<肥後守について>
肥後守(ひごのかみさだかねこま)と言えば長尾さんの「肥後守(ひごのかみ)」のこと。[要出典],
肥後守(ひごのかみ)を登録商標として使用できるのは、長尾駒製作所(ながおこませいさくしょ) のみで、他の肥後守タイプの肥後守は総称として肥後ナイフ(ひごないふ)と呼ぶ。
最近では中高年層に人気があり[要出典],、 日本の折りたたみナイフの定番として海外での人気も出てきている。[要出典],
この肥後守。普及品の刃(ブレード)には3タイプあり[要出典],、「全鋼」という軟鉄のみの刃[要出典],。高炭素鋼であるSK材を軟鉄に挟んだ「本割込」[要出典],。そして、安木鋼青紙(やすきこうあおがみ)を軟鉄に挟んだ「青紙割込(あおがみわりこみ)」[要出典],の3タイプだ[要出典],。 刃の硬さは青紙>SK材>全鋼となる[要出典],。研ぎ易さはやはり柔らかい全鋼>やや硬めのSK材>硬い青紙という感じ[要出典],。 だから、柔らかいほど研ぎやすく切れ味の落ちが早く、硬いほど研ぎに時間が掛かる反面、切れ味が落ち難い[要出典],。
ハンドル(鞘)部分は黒とニッケル(ニッケルクロム鋼?)と真鍮の3タイプがあり[要出典],、普及品の黒のハンドルの錆やすさはかなり残念無念[要出典],。高級品の黒は持っていないので錆びるかどうかは不明。ニッケルのほうは錆びにくい[要出典],。真鍮は錆びるかどうかは手入れ次第だが、湿気を含んだ紐で巻いたりシースに入れておくと5円玉のように青サビが出る[要出典],。
肥後守は全て金属で構成されたナイフであるため、手入れが悪ければ錆びる[要出典],。錆を防ぐには刃物用の油(刃物椿「黒薔薇」)が良いので、暫く使わない時は薄く伸ばすように塗って(布に少し付けて丹念に拭く)おくと良い[要出典],。
ハンドルの硬さは黒とニッケルはペンチで曲げようとしても曲がらない硬さである[要出典],。真鍮は柔らかいので、力技で変形させることが出来る[要出典],。緩みもある方法を使うと一瞬で治せる。方法はYouTubeで童画を検索すると直し方が見れる。
大きさは、ジャンボ>特大>大大>大>中>豆の6タイプ。実用範囲は大大>大>中。一般的なのは中ではなく大[要出典],となる。
自分のお気に入りは大と中である。特大は手の大きい自分にはジャストサイズであるが、大が一番使いやすい。 特大が何故だめなのかは1本買えば分かる。理由は簡単。こんなのペンケースに持って歩いていたらヤヴァイでしょ!という感じ。 鉛筆削りとして所持しているという理由が通用するのは大か中くらいかな。
また、砥石の大きさは変わらないんだから、大や中の方が研ぎやすく、特大だと刃が長いので研ぎに時間がかかるという理由もある。
<肥後守の選び方>
どれを買おうか迷った時は以下を参考にしてほしい。まぁ、迷わず大を買ってからお試しした方が良いよ?
