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2009年12月23日水曜日

公園の海岸でカラスウォッチ

まず、公園に入って直ぐに気づいたのは西ボス夫婦。

余計なことに叫びやがったあのアホ・・・(カラスはアホーって鳴かない。マジで)
お陰でブト20羽とハシボソ子7羽に囲まれる。

まぁ、見た顔ぶれだ。
すぐに打ち解けてしまったのだが、何せ1ヶ月ぶり。
公園は雪深くエサなんてマツボックリからつまみ出せる種(松の実は脂質が多く髙カロリーである)くらいのもの。

で、何かを腹いっぱい食うとなるとブトは何かを襲って喰えば済む。
でも、ボソは死肉には殆ど見向きもしない。
どうせ松の木の皮とか剥がした皮の裏についてた虫くらいのものだろう。
コミステーションは小屋になっているし、ゴミなんて落ちていないしね。

ということでオラから手の届く位置まで来るボソ子軍団と、超巨大ブト。
ところが巨大ブトの様子がおかしい。
右目でしかオラを見ない。
(* ̄(エ) ̄)・・・まさか・・

左にパンを放って反対側の顔を確認するしか方法は無い。
長靴のつま先20cmのところで真上を見つめる巨大ブト。
少し左にパンを投げてみた。

あ・・・・・・・・左眼が無い。

何があったのか複雑な会話はできないので理由なんぞ聞いても無駄だし、話ができたとしても失態を語ることは無いだろう。
ただ、いつもより必死だったってことだけ。
いつも煩い巨大ブトが何だか不憫に感じたが、それも余計なお世話なのかもね。
ただ、喰うことしか頭に無いのだろうし、他のやつらより少しでも多くの食料をゲットすることだけに専念すれば良いだけのこと。
だからオラの手から10cmくらいのところまでクチバシを近づけて、放ったパンを瞬時にキャッチする。
ただそれだけ。それだけで良いのかもしれない。
失った左眼で不便はあるだろうけど、彼(彼女?)にとってはこれからも全力で生き残ることしかできない。

オラなんか目にゴミが入っただけで大騒ぎだってのに片目が無くなるなんて想像も出来ない。
でも、カラスにとっちゃ片目が残って不幸中の幸いと思うのだろうか。
ちょっと考えさせられた。

西ボスは夫婦で威嚇姿勢を保ったままコッチをキッ!と見る。
はいはい。分ってますよ。そんなことしなくたって顔見れば分るんだから。
でも、他のカラス共の手前、人間と親しくしているところを見られたくない西ボス夫婦。
やっぱりツンデレである。
他のカラスが居なければべったりと真横を犬のサンポみたいについて来るクセに。
仕方が無いから彼らの足元手前10cmに落ちるように食料を放る。
ゲット率5割かよ・・・ヘタクソだよな。
いつもオラの目の前に置かれたもの喰ってるからキャッチが下手なんだよ。

ふっと手間を見ると、ボソ子軍団に混じってヒナの匂いがプンプンするブトが居る。
ただ、黙ってこちらを丸い目で見つめている。
近付くとヨチヨチと向こうに歩き、止まるとそいつも止まる。
ははぁ・・・遅生まれのブトの子供だな?
タイミングとコントロールは上手いオラは試しにクチバシ目掛けて一口で飲み込めるパンを投げるとキャッチして飲み込んで。
やっぱり口の中はピンク色だった。
仲間が人間に群れているんで、とりあえず来てきてみたってことなのだろう。
ちょっとひいきしてやろうと思ったが、オラという人間をよく知らないから怖いのだろう。
食べ物を貰ったものの、どうして良いのか分らない様子。
なにせ、人生(カラス)経験が4ヶ月あるかどうか分らない子だ。
大袈裟に逃げないところにつけ込んで写真を撮らせてもらう。
お陰でメチャンコ可愛い写真が撮れた。
マジマジと顔を見ただろうから覚えてくれただろうか・・・

ボソ子軍団、巨大ブト、西ボス、西ブト子、新人君たちを相手に少し和めたので移動開始。
海岸を少し歩く・・・がパンが無くなった。

売店が開いているか行ってみようと思い防風林を見る・・・・・・道が無いではないか・・・
仕方が無いので道を作る。
子ガラスは周りを囲みつつ甘えた超えでこっちにハラヘッタよーと言う。
(* ̄(エ) ̄)だから無いの。クイモン・・・
20分かけてしっかり踏み固めながら海岸から防風林に道ができる。

人が歩いてできた道の彼方此方に黄色い色がついていて嫌になる・・・犬のションベンですか・・・

さあて、売店は・・・閉まってた。
(o`θ´o)も キターーーーー(o`θ´o)ーーーーーーーー! とばかりに寄って来るが、エサ無いんです。
諦めてもらいたいが(o`θ´o)も必死。
近くの枝に止まってコッチに話し掛けてくる。差し詰め「(o`θ´o)の成る木」だ。

仕方が無いので、一旦撤退する。

帰りも散々(o`θ´o)の追跡に遭うが、そのまま家までついて来て貰った。
まず、米を一握り撒く。それでいいだろ?

