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2010年8月9日月曜日

人間の耳の性能

まず、人間の聴力について
Wikipedia-聴覚-

ついでに、聴力検査ソフト
可聴周波数域チェッカ

[人間の聴力]

さて、以前、人間の目の解像度について書きました。
これは、本人しか分からないことなので、目が良い人が見ている世界と、目が悪い人が見ている世界が違うこと。モノをどのように見るかによって脳がどのようにそれを処理しているかについて説明しました。

まず、オラ(aomorikuma)の聴力を挙げてみます。

  • 基本的に聴力検査で検査できる周波数は全て聞こえます。
  • 20代を過ぎると聞こえ辛くなる筈のモスキート音が煩いくらい聞こえます。ちなみに41歳です。
  • 音で方向が分かります。たとえば後ろに着地したスズメを感知できます。
  • 山に行くと音から音源を分析して、自分を中心にしたサウンドマップを脳内に書きます。
  • 人間の声(言葉)よりも、音に非常に敏感です。
  • スズメとカラスとカモが何を言いたいのか分かったりします。
では、ごく一般的な人間の耳のスペックはどうでしょう。
  • 人間の可聴域は20Hzから大体14000~16000Hz
  • モスキート・リングトーン(モスキート音)は17000Hz。これは20代までは聴こえるらしい
  • おおよその平面方向(つまり前後左右方向)と、曖昧な上下方向の音を聞き分けられる。
  • 同時に音源の距離を大体把握できる。
  • 人間の体の中で比較的体温が低い場所なので ヾ(`(Д)´)シ うぁちゃー! な時に触る。

[耳から入る情報は脳がフィルタリングする]

人間の耳も多くの情報の中から必要な情報だけをフィルタリングする機能があると言います。

例えば。
  • 雑音が酷い無線の音声から会話をフィルタリングして聴き取る。慣れない人には聞き取れない。
  • 上記を言い換えると、雑踏の中での会話がちゃんと聞こえるている人と聞こえない人みたいな。
  • 何かに集中すると、隣で呼んでるのに気付かない。
  • 悪口がなぜかよく聞こえる。あるキーワードに過剰に反応する(地獄耳)
  • 都合の悪いことは聞こえない。(←これはあまり関係ないか?w)
という経験は多いと思います。
慣れによるものや、要らない情報の遮断。気になっていること。自分が好きなキーワードへの反応など。
これってやはり脳で処理しているんですよね。というか、脳で処理しているんですよ。

老化や病気、障害による聴力の優劣はあったりしますが、平均的には元々同じな筈ですよね?
たとえば、ヘッドホンでガンガン音を高くして聞いていると耳が悪くなるのは物理的な現象もありますが、必要以上の音量を聞き続けることによって、低い音を聴き取る必要性がなくなるのかも知れませんよ。

でも、人口の音から離れて、目を閉じて大自然の中で耳を澄ますといままで聞こえなかった音が聞こえてきたりします。これは視覚情報を遮断したことで脳の処理を聴覚に注力することと、聞こうとする集中力で聞こえるようになるということです。

で、オラの持論であるが、「きく」を漢字に変換すると
  • 聞く・・・受身に近いですね、耳に入るとかそんなの。会話は交互に受身だから人の話を聞くとか
  • 聴く・・・音楽を聴くとかに使いますよね。つまり耳を傾けていることじゃないですか?
  • 聽く・・・目的を持って、あることを耳に入れるらしいです。
前にオラが「人間の目の解像度」でこう書いたかも。「見る」「観る」「診る」「視る」「覧る」の違い。
聴力にも脳の働きに寄って同じ音声情報が違った形で脳が処理するんじゃないでしょうかね。
これはあくまでも脳がそれを意識した「きく」を行なうことで、「きき方」も変わるんじゃないかと。

漢字の表現に当てはまる「きく」が無いのですが、絶対音感の人はまた違った「きく」を持っているかもしれませんよ。

[周囲の音から地図を作り出す能力]

オラのサウンドマップ機能ですが、X軸・Y軸の360度方向と距離の感知と認識。反響による誤差を利用した像の走査線割り込み(直接波と反射波で音源の種類と距離をよりハッキリさせる)ですが、コウモリに近い能力でしょう。
ただ、オラは自分で超音波を発声させて反射したものから距離と大きさを認識する能力はないので、音源の方向と距離や種類による全方位の物体認識と脳内に再現した立体配置という処理なのでしょう。

これを簡単に分かりやすく説明すると、人間は水平方向と曖昧な上下方向の音源の位置を把握できると言いました。たとえば、吹き抜けのホールの上の階から知人に呼ばれたとしましょう。音源が知人で、知人の位置が音源の位置と距離です。呼ばれたら何気なく呼ばれたほうを振り向きますよね。
つまり、単一音源(よく聞く声)にどの方向から呼ばれたのかを普通の人でも認識するでしょう。

オラがまず、山に入る前にすることは、「できるだけ見通しの良い場所から周囲全体の地形を脳に焼き付ける地図の作成」です。これは印象的な。または目立つもの。大きな木と木の種類。岩や川、谷間と起伏などの大まかな情報と、それへ目に入った風景をテクスチャー(貼り付け)するのです。風景だけを焼き付けるよりも、大まかな地形の特徴と風景を脳内で別レイヤーとして重ねて保存するのです。

もしも車を停めた場所が林道で林に囲まれていたら、視覚情報と音情報を別レイヤーで重ねます。

先ほどの「呼ばれたから呼ばれた方向を見る」を、自分を中心にして、どこからどんな音がするのかをどんどん脳内に置いていきます。音源は川の音。風で擦れる枝葉の音。笹藪の音など様々な音です。鳥の声は、鳥が移動するので対象には入れません。
音の距離と方向から把握できる情報を自分が向いている方向から配置する。それこそ大雑把に。
自分の位置を変えずに方向を変えれば、マップも回転する。ぐるっと回れば正面方向の音の方が聴きやすいから、より正確なサウンドマップが完成する。
慣れれば移動しながら時々立ち止まって、音源の距離と方向の変化で自分がサウンドマップの中を移動していることで地図外のマップがどんどん追加される。

という感じなのだがおおよその原理と概念は理解できたであろうか?

