あおもりくまブログアクセスカウンター

2022年6月14日火曜日

錦石の引き渡し完了

写真を撮るの忘れちゃった。

一ヶ月で集めた石ころは軽く50キロはあると思う。

5月に入って最初の打ち上がりから、独断と偏見で良さげな石ころを、他人の視線を無視しまくって、匍匐前進でボロボロのチノパンのポッケに突っ込みまくり、磯松海岸、車力漁港周辺、十三湖河口を徒歩で探した錦石と味のある石ころ達。
拾うたびにポッケは重くなり罰ゲームのごとく一歩一歩が砂に埋まって進まない浜を総計十数キロ歩いて集めた。

本州最北の青森県が県の工芸品の石として指定される錦石。その本場であり聖地と言われる七里長浜の特産品である。

古くは江戸時代から津軽藩が土淵川で採れる錦石を江戸に根付として加工品を輸出していた事もあり、固くて磨くと光るモース硬度7の二酸化ケイ素がタップリと染み込んだ自然の芸術品である。その後今別石の採取禁止を始めるなど需要は高まった。
それから数百年。今も尚、錦石は人を魅了する。

今朝は会社にバス健診が来ていて、仕事前に受診が必要。オラの出社時刻は11時の時差出勤で、健診が終わって始業まで時間がある。

と言うことで、石フェス販売用の石ころを委託者のご実家へ持参。

くま「ごめんくださーい、○○(本名)です。娘さんの石友の・・」
石友親父「あ・・・(何か思い出そうとしている)・・・クマさん!」

そっちかよ!、まあ、合ってるけど。合ってるけど!w

石を車から石小屋前に下ろす。あと、小型の母石。飴芯舎利石など別途箱に入れて。
後は鹿の子の鑑定もしてもらう。もう一個鹿の子と現地で鑑定された石はハナコイシだった模様。

で、雑談も花が咲き、情報交換。ディープじゃない石ころ趣味のオラを洗脳しようとするが、そうはいかん。オラは石ころが好きであって、岩塊に興味が無い。そんな何十キロもの岩塊を持って沢など歩いたら苔でコケて死ぬよ。っていうか死んだ人も居るって話も出たよ。うわぁ、居るんだ。ドザエモーン!

話の中でオラのニックネームが出てくる。どうやら磯松海岸に石が打ち上がった情報をチェックしてた人が居るらしい。

あと、舎利石系の話も出たね。舎利石じゃ一応オラは重要情報源らしいので、当然と言えば当然。
それに反してって話も出て、鉱物知識ゼロの人のホラ話も出て大爆笑。今別で舎利石をオパールだルビーだとかホラ吹いた犯人も判明した。津軽では「おべだふり」(知ったか振り)って言うんだよ。

あー、朝から笑った笑った。一部に笑えない話もあったが・・・。いや、マジで石に命は掛けたくない。そこまでして石が大事かという話。
オラとて一般人レベルでの危険エリアには入るが、安全マージンは十分に取ってる。(後述)

で、時間になったので撤収。会社の駐車場から数キロなので、考えてみたら近いんだよな。
ではまた。ということで、今回はここまで。
石の話をしたら止まらない人なんで、その筋では第一人者なんだろう。実際に凄いよ。

よく考えたら情報が集まる人には情報を持っている人が集まる。オラの専門は青森県の西海岸で錦石を採集する事と、舎利石全般の情報。そしてそれらの採集スキルである。
そして、プロはその人達を繋ぐハブだ。だからハブに連絡すると、その筋の専門から得た情報を提供するか、専門の人を紹介される。


さて、リスク回避について。

野外活動には危険が伴う。山の中や海などは特にね。
死人が出た話を聞き流すか、自分ならどうするか考えるかの違い。
死んでる方は前者。生き残っているのは後者。

山を舐めるな。地に足がついてても溺れる。しかもプロでも死ぬときは死ぬ。それなのにレジャー感覚で遊びに来て、あっさり死ぬ人は絶えない。

一般人は危険に気付かず、嫌な感じを察知できないということがある。だから危険を感じた時には既に手遅れとなる。

危険感受性と物理現象の理解と対処が命を守る。これは基本。最初は徐々に。そしてデッドラインを見測る。ここまでは安全。ここからは危険。これ以上は死ぬって感じで。行動を中止する。目的を放棄する。獲物を手放す。自分の命を最優先にする。
山での事故を見れば全部無理が原因だ。