<サイズ選び>
大または中。 しかし、刃渡り6cmを超える刃物は銃刀法に。それ以下でも軽犯罪法で取り締まりの対象となる。 正当な理由の解釈が曖昧。 であれば、可能な限り短いものが良い。但し、携帯するにしても保管方法が厳重でなければ、やはり法に抵触する可能性がある。 ちなみに「豆サイズ」でも肥後守ではあるもののキーホルダー的なものなので実用には全く向かない。普通に刃が開いて危ないって事もあるけどね・・・
持ち歩かずに使用するならどれでも構わないが、大きなものを削るなら特大。細工に入る段階で大に持ち替えるのがよろしいかと。ただ、荒削りであれば最初から小刀を使用したほうが早い。
<贈答として>
プレゼントとして喜ばれるのは真鍮ハンドルの青紙割込で普及品の大。金持ちが金持ちに贈答用として贈るのは特別鍛造(大)がよろしいかと。刃・鞘・かしめの作りが明らかに普及品とは異なり、重厚感が素晴らしい。自分も1本持っている。
大柄な外国人であれば、手も大きいだろうから特大がお勧め。肥後ナイフの「宮本武蔵」は侍が刀を振り上げている刻印が有るので喜ばれるかもしれない。サムラーイ!ハラキーリ! ヾ(≧(∇)≦)シ
<使い倒すなら>
使うために買うのであれば、大の真鍮ハンドル(青紙割込:大)または大のニッケルでSK材(本割込:大:ニッケル(クロム/シルバー))が良い。 緩みのメンテが出来ない人は鞘が硬いSK材(本割込)をお勧め。自分で色々と調べて治せる人は真鍮鞘。
<様子見として預けたい>
初心者に持たせる。またはお試しにプレゼントするのであれば、無駄にしたくないですし、いきなり真鍮(大)を上げても勿体無いので、全鋼(大/シルバー)でしょう。これはホームセンターで売っています。
刃が柔らかいので研ぎの練習には最適であること。刃が単一素材だから硬さの違う素材を合わせた割込よりは均一に砥げる。特大サイズも大も斑なく砥げる。面白いくらい。
まずはこれから長く肥後守と付き合うのであれば、シーンによって使い分けしたほうが良い。まずは、使うのが勿体無いと飾っておく方が逆に勿体無いからだ。その点、メンテナンスが頻繁に必要な全鋼は向いている。色々と砥いでみたが一番綺麗に砥げた・・・というか削りやすかった。#800でも充分な感じだよ。
きちんと取り扱えることが分かったら、1ランク上の青紙割込(真鍮鞘:大)を持たせたほうが良い。ただ、全鋼も併せてきちんとメンテさせるなど、物を大事にするよう言い聞かせる。
<肥後守の所持についての考察>
コレクターや愛用者。商品として流通のため。それ以外の良からぬ考えで所持しているアホ。それぞれ所持の目的は異なっても、刃物で人を死傷せしめるために所持している腐れ外道が居るお陰で、色々と気を使わなければならない近代日本。昭和三十年代の刃物追放運動と無縁な自分が、それを知ったのは随分と後の話になる。
何せ、小学生の頃は鉛筆削りとしてはボンナイフ派だったこと。肥後守を持っている人も居たこと。それほどナイフの所持に関して煩くない時代に育ったこと。 とは言っても自分は四十代中半なんですけどね。多少、過剰と思われるが以下の方法が望ましい。
鉛筆削りとして持ち歩く人は、肥後守をシースに入れ、更にペンケースに入れ、それを鞄に入れ、鞄もしっかり閉められるものを持つ。[要出典] そうでないと「直ぐに取り出して使用可能」と見られ銃刀法違反で逮捕されかねません。[要出典]
過去に肥後守を所持していて捕まった人が居る[要出典],。しかも有名人らしい[要出典],。ロック機構の無い肥後守は銃刀法に抵触しない刃物[要出典],なのだが、所持の手段や方法。時と場所を選ばないと逮捕される事がある[要出典],。捕まえた警官がアレだったのか、その有名人が所持の方法に問題が合ったのかは分からない。
<正当な理由としての肥後守の所持>
街中では簡単に取り出せないような方法で所持すること。銃刀法で逮捕されないよう、既に書いたとおりのような方法で持ち歩くこと。決して瞬時に取り出して使用可能な方法で携帯してはならない。
街中で持っていても良い正当な理由としては、以下の場合が考えられる。(根拠なし)
