野鳥と戯れていると、生きることと死ぬことについて考えさせられる
自分が餌を撒くと必死に餌に食いつく。
かといってハトみたいに手から貰うのはスズメの一部に確認されるだけで、野生の者たちはそうそう簡単に人間の思い通りにはなってはくれない。
彼らにとって、餌をあげる人間はどのように写ってるのだろうか。
たとえば最近死んだオラのお気に入りのスズメ。
彼は人間臭かった。中の人は多分人間だと思う。
そんな彼から見たら、オラは絶対に危害を加えない人間の一人として認識していて、餌を提供してくれる重要な個であると位置付けされている訳だ。
では他のスズメやカラスは、ある一定の距離を取っている。
決して直接手から餌を貰おうとしない。
つまりは、オラという個を認識していないか、信用に値する個ではないということになる。
でも、餌は欲しい訳だ。それでも怖い。餌を手から受け取る時に捕まるかも知れないと思ってるわけだ。
そうなるとだな、つまりは効率よく餌を入手できる人間としては失礼なやつらだなということになる。
これは単に人間から見ての話だけどな。
種族が違うんだから、もしかしたらということもあるし、自分がスズメだったら、自分もそうするかも知れない。
まぁ、その死んだスズメは絶対の信用をオラに持っていたということになるな。
そういうわけで、彼は偉大なスズメだったよな。
野鳥なのに人間の膝に乗ってパンを千切って行ったり、手から餌を貰ったり、カメラに近づいてきたり、オラが危害を加えないってことを絶対信じての行動だった訳だ。
ここで捕縛しようなんぞと考えていたら彼にその意思を読まれていたかも知れない。
だからなのか、彼の様子がおかしくなった時、彼はオラが捕まえて治療をするだろうと思って距離を置いたのかも。
それでもオラは毎日違う食いものを持って「これはまだ食ったことが無いだろ?」って色々と食わせた。
彼もそれを珍しがって食った。オラが安楽死させようと毒を盛れば盛れたのかも知れないが、彼はオラの提供する餌を味見する訳でもなくそのまま食べてくれたしな。
やっぱ信用してくれてたんだな。
結局彼はあの日を境に見えなくなったさ。
別れの挨拶も無しに・・・
まぁ、あの時に精一杯の挨拶をしてくれたのかも知れない。
地面で寝るスズメなんて居ないし。しかも人間の50cm横でだよ?
たぶん、こう言ったんだと思う。「もう疲れた。オイラはもう眠るよ」・・・
彼なりのジェスチャーだったのかな。
公園のハトがよく食われる。
誰の仕業なのか分からないが、胸肉と腿肉と内蔵が綺麗サッパリ無くなってる死骸を見た。
写真もあるが、かなりグロいのでパス。
頭は無いから顔を思い出せないが、羽の模様が斑になってたので誰だかすぐに分かった。
ハトが公園で果たしている役割を考えたら、スズメもハトもカラスもみんな共同体だと思った。
その中身は先日の日記に書いてある。
だから、ハトにも少しは優しくしてやろうと思った。
公園は木々が多く、雑草も豊富。
食い物は無いが物好きが餌をやるので餓死するほど困っては居ない。
まぁ、それだけでは足りないから公園にあまり虫を見かけないのだがw
公園の管理は実質、スズメがやってるし、カモやスズメを含めて公園の野鳥の子供はカラスによって守られている。そしてその中の野鳥が死ねばカラスが美味しく頂いている。
お互いに生死を共にしている訳だ。
ところがどっこい人間は公園の管理という名目で彼らの生活の邪魔をしている。
無知な下草刈とか、もっと食える実が成る植物とか植えないし、お約束のように桜と松はそれぞれ700本ほど生えている。
スグリとかキイチゴとか植えてもいいだろうに。
ドングリや栗も無いし、柿もない。
そうなるとビタミン不足だ。
スズメの中には果物や野菜の不足で禿げ始めているのも居る。
慌ててパンにブルーベリー味の果汁10%と各種ビタミン入りのジュースを染み込ませて食わしている。
米も玄米を与えるようにしているし、雑穀やらインコの餌もやっている。考えたらすげー出費でさ。
素直にニワトリの餌(10Kg:1200円)を買った方が安いわな。
カラスはドックフードだけじゃ偏るけど、アイツらは頭がいいのでその辺はなんとかしているけど、ジュース入りのパンは凄く気に入ってるようだし、腹にも溜まるってもんだ。
うーん、野鳥も大変だよな。
市街地じゃ公園に捨てられるゴミから餌をゲットして何かと多品目を食ってるようだけど、逆に自然にいっぱいある草や木の実は全く無い。
今日もオラと一緒の昼飯を食ってすごい喜んでいたけど、あれだって栄養は偏りまくってるし。
アイツら普段は何食ってるんだろうと思うよ。
公園の道や芝生を突付いたって大したものがあるわけじゃないし・・・