。上手く逃げられるか、逃げられそうもないか。交渉という思考があるのか謎です。
ツキノワグマに遭遇して襲われた経験の無いオラですが、そもそもオラ自身は山では人間として行動しておらず、これまでコミュニケーションのあった野生動物の行動を規範としています。その点では人間らしからぬ冷静な対応というよりも、動物同士の本能を相手に合わせて使い分けているとは言えます。
それにはまず、相手が人間を理解することは出来ない前提で居ます。相手が人間を知っている場合は3通り。①過去に脅された(追い払われた)。②特に何もしてこない生き物という認識。③過去にエサを貰えた。の3つ。
後は、④我々人間がキャンプやBBQなどのレジャーで食べ物を外に置いてそれを動物が食べた場合で、人間=食べ物を持っている(人間から貰うのではなく勝手に食べた)。の4つに分類。厳密に言えば、①~④は人間を知っているで、その他に⑤人間を知らないという区分けができる。
人間を知らない。見たことがない野生動物は人間を知らない訳だから、どのように対処してよいか解らない。であれば、リスクは五分五分。関わるも良し。関わらぬも良し。無視するのも良し。人間が何かするまで手を出さない。ここまま立ち去りたいなど色んな思考を巡らすわけです。ただ、頭はよくありませんので何が切っ掛けで襲ってくるかは解らないというだけ。
気性が荒い個体なら最初からバトる気満々。鼻息が荒いとか前足で地面を踏んでる。見ているだけで襲って来るかもしれない。慎重派で事なかれ主義のクマなら逃げたいと思うし、気が弱いクマなら人間を見た瞬間に脱兎が如く逃げ出すでしょう。
後は人間側の問題でしょうね
高山では初冠雪が始まりましたが、今年はブナの実が不作だそうですね。クマの冬眠はイチかバチかの賭けのようで、そのまま永眠するリスクを背負った不確かな習性です。クマが全員冬眠するとは限りません。冬眠するには脂肪を蓄える必要があるし、冬眠するに足りる脂肪が蓄えられなかったら冬でも人里を彷徨くクマが多いかも知れませんよ。つまり、この現象は今年のような場合は冬でも暫く続く可能性もあります。
今年は猛暑で外で遊ぶには山でも暑すぎて危険でした。涼しいを通り越していきなり寒くはなりましたし、雪はまだ本格的に降るのは少し先。人間も少しでも行楽を楽しみたいでしょう。
「雪が降るまえに登山でも」と気軽に考える前に、山にはクマがいるという前提条件を一考すべきでしょうね。クマにとってはチョロい狩りの相手でしょう。楽しいことばかり考えていると襲われます。遭いたくない人ほど遭ってしまう可能性があります。オラは別にクマに遭遇しても構わないと思っていますが逆に遭遇しませんね。準備万端は自信に繋がり、常に出会うと思っていれば周囲へ神経を尖らせることでピリピリとした空気は伝わるのかも知れません。
無警戒で山の中を歩くのは自殺行為
特にスマホ依存症と、お喋り依存症の人はクマが出る場所を無防備で歩き回るのはやめましょう。クマが目の前にいるのに気づかなければ、警戒しているクマにどんどん近寄ってしまう事もあるでしょう。要するに自分から襲われに行っているようなものです。オラには考えられない行動ですね。
オラが行楽地に行きたくないのは人が煩いから。彼らが煩いと気配察知ができません。異常はクマそのものが放つものよりも、周囲に居る動物の声で知る機会もあります。なので単独で人気のない遊歩道を歩いたほうがマシです。人がたくさん居る場所ほど基本的には人間からの食い物目当ての動物以外は人に近づかないでしょうね。そういう意味では人気の行楽地のほうが逆に襲われる人間が多数いるという意味で確率は下がりますよね。
その低い確率の中で自分が捕食対象になるかは別でしょう。だから確率なんて当てにも成りませんし、そもそも備えている人と何も考えていない人とでも違いはありますし、自分のスペックを無視して対策グッズだけ持ってても、彼らの狩りは「狩りやすい獲物を襲う」ってだけですので、自分を理解していない人が山に行くと分不相応な結果になるだけです。
山はクマ、イノシシ、ニホンジカ、カモシカ、ニホンザルなどと出会うリスクがあります。そんな場所に観光地だから安全という勘違いをした人が行くと、自分の身を守れずに襲われるだけでしょう。どうしても安全に野外での行楽を考えているでしたら、それなりの能力がある人を同伴されることをお薦めします。ただし、オラは離れた位置から見ることになるかも。近くに煩い人が居る状況で頻繁に話しかけられるとかマジで勘弁です。