- 美術系の大学や学部、専門学校に通う生徒、小中高の美術部員であり、画材と一緒に所持していること。
- 手工芸などの趣味を持つ。または職人で、ナイフ単体ではなく、道具としてひと通りの他の道具を併せて所持していること。
- 物づくり教室など、それ系のイベント場で使用するために所持していること。
- 個人または法人で購入して家または会社に持ち帰る途中であること。
- 商品として販売・卸目的で、仕事として届ける途中であること。
- フリーマーケットでも稀に見かける。田舎だけどね。
アウトドアフィールド上での所持。「その場所とは?」を考える
- 市街地や住宅地の公園などは含まれないはず。人が多く居る場所で、直ぐに取り出して使用できる状態は好ましくない。紐を切るだけならハサミや安全カッターで十分だ。よってNG。
- 最低でも郊外の森林公園などで、あまり人が居ない時期や時間帯などはOK。レジャー目的など、人が周りにいっぱい溢れている時は人混みに相当するだろうから多分NG。
- 完全なアウトドアフィールド上であること。例えば人気の少ない。または人気のない山中や川原、荒野、海辺などは完全にOK。
- 果樹園や畑など、農作業での使用のため、取り出しやすいようにポケット。ベルトフォルダーやシースに入れて身につけている状態は完璧OK。
- 学校の授業の一環として、写生大会など、公園で絵を描く際に画材と一緒に所持しているケースはグレーゾーンかな?。人の多い場所での所持は避けたほうが良いという意味でだ。
持っていると逮捕される可能性のある人
- 見た目が如何にもアレな人(挙動不審者/目つきが悪い人/表情が無い人/不潔そうな人)
- 自分に自信がないから護身用とか言い出す貧弱モヤシ
- 誰であってもポケットにそのまんま入れている人/シースに入れても駄目。(これ問答無用に逮捕)
- 警官を納得させられる日本語能力を有しない人。 例えばA警官とB警官は良いと言っても、C警官は駄目と判断するようなものだから。説明する言葉が挙動っても駄目。
「護身用ナイフ」? ヾ(≧(∇)≦)シ 護身用足りえませんから!
リーチの短い刃物は、人によっては脅威にならない。そんな不確実なものを護身用と言い張ってる勘違い君は、いつか誰かを自らの手で傷つけますよ。 護身用と言い張るのならまだ「野球用のバット」とか、「木刀」の方がマシです。リーチと破壊力こそ重要なのです。傘も使い方次第で立派な護身用になるよね。
道具とは道具の本来の使い方をされる場合に威力を発揮する。ただ、人を傷つけたり殺す目的に使用しないのであれば、それは使う人次第。 刃物は、刃物ごとに本来の使い方をされるべきです。
Σ( ̄(Д) ̄;) そうなると、人を斬って良いのは日本刀ということに・・・
<本題:肥後守。どこで買う?>
近所または県内の金物屋を調査したことがないので、常に在庫を置いているところは不明。デットストックも気になるが、あれば行って現物を確認してみたい。値段が良ければ買っても良い。また、たまに売れる程度の在庫の動きがあるのなら、自分のシースを置かせてもらうという手もある。まずはお試しで。売れるようであれば、価格の比率と見合った本数を現物と交換。
自分はシースとセットでお譲りする機会があり、、20本あった在庫も10本を切ったこと。実質的にいまお譲りできるのは、大大(黒)2本、中(真鍮)2本、特大(真鍮)2本、大(本割込:黒)2本、全鋼(黒)1本だけ。 時々補充しているのだが、やはり足りない。ここは一気に在庫を抱えるべきか迷うところである。
自分がこれから肥後守を使い始めようと考える人に
実際に使う目的での購入をお勧めしたいのは「真鍮鞘:大または中」もしくは、SK材(シルバー:大または中)。いま、手元にスタンダードである青紙割込(大)の在庫が無い。SK材の大と中が無い。
先ほどネット通販で調べたところ、やはり過去に知らずに利用したAmazonは、高すぎてお話にならなかった。 近年、肥後守が見直されたせいか、彼方此方で取り扱っている。 でも、やはり刃物を専門に取り扱っている以下の業者が望ましいと思う。Amazonに出品している業者は、素人相手なので割高。おそらく仕入れ値の倍で売っている。
