公園の樹木は寿命を全うできない
倒れるから危険だとかそんな理由で切られる。
でも、切られた切り株を見ると、まだまだ大丈夫だったりする。
去年、大きなニセアカシアの古木が2本切られた。
少なくとも50年以上生きているアカシアだ。
この木もいつ切られるのか分らない。
木は痛い目に合うと悲鳴を上げるという。
木は木同士でネットワークを持っている。
この木も同属の悲鳴を聞いているだろう。
倒れた時に誰かが被害に合うかも知れない。
でも、切ってみたらまだまだ枯死による倒木に至るまでも年老いていない。
彼らは動けない。
自分の子孫を鳥や風、小動物に運んでもらうことでしか自分の分身を移動することができない。
ニセアカシアはマメ科の植物で成長が早く、張る根が浅く地盤が緩い場所では倒れやすいという。
しかも外来植物として治山などでは一時期活躍した植物でもある。
歌やハチミツで知られるアカシアはアカシアではなく、このニセアカシアである。
非常に繁殖力も高く、マメ科であるため空気中の窒素を固定する能力もあるため栄養の無い土壌でも十分に成長することができる。
これだけの巨木になると樹皮に洞がたくさんできて小鳥の巣にもなる。
スズメさんたちにも非常に人気のある樹種だ。
たくさんの種を撒いても下草が刈られるときに幼木も一緒に刈られてしまうが、彼らアカシアのお陰で営巣できたスズメさんも相当居るだろう。
いつかこのアカシアが切られる時。無残な切り株だけが残るだろう。
でも、巨木が語りかけてくれたものは言葉としてではなく、その存在感として記憶には残るのかも。
(* ̄(エ) ̄) うーん。近年、木が大量に切られている現場を何度も見ているからなぁ。
道路を作るだの、ダムを作るだの、無駄な道路を作るだの・・・
Co2削減する気ってほんとは無いんだろ?って思いたくなる。