つづいてパンを切ってポケットに入れる。
ジャーキーもね。
ドアを閉めると(o`θ´o)が「もっとチョーダイ」と言う。
まだ中に戻って米を一握り撒く。

さて、第二ラウンド開始。

海岸から東側に向かう。
みんなついて来る。
巨大ブトは足元に纏わりついて必死にエサクレしてくる。
とりあえず、クチいっぱいにパンを渡す。
ボソ子軍団も「ボクもー!」な感じでクチを開けている。
赤い口の中を見せつけるので適当に放り込む。
親になった気分だ。

途中で西2ボソボス夫婦が気づいて飛んで来る。
海側からはマガモがついて来る。
カモメも寄って来る。
カルガモも気づいたようだ。
ヒドリガモも来る。
何だか鳥の大群に囲まれているオラ。

東ボスのエリアに到着。
彼とは、溺れていた彼の子を助けた時に喧嘩したことがある。
カラスの記憶力はどうなのか知らないし、エサの手前もあって過去のことは水に流したのかな?
というか、オラが水に流すかどうかが大事なんだよ。
まぁ、去年の冬の時の対応と同じだった。
オラは1発を除いてほぼ全部を西ボスのクチに命中させた。
そこでパンが無くなった。
(o`θ´o)用に取っておいたパンも出す。
はい、終了。

そのとき、カモの一団が真上を通る。
池から海に移動中である。

それを見て何を思うのか。
水の上に浮くことができる彼らが羨ましいのか分らない。
着水を確認してコチラを凝視するボソ子。

手をヒラヒラさせて空の袋も見せる。
勘の良いヤツはそこで追うのをやめる。
諦めの悪いやつは、まだ隠し持ってると思ってついて来る。
オラは立ち止まることなく海岸を西に歩く。
滑空しながらついて来るのが5羽。
やはり安定した美しい滑空をする。
カラスが美しいと思えるひとつの要素だ。

次は来月だな。
カラスの冬の生存率はどんだけなのか分らないけど、見知った顔を見れることを期待しよう。

8 件のコメント:

  1. akaiLingo @ あかぃりんご2009年12月23日 22:26

    巨大ブト・・・ 

    お母さんになったと(* ̄(エ) ̄)ノさんがおっしゃっていた、あの(o`θ´o)最近見ましたか?

    あかぃりんごも あの(o`θ´o)や巨大ブトのごと 生きむとす
    なんだか (* ̄(エ) ̄)ノさん ありがとう!

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  2. 見ないですね。
    公園に定着していた個体で見えなくなった子は死んだのかもと思うようにしている。
    スズメは食物連鎖の中間くらいに居るから弱いのだ。
    可愛そうだけど、保護を申し出て断られた以上はどうしようもできない。
    過去にとんでもなく頭の良い(o`θ´o)がいました。
    彼も保護を断りました。
    できる限り後援に通って滋養のあるものを与えましたが、最後にオラのみた彼の姿は、オラの横のサクラの木の根元で仮眠している寝顔です。
    たぶん、彼のことは忘れられないでしょう。
    というか、思い出したら泣けてきた。

    彼は数少ない人語を理解するスズメでしたから。

    カラスは平均的に頭が良い種族ですからね。しかもとっても人懐っこいです。
    敵じゃないと分れば平気で無防備な姿を晒します。

    ハシボソと初めてコミュニケーションしたのは東ボスです。
    彼の方からアプローチがあったのです。
    公園の東屋で昼飯を食っていたとき、彼の方から恐る恐る近寄って来て唾を飲み込む仕草をしました。
    そのままこちらを真っ直ぐ見て、威嚇の姿勢ではなくもの欲しそうな顔で黙ってオラの顔を見ます。

    オラはその時ダイエットのために公園をウォーキングし始めた時期に重なった事もあり、弁当の中の揚げ物を食べません。それを「食べる?」って突き出したら少し前に来ました。
    食べたいという意思がヒシヒシと伝わってきました。
    で、捨てるのも勿体無いので「そうぞ」と足元に置きました。
    最初は怖がって躊躇しましたが、何もしないと分って、そっとそれを咥えてからこちらを見ました。
    目はアリガトウと言っています。
    それでカラスの知能というか、感謝するという感情があると知った訳です。