過去の危険な経験は肥やしである。小事で済んだ経験で大事を回避する。小事を100回経験してレベル100になったとしよう。一回目より二回目。二回目より三回目と対処方法は最適化される。

危険レベルの30を一回で受けて30%の確率で死ぬとする。オラは怪我はしないだろう。
死亡レベルの50を受けて50%の確率で死ぬとする。これは最悪でも怪我程度で済むだろう。でも平気。
危険回避能力がレベル100なら90くらいまではギリギリ死なずにやり過ごせるだけの対処能力がある。但し本当にギリギリだと思う。
100に対して100で対処出来るかは個体差による。肉体強度と運動神経が高ければ生存率が上がる。無論、貧弱なら生存率は下がる。寧ろ一般人マイナスでのスタートだと思えば良い。


クマに遭遇してどうするか判断を誤ると襲われる。

動物先生的には①逃げる②威嚇する③気づかないフリをする。の3択。
人間にできる選択肢。④挨拶したり、笑顔で話しかける。⑤奇声をあげて踊りだし恐怖を煽る。⑥その辺の棒を持って臨戦態勢。⑦発煙筒を炊いて振り回す。爆竹を鳴らす。⑧どうぞどうぞと道を譲る。

これまでは何とか大怪我せずに済んでいるってだけ。安全マージンは30%くらいまでは取る。つまり、危険レベル70くらいまでは安全って認識。
でも、全く心の準備をしていない人に比べたら、その差は桁違いだということ。
オラの普通は一般人の危険レベルを遥かに超える。


オラには動物先生に教わった視点と、過剰なまでの音への反応。匂いに敏感で、動くものを視界の端っこに捉えると追尾する癖が付いている。
加えて状態からリスク評価して、事象が発生したときの回避行動のシミュレーションまでが瞬時に完了する。

事象が発生してから考えるのでは間に合わない事を知ってるから、自然の中では動物に習えである。

鳥や動物が人間の感知し得ない何かで一斉に伏せたり同じ方向を見たりするのを見たことがあるか。
一気に羽毛や体毛が寝て身は細くなり、周囲を警戒しながらゆっくりブワーッと逆立つのを見たことがあるか。
あの感覚のほんの一欠片でも感じられるか。あれって凄いよね。示し合わせた訳でもないのに同時に反応するなんて。一体何を察知したのか解る人間は少ないと思うが。

鈍感は死を招く。人間が動物の部分を捨てると危険に対して盲目になるのだ。

あと、年齢による衰えも把握しないと。自分ができること。できないこと。できるか実際に試さず本番で出来ませんでしたって事が大怪我や死を招く。

逆に言えば、しなきゃ死ぬってときに無茶が通用するか、実際に怪我をしないように無茶をやってのけるには、無茶の予行演習を繰り返し、普通に無茶をこなすことで無茶を普通に置き換えられる。

回避にスピードが出せないなら最小の動きでダメージも最小にする。或いは力押し。或いは障害物で軌道を変えるか。軌道予測で未来予知ができるか。
こと物理現象は経験で予測精度が上がる。そして時には強引に力でねじ伏せる必要も出てくる。

体を鍛えるのは自分の為。感覚を研ぎ澄ませるのも自分の為。被害を最小に留めるのも自分の為。そして、自分が守りたい誰かの為。
単独行動だと守る対象は居ないから自分を守る事に専念できる分だけ強いよ。

寧ろ言いたい。プロに付いていくならプロと同じレベルで行動出来るように鍛錬しよう。山では自分の身は自分で守れる事。誰も当てにしない。皆でスタートして、それぞれバラバラで戻ってこれる事。出来ないなら一人で行動しない。

全て自己責任。

0 件のコメント:

コメントを投稿