[鳥の会話が言語変換される]

さて、日本人は日本語を主なコミュニケーションの手段として意思の疎通を行ないます。
英語とかの外国語を聞いた日本人は、その言語を学習することでコミュニケーション手段に英語などが追加されます。

では野鳥の声は? これも言語ですよね。 しかも英語ほど多くの単語を覚える必要はありません。
つまり、鳥の使っている言語を行動から把握することで鳥の言っている言葉が分かります。
自分の名前を呼ばれれば振り返りますよね。
でも、鳥が「おい、あおもりくま!コッチ向けチュン!」なんて言うはずがありません。
いや、言葉を教えれば別だが・・・

鳥の言語は単純です。「おい、あおもりくま!コッチ向けチュン!」はつまり、「おい!」とか、「コッチ!」とかに単純化されます。固有名詞はありません。「こっち!」とか「移動する」とか「危険だ!」とか、「逃げろ!」とか「食い物だー!」とか「これはオレのだー!」とか「早く!」とか「好きだ!」とか「集合!」とか種類によるけどあまり多くはありません。はっきり言って外国語を学習するより簡単です。

スズメは特に殆どがチュン・チュイ・チュチュチュ・ジージージー・ジャージャージャー・チュルルルル・ジュジュジュジュジュなどと、それらの組み合わせで必要なコミュニケーションを行ないます。
これが鳥類最強の頭脳を持つカラスになると少し複雑化し、より多彩な音声を発生することにより細かい意味合いが違います。不足する情報を補うのは仕草と態度です。
これは聴力だけではなく、言語野がそれを認識することと、視覚情報によって何を言っているのかを理解するコミュニケーションと言えるものです。

はい、気付きましたか? これは聴力だけでは無理なんです。野鳥の声を注意して聞くことによって細かいニュアンスを汲み取り、意味のあるものとして認識する脳の働きです。
視覚・聴覚・言語野の連携で何を言っているのかを人間が脳内翻訳し、それに対する言葉・仕草・視線を返せば会話の成立です。動物は相手の目。態度で相手の気持ちを理解します。
飼い犬や猫のキモチが分かるのと大差ないですよ。

[音に敏感か、声に敏感か]

これは完全にその人がどんな音声に対して敏感か。つまり重要視しているかということです。
言葉よりも極端に音に敏感な人は周囲のあらゆる雑音から必要な音を聞き分けることができます。
会話主体の脳の人は音よりも言葉に敏感です。これは単純ですね。
  • 言葉が敏感な人は音をフィルタリングして会話をはっきり聞き取れます。
  • 音を重視する人は声をフィルタリングして周りの雑多な音から必要な情報を取得します。
たとえば。

スーパーの出入り口を挟んで井戸端会議を始めるオバチャンとか、スーパーの通路のど真ん中で考え事をしているオバチャンなんかは後ろに人が痞えていても気付きません。
これは音に対して非常に鈍感ですが、言葉は非常によく聞き取っています。周りの雑音なんて聞こえちゃいないでしょう。

たとえば。

オラなんか、後ろから人が近づいていることを、ほぼ無意識下でも知りえます。
はい、サウンドマップ機能が低レベルで常に発動しているからです。後ろにスズメが居ても気付きます。
向かいの人が何かボソっと言っても明らかに自分に対して言っていることが認識できなければ全く聴こえません。全然聴こえません。
つまり、音に非常に敏感で、声に非常に鈍感です。普通の人が聴こえない高周波なんてやかましくてしょうがないです。
オラの脳は常に危険を回避する為に音に対して多くのスクリプト(脳内にプログラミングされた自動実行プログラム)を常駐させています。ほんの些細な音が近づいても過剰反応します。いえ、挙動不審者じゃないですよ。はい。
[40代でも聞こえてしまうモスキート音]

前述のとおり、音に過敏です。
30代の時にキャンプ場に持っていった蚊を寄せ付けない音を発生させるプレートが煩すぎて困りました。あれは蚊を撃退せずに、オラを撃退してしまいます。ほとんど耳鳴りに近いような音がします。

[コウモリの鳴き声が聴こえる]

チッ・・・チッ・・チッ・・・と聴こえたらそういうコウモリです。
可聴域で鳴くのも居ます。

ギャー ヾ(`(Д)´)シ 聴こえるハズのない超音波が!

・・・・と耳が壊れたと思ったら気のせいです。はい。

[注意深くきく]

日本語って便利だけど不便だよね。
受身の「聞く」と、ゆったりと「聴く」はあるのに、注意深く「きく」は無いんだ。
オラ的には「探る」とかの意味を持った「きく」が欲しいのだ。
耳を澄まして「きく」とか、色んな音の中から特定の音声を抽出する「きく」が一文字で表現できないことがじれったいw

無いなら作ったれ! ヾ(≧(∇)≦)シ 今日から注意深くきくはこれな!

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