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2008年10月25日土曜日

カラスとスズメとのコミュニケーションと生態

と思えるようになった今日この頃。
仕草と鳴き声、視線、これだけで何を望み、何をして欲しいか、何を考えているのか分るようになってきた。
普段は人間と話すよりもカラスやスズメと触れ合う時間の方が長い。
こちらが敵意の無い態度で寄れば逃げる事も少なく、鳴き声を真似れば飛んでくる。
海岸を歩けばこちらを見つけて飛んでくる。
特定の人間を見分けて、例えマスクにグラサン、帽子やバンダナ。普段と違う格好をしていても個人を特定できるくらい彼らは人間を良く見ている。
帰り際に「ごめん!、もうエサ無いんだ」というとうつむき加減になるか、下を見てがっかりする。
それでも「今日、まだ食べてないんだ」って顔をされると「いま、手持ちが無いんだよ。じゃぁ、家に来なよ、やるから」って話すと家まで着いてくる。
向こうもそれを聞いて理解できてるとしか思えない。
「ごめん、今日はこれで終わりなんだ。」というと着いてこない。これはこちらの言葉を理解しているとしか思えない。彼らの態度は目と声で意思を表示している。

家でエサを撒いても警戒音を出すといつも近くに猫がいる。猫が居ない時でも警戒音を出している時は車の下や階段の下に猫が居るか確認して、「猫は居ないよ」というと直ぐに電線から降りてくる。
まるで言葉が分ってるようだ。それでも降りてこない場合は誰かが近寄ってくるか、カラスが近くに居るとき。カラスはハシブトの場合、家ではあげない。騒いで煩いから。ハシボソはハシブトが居る時に威嚇するからその時もエサは出さないようにしている。ハシボソ単独の時はスズメはあまり警戒しない。
ハシボソの場合はスズメを追い払ってまでエサを食べないからだ。一緒にエサを食べることもある。
ハシボソは紳士的だし、スズメはそれを知っている。ハシブトは自由気ままで強引な部分があるのでスズメはハシブトが嫌いだ。
家に来るスズメは近所のスズメと、公園から飛んでくる10羽ほどのスズメ。
家に来るハシボソはこの辺が縄張りのハシボソ。スーパーに行く時にこっちに寄ってくるスズメとハシボソは元々公園で生まれて縄張りが取れずに追い出されたハシボソと公園から外に出たスズメ。道路を歩いていてもこちらを見つけては寄ってくる。顔は忘れていないらしい。
こちらを呼び止めるか、道路をはさんで反対側の空き地に居るカラスでさえ鳴かずに反対側の歩道でこちらを見ている。
オラがエサクレのときに「鳴くな」と躾ているので鳴かないでこちらを見つけて寄ってくるのはオラを知っているヤツだ。オラがピンポイントでエサを投げられる範囲は5m。顔を認識できるカラスはハシボソで5mハシブトで2mだ。なぜなら、それぞれの個体にはそれぞれオラとの距離が違う。30cmまで寄ってくるスズメの表情は全部覚えているし、1mくらいでも顔がわかる。
カラスも1羽ずつ距離が違うし、後ろに立ってるのと、前に立っている。横に居るカラスなど定位置がある。スズメも同じで、前から来るヤツ、横から来るやつ。後ろで待つヤツが居る。前に来るヤツほど警戒心が無く、横はちょっと警戒していて、後ろはかなり警戒しているヤツだ。
エサを投げる時、オラの目線と手元を見ていて、オラは警戒させないようにアンダースローかバスケの3ポイントシュートのような軽いスナップで投げる。
草地ならバウンドしないので目的の個体にピンポイントで渡せる。地面だとバウンドするからどこかにバウンドしてどこに飛んでいくか分らない。

木々が生えているところではスズメもカラスも個性がはっきり出る。上から覗くヤツには絶対にエサを渡さない。エサをやるのは地面に居るヤツだけ。どうしてもエサが欲しいやつはオラの進行方向に立ちはだかる。オラが立ち止まるのを知っての行動である。
それでも、「ちょっと待ってな」と「今日はもう無いんだよ、ごめんね」という言葉が分るようだ。立ちすくんでがっかりするのを見ると可愛そうだけど、早くオラを見つけなかったから貰えなかったとも分ってる。だからオラが公園に入ったときに真っ先にオラを見つけるのが確実にエサを貰えると分っている。
「それでも死活問題なくらいハラペコな場合」については、「貰うまで行かないぞ!」な態度を取る。しかし「家に来るか?」というと表情は変わる。本当に家まで着いてくる。やっぱり意思の疎通ができているとしか思えない。

また、カラスもスズメもオラの目線を追ってエサを投げる方向を見切っているような感じで、目が合うと近寄る。それを見て回りも学習するので向こうから「こっち!、こっち!」と言ってる(ように聴こえる)のだ。
オラが公園に何日か行かなかったとき、それはそれで自力で何かを探して食事をしている。
オラが鳥に与えるエサの量など1日の1~2割程度だろう。それでも1つ投げてやるだけでも彼らにとっては1~2時間エサ探しに要する量に相当する。そこで浮いた時間は休憩に使えるだけに、必死である。

これから雪が降ればもっと大変だ。公園には食べれるエサは無い。せいぜいカラスはマツボックリをほじくって松の実を食べるか、海岸に漂着した小魚などの死骸や岩に張り付いている貝類を引き剥がして食べているか木の実。
スズメは冬眠中の虫を木の皮の間や表面についている越冬中の虫の繭や木の実くらいだろう。
当然、餓死も多くなる時期だ。それも自然の成り行きにしか任せられない。寒さに耐え、少ない食料で春を待つ。草の種は雪に埋もれてしまう。それでも生きるため、体温を保つために少しのエサを取り、あとはじっと寄り添って体力を温存している。

最近はスズメが抜けた羽を拾っては巣づくりのような行動をしている。どうやらスズメが冬の寝床を作っているようだ。これは新しい発見かもしれない。木の洞に羽を持って行って入っては出てくることを繰り返している。今の時期は子作りから既に解放されている。だからきっと越冬用の寝床を作っているのだろう。
新しい発見があったかもしれない。

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