<ネット通販3社(参考)>
http://www.ehamono.com/washiki/higo/index.html#kanekoma
利用したことがある。対応は良いし早い(やや高め。刃物の総合デパートという感じ)
http://www.d-mall.org/kodama/chihara/217.html
利用したことがある。対応は良いし速い(比較的安いし肥後守はほぼ全種類ある)
http://repmart.jp/products/list.php?category_id=1642
利用した事がない。気になる通販業者(安くて種類も在庫が豊富):20150614現在。真鍮(大)在庫切れ
シルーは、シルバーまたは、クロムまたはニッケル、メッキという表記となっている。黒は単純に黒と表示されている。
特別鍛造から上は刃も鞘も肉厚で造りが全然異なる。かしめ(リベット)も大きく座金も入っている。
<肥後守にはシースが必要>
実際に持っている人は分かると思うが、ロック機構が無い肥後守は何もしなくても刃が開いてしまう。そうなると危ないし、ペンケースがナイロンや布だと刃が貫通する危険がある。鞄からペンケースを取ろうとしたら刃が出ていて手を切る可能性がある。 また、ペンケースに入れている他の文具に傷が付く。それに缶ペンケースだとガチャガチャと煩い。
だから簡単な物でいいからシースは同時に購入したほうがいい。そこで考案したのが安価に大量生産が可能なフェルト生地シース。例えどんなに絶望的な不器用でも作れる。 ハサミが無い世帯はないだろう。だから100円ショップから糸通し付きの刺繍針(フランス針)とポリエステル糸。フェルト生地を買ってくれば1回の購入で幾つも作れるため失敗を恐れずに自作を始められる。ちなみに塗ってからカットね。ミシンを使用するのなら、余白を大きく取ればいい。ミシン縫いできる余白が無駄になるけど、縫う作業が楽だよね。でも、自分はあくまでも手縫いに拘る!。
(以下は肥後守(大)に合わせた大きさ)
これを見て意味が分からない人はブラウザの閉じるボタンをどうぞ。
で、最初のほうで「肥後守は全体が金属だから錆びる」と書いたとおり、シースは通気性が良く、蒸れない生地が良い。綿やポリエステル繊維、アクリル繊維などが良い。
フェルトはスカスカだから周囲の湿度と同じと考える。剥き身と大差ないし、刃が出ない仕組みとして最低限の機能を得られる。耐久性は保証できないが、最初に沢山作っておけば、ボロボロになったら捨てて新しいものを使えばいい。最近では小さく裁断され、複数の色がセットになったフェルトもあるので、気分で色を替えるのも良いだろう。 今日、買おうと思ったけど割高になるからやめた。やはり70x60cmがお買い得だよね。
本皮も考えたが、 実際のところ以下の問題がある。
- 一度濡れると乾き難い。
- 通気性が悪いので蒸れて錆びる。
- 加工が手間。
- コスト高。
- 針が刺さり難いので一度千枚通しをハンマーで突き刺す必要あり。
あおもりくま方式のカバンテープ版は検索すると画像が出るので過去の日記を参照して欲しい。
検索ワード「
肥後守 ホルダー あおもりくま」
肥後守がメインだからシースは高く設定しない。だけど、シースが無ければ肥後守もまた傷みやすいし閉じた状態をホールドできないので危ない。
「ちきりに紐を引っ掛けてグルグル巻きにすればいいじゃん!」・・・いいえ、やってみましたけど、紐の跡が残る錆び方をしましてね・・・その案は却下です。通気性の良い素材で、とにかく摩擦にとても強いともなるとバックの持ち手しか良い素材は考えつきません。
ということで、肥後守とシースはセットで持つことがベスト。シースはベルトホルダーの有無もあるので、ペンケース用とアウトドア&工作用と2つを所持すれば良いでしょう。
カパンテープ(バックの持ち手部分の素材)は30mm幅で。25mmをベルトホルダーに使用。スナップまたはマジックテープで蓋の開閉を行なう。テープの外側から1mm付近をポリエステル糸で縫い、ライターで溶かして終端を留める。
道具は正しく理解して、正しく使いましょう。