きりたんぽ鍋
大館市周辺の郷土料理で、東北を代表する鍋でもあるきりたんぽ鍋。
ごはんを半殺しにし、塩水で手を濡らしながら秋田杉の角材に巻きつけて表面を焼き上げる。
自宅でも工夫すれば作れるから試してみるといい。
具材はシンプルに、ごぼう/マイタケ/鶏肉+鶏モツ/ねぎ/セリ のみである。
練り物、油揚げや白菜、人参、シイタケが入っていた場合は偽物であるので注意。
シラタキとサトイモとキンダケ・ギンダケが入るのはセーフらしい。
ちなみに、根っこも食べるのだ。根っこが入っていないものは「本場」ではない。
味付けもシンプルである。酒+濃い口醤油のみ。
砂糖または味醂を少し入れてもいいが、キリっとした風味を味わうには味醂は不要。
手間を惜しまないのであれば鶏ガラでスープを作っておくべし。
鍋はアルミ鍋が基本。土鍋は反則である。
以上の条件をクリアしたキリタンポ鍋が出された場合、店の人を賞賛すべし。
本場を軽々しく語る郷土料理店が多い中で、本物の味を食えるのは至高の極みである。
ちなみに「あおもりくま」は青森県民である。
普通なら津軽衆のソールフードである「鱈のじゃっぱ汁」を。
南部衆なら知名度上昇中の「せんべい汁」を出すところであるが、具にご飯が入っているという合理性を考えれば、大館・比内周辺のきりたんぽ鍋は実に優秀である。
ちなみに津軽エリアのスーパーではキリタンポは普通に売っており、非常に馴染み深い鍋である。
そんなこんなで出来上がり。
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