    ハシブトの場合はまた違いましたね。
    その話は過去の日記か、また別の機会に。
    巨大ブトさんは公園中央の高い松の木の上に営巣します。
    彼とももう3年の付合いですからね。

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  3. あ@あかぃりんご2009年12月24日 3:59

    ことばとか、ヒトの感情って、フシギですね。

    サクラの木の彼のこと、アリの記憶の中に入ってしまいました・・・ その時の(* ̄(エ) ̄)ノさんが取られた行動とその時の感情とともに。

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  4. (o`θ´o)が

    ①そのままだと喉がつまるので、
    ②その手に持っているパンを、
    ③そこのハスの葉の上に、
    ④置いてくれ

    そういうジェスチャーをするんです。

    写真を撮っていた時、手が離せなかったんです。
    彼はオラが腰掛けているベンチの背もたれに来ました。
    でも、オラは手を離せません。
    だから人語でこう言ったんです。

    パンを目で差して「ここにあるから勝手にどうぞ」と。
    すると、彼はオラの膝の上に置いてある食パンを見て「これ?」という仕草をします。
    だからオラは「そう、それ。好きなだけ自分で持ってって」と。
    すると、彼はオラの膝の上に乗って、パンを自分で千切って持っていきました。

    彼についてのエピソードはたくさんあります。
    彼はスズメだけどスズメらしからぬスズメでした。

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  5. > 彼はスズメだけどスズメらしからぬスズメでした。

    →  ホントですね・・・
    二つのタマシイの交流ですね・・・

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  6. 何かが身近な動物に姿を変えて・・・
    というのはああいう状態なのかも知れない。
    どう考えても人語を理解して、人間に分るジェスチャーをする。

    いや、本当は彼らはそれが当たり前にできるのかも。
    ただ、それを人間に対してできるかどうかの違いかも知れない。

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  7. あかぃりんご2009年12月25日 9:02

    > 何かが身近な動物に姿を変えて・・・
    というのはああいう状態なのかも知れない。

    → これ ↑ で、思い出した民話があります。そして、今、アリはなんだか懐かしい気持 ちでいます。妙ですね。それは、こんなあらすじで、日本列島、各地にあったらしいです。
    **
    町で人に騙されて、生活するすべを失って絶望し、山のおおかみに食べてもらって死のうと思い立った男がいました。山の中に入って寝ていたら、オオカミの群れが現れ、「あぁ、これで死ねるんだ・・」と思ったところが、長が「なぜ、ここにいる。」と尋ねてきたので、驚きながらも、事情を話しました。

    長は毛を一本抜いて、与えながら、「これを目にかざしてヒトを見よ。そうすれば、おまえはヒトに騙されなくなる。おまえは ヒトを騙したことのない人間だから、食わない。町で生きよ。」と男を諭しました。

    男は死ぬ気をなくし、山を降り、町に帰り、橋のたもとで橋を通るヒトビトの顔を言われた通り、オオカミの毛をかざして眺めたところ・・・

    ナント・・・ニンゲンは一人もいなかった。

    その後、その男は二度とヒトに騙されんと、老人になるまで、町で長く暮したんやしょ。ほて、ある日、ニンゲンの若者にこの話をしたのや。ほいで、ニンゲンが今までは途切れることがなかったので、このはなしが今の世に伝わったんやしょ。

    ほやけど、ニホンオオカミは絶滅、ムジナ(ニホンアナグマ)は大阪府では絶滅と言われているんやで。ホンドタヌキ、ニホンシカ、アライグ、イノシシ、カワウ、ハシブトは増えて、ヒトビトと衝突しているらしい・・・
     
    (あかぃりんご版、「マチとヤマのはなし」

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  8. 面白い話だね。

    動物って実は人語を理解できるのが結構居るのかもしれないと思いたくなる事があるよ。
    カラスに煩いと言えば黙るし。
    (o`θ´o)優先の場所ではカラスは遠慮する。

    まぁ、隣の黒猫(最近見ないから死んだかな?)も何度注意しても(o`θ´o)を狙うし。
    ※若い(o`θ´o)が1羽犠牲になった。

    猫もたぶん人語を理解しているとは思う。まぁ、あとは性格的なところがあるのかな。
    同じ種族でも頭の良い個体や馬鹿な個体、変わり者なんて居るから人間と変わらないかもね。
    その中の数%が人間との親和性が高いとか。

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